virtual"the elf"

神戸の舞子,海岸近くのelf。'04幕を下ろし、その秋仮想空間にてゾンビのごとく甦る。マスター谷口の世界へ酔うこそ!

海岸線の名残

2009-07-12 12:41:44 | レトロと不思議
先日のお休み、HANAの散歩で海沿いの公園を歩いていたら・・・
なぜか20mほどだけ「海岸防潮堤跡」がそのまま残っているのを発見。
「へ~? なんで?」
遊歩道からは見えないところなので、今まで知りませんでした。

ご丁寧にコンクリートで囲って、フェンスまでしているのだから、
なにかの都合でここだけが工事が取り残されたというよりも、
その昔、ここが海岸線だったのですよ~!という"証し"として残しているように思えますが。。


そう、立ってるところは海を埋めて公園&人口浜にしたところ。
もっと西にはもともとの舞子公園があって、公園の東端から垂水漁港の手前まで、
埋め立て工事好きな神戸市の事業で海岸沿いに土地を増やしたというもの。
結果、広い広い海沿い公園が出来上がったわけですが、
頭の写真に写っているようにこのへんのマンション群は"海沿い"から"公園沿い"となり、まことにお気の毒。。。

じゃ、前はどんなんだったかというと・・・
 公園の西はいじられてないのでそのままです
同じように防潮堤の下には大きな石が組んであって、その下が海。
頭の写真のは防潮堤がコンクリート製ですが、
こちらはさらに古~い石垣の防潮堤。
小さなビーチが残ってて、僕達がいつもBBQをする場所でもあります。

余談ですが、石垣に「四角い穴」のようなものがあるでしょ?
上にある大きなお屋敷と海岸をつなぐ通路の出入り口で、今は閉鎖してます。
む~かし、昔、まだ海岸の侵食が進んでなかったころ、
このあたりは白砂青松のロケーションのもと、料亭や別荘やりっぱな家やらが並んでいたそうです。
かの"孫文"も訪れたという華僑・呉錦堂の別荘「六角堂」もあるしね。

(ちなみにこの写真、幕末に勝海舟指導の下、来航する黒船の脅威から日本を守るために、明石海峡に作られた砲台の跡地から撮ったので~す。)

う~ん、舞子海岸線にも歴史あり~!

せめてここのささやかビーチと昔ながらの石垣はいじらんとこの先もぜひ残しとってほしいなぁ~。