ベストプレープロ野球 ４

短期決戦の戦いかたについて、野村克也氏は以下の５か条をしめされた（『野村ノート』p.73）。

ライオンズの戦力分析。川上野球を継承する森ライオンズは攻撃よりも「守り」を重視したチームといえる。セカンドの守備力「S」をはじめとして、全員が「A」「B」以上の守備力を持つ。しいていえばショートの守備力「C」が穴といえばいえる。

（田辺の守備力が「C」のわけがないのだが、そこはゲームバランスのためだろうか。逆にいえばライオンズは正当に評価したらゲームバランスをくずしてしまうほど強い。）

打線はクリーンナップの３人に、とにかく打たせないこと。とくに、５番のデストラーデはスイッチのプルヒッターなのでたちが悪い（←褒め言葉）。

幸いなことに、前年の日本シリーズはセ・リーグが制しているので、デストラーデは１、２戦では先発オーダーには入ってこないだろう。代打で出てきたら、100％敬遠する。満塁でも躊躇なく敬遠。もう、とにかく、デストラーデには打たせない。

ちなみに実際のジャイアンツの事前ミーティングは「石毛に打たせない」だったらしい。

しかしこれはコンピュータゲームなので、石毛よりもデストラーデを重視することとなった。

ベストプレープロ野球 ３

「ベストプレープロ野球'90」は1990年、アスキーのファミコンソフト。それまでの「ベストナインプロ野球（1985年、PC）」「ベストプレープロ野球（1988年、FC)」は、盗塁・送りバントの成功率が高すぎてそのあたりが改良されている。また、「'90」には監督の思考ルーチンがあり、しかも日本シリーズモードがある。

今回はこれで、1990年日本シリーズの「IF」を考えてみたい。vox6336がジャイアンツ、コンピュータがライオンズである。

コンピュータライオンズはおそらく当時の「スモールベースボール」を展開してくることだろう。それに対してvoxジャイアンツは、「マネーボール」、「ビッグデータベースボール」を経た2020年現在の野球スタイルで戦う。すなわち、

・打率よりも得点に直結する出塁率・長打率を重視

・もっとも信頼できるバッターを２番に配置

・守備力がゲームの勝敗に与える影響は５％にすぎない

・相手にアウトカウントひとつを進呈する盗塁・バントは非効率

はたしてこれらの戦術はライオンズに通用するのだろうか。

フラッグ ７

３DSのボタンXYABにそれぞれ「赤上白上」、「赤上白下」、「赤下白上」、「赤下白下」を割り当てて入力判定をする。

「赤上げて」などの文字列を変数にして、同時に文字を表示（PRINT）してしゃべらせ（TALK）る。

【プログラム】

プレイ画面は前回と同じなので省略。

こういうシンプルな画面、シンプルな音の繰り返しのゲームは、楽しくて時間を忘れてしまうな。