山折哲雄著「これを語りて日本人を戦慄せしめよ」(新潮選書)
をパラリとひらくと、
折口信夫が古本を買った場面でした(笑)。
「運命的な出会いだったことがわかる。
『遠野物語』が出版されたのが明治43年(1910)、
柳田国男34歳のときだ。折口はやっと23歳になったばかりである。
・・・
折口の詩集『古代感愛集』(昭和22年)には、
『遠野物語』という名の一篇の詩がのせられていて、
大正の三とせの冬の
凩のふく日なりけむ――。
と歌いだされている。
神田神保町の露店の本屋で
古本の『遠野物語』を買ったことが、
感激の気持ちをこめて記された。
大正3年(1914)のころには、
すでのその名を知っていたことがわかる。」(p86)
をパラリとひらくと、
折口信夫が古本を買った場面でした(笑)。
「運命的な出会いだったことがわかる。
『遠野物語』が出版されたのが明治43年(1910)、
柳田国男34歳のときだ。折口はやっと23歳になったばかりである。
・・・
折口の詩集『古代感愛集』(昭和22年)には、
『遠野物語』という名の一篇の詩がのせられていて、
大正の三とせの冬の
凩のふく日なりけむ――。
と歌いだされている。
神田神保町の露店の本屋で
古本の『遠野物語』を買ったことが、
感激の気持ちをこめて記された。
大正3年(1914)のころには、
すでのその名を知っていたことがわかる。」(p86)