ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

読売新聞人生案内より「幸せだが死が怖い」

2021-01-31 11:15:27 | エッセー

 投稿者は70代前半男性、「仕事にも家庭にも恵まれて、自分でも幸せだと感じている

でもこれからもっと年を取ると、死に際の苦しさ、淋しさを思うと恐怖を感じるので

それについてのアドバイス」をとの相談だった。

 私が驚いたのは「今現在の幸せより未来の不安に焦点を当てている」ことだったが

そう捉えると、人生はまったく楽しくない。年齢を増すごとに社会との隔たりを感じ

るし、体はドンドン衰えるエトセトラ・・・高齢になると文句を言ったらきりがない。

でも、歳をとるのは誰でも同じ、神様が唯一つ平等に私達に給えて下さった時間の流れ。

 誰でも絶対に死に向かって歩いているのだ。だとしたら・・・楽しく生きた方がズーっと

得だと思っている。そのため私は、「毎日の小さな幸せをターゲット」にしている。 

 回答者の樋口恵子先生の答えは「長生きすることは親しい人達の別れに、より多く

耐えることと痛感しまた。でもなるべく楽し気に生きています。今後の日本は75歳

以上が、65歳~74歳より多いと言う、世界でも稀な超高齢社会となります。

「ヨタヘロ期」の後期高齢者社会を動かします。一定の平和と豊かさがなければ出会えぬ

今の社会、税金だと思ってもう少し元気を出して下さい」先生の回答はいつもやさしくて楽しい。

 

 私は昔青山のNHK文化センターの先生の講座をしばらく受講していたが、そのクラスは

大変知的で、飾り気のない先生のお人柄のためか、とても楽しかった。

 また、その後先生が主催なさった婦人の会に在籍したこともあった。

夫は先生と同じ年齢だが、認知症11年目だが、明るく元気でほぼ自立した優等生だ。

「年齢を重ねることがネガティブ」と捉えたら、人生は全然楽しくないと思う。

 どうせ長くない命だからこそ、私は今を楽しんで生きたい。

久しぶりに樋口先生にお便りしたくなった。

 

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