迦羅求羅虫

小さな寺の日々の出来事

3月に入って

2012-03-04 23:12:03 | つれづれ
一昨日は、差別に学ぶ協議会の集まりで仙台教務所へ。

4月開催予定の共学研修と会報ネイティブ・サン発行の内容確認。

そのあと、原発の自主学習会をしました。

今さらながらですが、高木仁三郎さんの1991年金沢での講義録を輪読。

この時からでも20年がたっていて、その間、原発を取り巻く状況が

何も変っていなかったことに愕然。

話せば話すほどに、自分の中でいろんな思いが渦を巻く。



いつしか外は雪になり、帰りのバスは大変でした。

東北道事故渋滞。

磐越道一部通行止め。

結局、2時間遅れの10時過ぎに帰ってきました。

いわきは途中の大雪がウソのように、小雨でした。



そして昨日、3日は桃の節句。

つくりんが生まれて、わが家の古いお雛さまを解禁したんです。

住職はあまりいい顔をしないのだけどね。

しかし、人形にツミはない。

飾りまっせ。つくりん喜ぶし。

思えば去年は、出しっぱなしにしていた雛人形も地震に遭遇し、

箱にしまったのは私が避難先から帰ってきた1カ月後。

あの揺れで、雪洞が倒れただけとはすごい踏ん張りようでした。



私が生まれてから、母がへそくりを貯めて買い足ししながら揃えた雛人形は、

その後、4人娘がままごと遊びに興じたため、

持ち物も無し、お道具もボロボロ。

とはいえ古びた雛でも、飾れば部屋が華やぎます。

今年は、五人囃子の髪が次々と剥がれてしまい、

つくりんは「あたまがとれちゃった~」と、大騒ぎでしたっけ。


定番ちらし寿司にハマグリのお吸い物など用意して、

もう一人のばぁばたちもご招待。

「ひなまつりパーティ!」を連呼してはしゃぐつくりんを囲んで

楽しいひとときを過ごしました。



翻って今日は、仙台教区の追弔法要が勤められました。

たくさんの普通にあった家庭の営みが津波に消え、原発事故に断たれました。

その痛みから立ちあがるには、まだまだ多くの時間が必要なのだと感じます。