スーパーでこの時期に、葉がついていない茎だけの蕗が店頭に並んでいた。
この時期に蕗なんてと思わず手に取った、でもどうして葉がついていないの
だろうとよく見たが、思いのほかみずみずしい。値段も１００円と安く適当
な量なので買って、家に帰りすぐにサッとゆでた。
茎の皮はそのまま向くとあくがあるので、手が黒くなるがサッと火を通すと
剥きやすいし、私はこんなことは大好きだ。昔母が剥いていたのを傍でよく
見ていたが、子供の頃はお手伝いなど何もさせられず、育ったことを何故か
突然思い出した。皮を剥いてキレイな色で煮たくてお醤油を入れなかったのに
煮上がりはあまりキレイではなかった。
食べたらその香りと、ほのかな苦みは春を感じられたようで、とても美味
しかった。今は色々なものが、１年中売られていて、季節感が少なくなった
でも、寒い冬にこんな感覚もなかなかいいなと感じた。
今年は寒いためか毎年一番早く咲く梅が、ほとんど咲いていなかった。
プレイパークは日曜日のためか、子供達が大勢いて、楽しそうな声が響い
ていた。公園の下は寒くても、公園内は南向きのためかいつも暖かく、空が
とても広く美しかった。まだ枯れ木だらけの公園だけれど、人が大きく
何となく活気づいていた。
公園を歩くとさまざまなワンちゃんたちに会えるのが、私達の楽しみだが
ことにミニチュアダックスは、可愛くてしげしげと見とれてしまう。
最近の夫は足が弱くなったので、公園を半周した頃にあるベンチで休む
ことにしている。そこには鉄棒や運動器具などもあり、花壇もあるし、水飲
み場もある、そこで鳩が水を飲んでいた。
緊急事態宣言が発令されていても、公園の人出は変わらないが、「家で
閉じこもっているより、ゆっくりでも公園を散歩した方が気分転換にも
なり、ずっとよかったね」と話しながら帰った昼下がりだった。
