virtual"the elf"

神戸の舞子,海岸近くのelf。'04幕を下ろし、その秋仮想空間にてゾンビのごとく甦る。マスター谷口の世界へ酔うこそ!

遊歩KOBE イベント  幻の「徳川道」歩き

2018-04-12 15:54:12 | 遊歩・KOBE(神戸ガイド)
時は江戸幕末・・ペリーが浦賀にやって来て開港を迫りました
やがて幕府は五港の開港と江戸・大坂の開市を約束します

すったもんだの結果、大阪・堺の代わりに神戸港の開港が決定。
神戸開港専任者は柴田剛中。
神奈川(横浜)開港時の諸外国との交渉、文久遣欧使節の組頭などの経験をなど経ての任命でした。
彼は神戸開港に関して「伺書」を提出しています。

運上所(今の税関)、旅籠屋、屠牛場、遊女屋などの建築と共に
神戸においては西国街道の付替道をつくるよう提言しています。
神戸より9年先に開港した横浜近くで、開港3年後に起きた"生麦事件"の懸念があったからです。

横浜の近くで東海道を通っていた島津久光の列に居留のイギリス人達が騎乗のまま入り込み、
殺傷事件が起きました。これが生麦事件。
これだけでは済みませんでした。怒ったイギリスは薩摩に軍艦を送り、こんどは薩摩藩と砲撃戦。
薩英戦争が起きたのです。

神戸では建設予定の外国人居留地に接して西国街道が通っており、大名行列もそこを通ります。
異文化がぶつかる危険は横浜どころではありません!

西国街道の付替道、正式には「西国往還付替道」。
今の神戸市内でいえば、東灘区の石屋川東岸~明石市の大蔵谷までのあいだ
西国街道から離れて、六甲山中を通るバイパスです。

そこを通れば、居留地を出入りする外国人とそうは遭遇しないだろうというもの。

開港まであと一か月という期間に、もとからあった山道も利用して整備して、拡幅工事も行っての大工事。
48もの村の人々が作りあげたのです。

にもかかわらず、横浜に続いて・・「神戸事件」が起きてしまいました。


そんなお話もしながら、幻となってしまった「徳川道」をご一緒に歩いてみませんか?
2018「遊歩KOBE」のイベント
幻の「徳川道」歩き
クリックして、ご覧下さい。

参加費:おひとり500円
「徳川道」全コースを4回に分けて歩きます。

頭の写真:「徳川道」東の起点、石屋川公園