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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

●五感俳句036・触覚02・水原秋櫻子

2011-04-11 11:20:41 | 五感俳句

○「馬酔木咲く金堂の扉にわが触れぬ」(水原秋櫻子01)

○季語(馬酔木・春)

【鑑賞】:寺社の金堂の扉はいかにも重厚で金色に光っています。その扉に触れました。春とはいえまだ冷たさを帯びています。馬酔木の花の芳香が漂っています。

 

○水原秋櫻子(みずはらしゅうおうし)(1892~1981)

○好きな一句「來しかたや馬酔木咲く野の日のひかり02

【Profile】:東京神田生まれ。産婦人科病院を経営、昭和医専教授、宮内省侍医。はじめ「渋柿」で句作、→高浜虚子門に入り、東大俳句会を興す。「ホトトギス」で頭角を現し、→山口誓子らとともに4Sと呼ばれ叙情的な作品を樹立。1931年「馬酔木」を創刊し独立。客観的写生を唱える虚子とそれを支持する→高野素十と作風を巡って対立し、「馬酔木」に「『自然の真』と『文芸上の真』」(1931年10月号)を発表し、主観の大切さを表明した。 「ホトトギス」の沈滞したムードを嫌った→五十崎古郷と門弟の→石田波郷や若手の俳人達が集い、さらに→加藤楸邨、山口誓子なども加わり、やがてホトトギスと対抗する一大勢力となった。芸術院会員、俳人協会会長。

水原秋櫻子掲載句

03瀧落ちて群青世界とどろけり(瀧・夏)〈色彩78・群青2〉2012/5/23

04青春のすぎにしこころ苺喰ふ(苺・夏)〈色彩86・青7〉2012/7/18

05牡蠣鍋の葱の切つ先そろひけり(牡蠣鍋・三冬)〈特集363・鍋汁椀物俳句1〉2018/1/26

06萩の風何か急かるる何ならむ(萩・初秋)〈特集598・言葉俳句7「風-7」〉2022/9/2

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