ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

ちょっと嬉しかった夜

2024-05-21 06:35:44 | エッセー
 毎日夫に必ず「お昼何食べたい?ごはん、おそば、うどん、パスタそれ
とも?」聞くが、いつものように「何でもいいよ」と答えた。
「何か好きなものを言って、何でも作るから」と言ったら、しばらく考えて「天丼」と言った。(エビと三つ葉のかき揚げにして)と一瞬思った。
間もなく息子の誕生日なので、ちょっとオシャレっぽいシャツを
プレゼントしたい、そのためデパートへ行きたいと思っていた。
 夫を少し歩かせようと思い、たまには外食してデパートのレストラン
街の有名な天ぷら屋さんへ行こうと思った。

 私達夫婦の夕食はビールが主食で、炭水化物は食べないが、ビールを飲んで
天丼を半分づつ食べようと思った。4時半ごろ家を出たが、昼間の新宿は
久しぶりだった。デパートではあまり歩かない夫を待たせて、買い物をして
天麩羅で生ビールを飲んで、天丼を二人で分けて食べた。
 新宿始発の電車はかなり混んでいたが、夫だけ座らせ(梅が丘まで15分
どこも摑まららず立って行こう)と決めた。揺れたらすぐに摑まれるドア
の前に立ち、バランスを取りながら梅が丘まで着いた。この年齢はよぼ
よぼしたり、杖をついている人が増えてくる。私元ダンス教師バランス
を取るのは長けているのだ、やっぱりちょっと嬉しかった夜だった。

コメント
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