virtual"the elf"

神戸の舞子,海岸近くのelf。'04幕を下ろし、その秋仮想空間にてゾンビのごとく甦る。マスター谷口の世界へ酔うこそ!

お寺で気になるもの

2011-04-10 07:25:56 | レトロと不思議
これもまた、ま~えに少しだけ「これ、気になる~」と書いたお話ですが・・・
2月にお寺や神社に行く機会が多々あって、またもやシゲシゲと見入ってしまいました。

建物(本堂や拝殿)の正面、軒下両側の太い柱の上部についている装飾。
シンプルなものだとグルグル渦巻きのようなものもありますが、
ひじょ~に気になるのはアニマルもの!!
ちなみにこの装飾部分、建築用語では「木鼻(きばな)」と呼ばれます。

頭の写真:これは明らかに「獅子」! 
      当時日本にライオンがいなかったわりには前足の肉球がみょうにリアルです。

 こちらは鼻の長さと耳の大きさからして、愛嬌ある「ゾウ」! 
これまた前足の裏がリアル。 

まっ、ゾウはインドにいるので装飾の対象にもなりましょう。
しかし、狛犬もですが、ライオンはアフリカにだけしかおらんやんと思うと、壮大なスケールのお話となり・・
これを彫った当時の日本の職人はどう捉えてたのでしょう?
こんなに昔から象?獅子?阿弗利加って?などが身近にあって、おもしろいですね~ぇ。

で、この下の写真
左は「獅子」
右は「・・・?」?
 これが一番気になったアニマル!!

キバがあって長い鼻はゾウ。しかし毛におおわれ、小さな耳と顔つきは獅子のよう。。なんじゃらほい?ほい?

今回、わかりました。
「獏(バク)」なんだそうです。なるほどねっ!

王子動物園に"バク"が来たとき(僕はまだ小学生だった)、「夢を食べる動物!」と教えられました。
が、近寄ったら夢がかなわなくなるという噂を聞いたわけでもなく、おだやかそうに草を食べてたような・・今に至るまで???のままでした。

これまた今回わかりました。
人が寝てるときに見た"悪い夢だけ"を食べてくれる、ありがた~いアニマルだそうで、人々がお参りにくるところに!ということです。


「平治物語 下巻 第五章」
前夜の夢見が悪かった難波三郎経房は当初不参加希望!でしたが、周りに「そらないやろ~」と言われ
"平清盛・布引の滝詣"のお供として参加した。
ところが滝の前で空が一転し黒雲立ちこめ、雷音が轟き、
「夢で見たとおりになった~!これは悪源太のタタリや~!」とビビリまくる経房は雷に打たれ、
バラバラ状態となり亡くなったのでありました~ぁ。

鎌倉悪源太(源義平)は経房が彼の首を落としたとき、
「雷になってテメェ蹴り殺してやるからな!おぼえとれ~!」とのすてゼリフを言い残したのです。
その言葉がず~っと気になってた経房は前夜まさにその夢を見て、
行きたくないなぁ~の思いがあったわけ。
このとき難波経房に"バク"とのご縁があったら、殺されることはなかったのかもねェ~。


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