若さを保つために、また、健康維持にも食生活が大切です。動物としての
第一欲求は食欲ですが、食べることは、生きるためのエネルギーだけでは供給
だけではありません。私がそれに初めて気づいたのは、ヨーガの指導者として、
体の中をきれいにしたくて断食にトライしました。でも、その頃は、体重も
多くないし、血圧も低かったので、結果は二度とも途中でドクターストップ
がかかり失敗でした。でもそれを経験した、「食べることは、心にも体にも
とても大切なこと」と実感したのですが、それは多分40歳の初め頃でした。
それ以来より「食生活を大切に」するようになったのです。その頃ある雑誌
で「唾液は発がん物質の毒消し作用がある」と読んで、唾液について知りたく
て、執筆なさった京都の同志社大学「西岡一教授」をお訊ねしました。
すると、その頃先生は食品添加物、農薬、化粧品などの毒性などについて
研究しそれらを直接ご教示いただき、毎日何気なく食べている食品添加物の
害を、誰より早く学習したのです。その後、さらに栄養学を学習し「家庭で
つくる料理の重要さ」を知りました。今は残り物を工夫して食べることを
ほとんど毎日実施しています。
そして現在は認知症11年目の夫が、その進行があまり進まないのは、毎日
の食生活が大きく関わっていると実感しています。夫はときどき「美味しい
ものを食べられて幸せ」と言いますが、人間の第一欲求である、食べる事に
きっと満足しているのでしょう。食べることは「幸福感、楽しさ、癒し
リラックス、満足感」などの効果もあるのです。80歳代の私達老夫婦が
長年風邪をひかないのも、その証明なのかも知れません。
「手づくりの食事」は買い物、料理などは手間や時間が大変かかります。
まして、お仕事をしながらの食事づくりは、本当にご苦労かも知れませんが
でも心身の健康のために、その実践者として是非お勧めしたいと思います。
余談ですが、私の食に対する信念は、娘を通して二人の育児をしている
孫娘にも継承されているようで、大変嬉しいことです。