「80歳代と90歳代の3月11日」と題した本を読んでいる。
というか、そういう本があったら読みたい(笑)。
新刊では、
瀬戸内寂聴とドナルド・キーン対談「日本を、信じる」(中央公論新社)が出たばかりです。お二人は今年90歳になるというのでした。
そこから、すこし引用。
瀬戸内】 でも、お互い90歳ですからね。今度うっかり病気したら、もうダメかもしれない(笑)。だから病気をしないようにしましょう。と言いながら、この歳でまだ徹夜で仕事をしているんですからね。
キーン】 私もこの一年、ずっと休みなしです(笑) (p14)
キーン】 私はニューヨークにいました。あちらのテレビでも24時間、日本の震災のことを報道していて、いつもはあまりテレビを見ないんですが、あのときばかりはずっとテレビから目が離せませんでした。・・・・(p15)
キーン】 この大震災で私が思い浮かべたのは、終戦のときの東京の風景です。(p26)
うん。ここは引用しておかなければ、というのは
キーン】 ・・・日本人になると決めた私の気持ちを表現するなら、第二次大戦中に作家で詩人の高見順が日記に書いた思いと重なるでしょう。・・・妻を連れて東京大空襲の跡を見に上野駅に行くのです。しかし着いてみると群衆があふれ、大変な混雑となっていました。みんな、安全なところに逃げたいという同じ気持ちにかられて。高見さんが驚いたのは、誰もが静かに整然と並んで汽車の順番を待っていたことです。待つのは当然だというように。我先にと列を乱す人はいない。その光景を目にして、『私はこうした人々とともに生き、ともに死にたいと思った』と日記に書くんです。私も同じ気持ちを抱くようになりました。・・・(p18)
うん。ドナルド・キーン著「日本人の戦争」(文芸春秋)を、また読まなきゃと思ったりするのですが、残念ながら、私はそこまで。とても高見順日記まで手が出ない。その手前で踝を返す。またの機会があることを願いながらの撤収。う~ん、これ以上の深追いは禁物(笑)。
というか、そういう本があったら読みたい(笑)。
新刊では、
瀬戸内寂聴とドナルド・キーン対談「日本を、信じる」(中央公論新社)が出たばかりです。お二人は今年90歳になるというのでした。
そこから、すこし引用。
瀬戸内】 でも、お互い90歳ですからね。今度うっかり病気したら、もうダメかもしれない(笑)。だから病気をしないようにしましょう。と言いながら、この歳でまだ徹夜で仕事をしているんですからね。
キーン】 私もこの一年、ずっと休みなしです(笑) (p14)
キーン】 私はニューヨークにいました。あちらのテレビでも24時間、日本の震災のことを報道していて、いつもはあまりテレビを見ないんですが、あのときばかりはずっとテレビから目が離せませんでした。・・・・(p15)
キーン】 この大震災で私が思い浮かべたのは、終戦のときの東京の風景です。(p26)
うん。ここは引用しておかなければ、というのは
キーン】 ・・・日本人になると決めた私の気持ちを表現するなら、第二次大戦中に作家で詩人の高見順が日記に書いた思いと重なるでしょう。・・・妻を連れて東京大空襲の跡を見に上野駅に行くのです。しかし着いてみると群衆があふれ、大変な混雑となっていました。みんな、安全なところに逃げたいという同じ気持ちにかられて。高見さんが驚いたのは、誰もが静かに整然と並んで汽車の順番を待っていたことです。待つのは当然だというように。我先にと列を乱す人はいない。その光景を目にして、『私はこうした人々とともに生き、ともに死にたいと思った』と日記に書くんです。私も同じ気持ちを抱くようになりました。・・・(p18)
うん。ドナルド・キーン著「日本人の戦争」(文芸春秋)を、また読まなきゃと思ったりするのですが、残念ながら、私はそこまで。とても高見順日記まで手が出ない。その手前で踝を返す。またの機会があることを願いながらの撤収。う~ん、これ以上の深追いは禁物(笑)。