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ふん転菓子の「き」

「き」になるもの。。
木・記・利・聞・気。色々な「き」があるけど、その「き」を書き込んでいきます。

頑張れ!コハク_01

2006-01-01 15:04:15 | 動物
ふん転菓子の「き」に足跡残して頂いてありがとう御座います。
また、お気に入りに登録して更新を待っている方も居ると思います。
Kissで写す「き」になるものを今年もUPして行きますので宜しくお願いいたします。

さて、今年最初のUPですが少し重い話。
ふん転菓子が、何故何度もコハクチョウを撮影に行くのか?
と言うと、これからUPするコハクチョウが気になるから。
最初は、コハクチョウの写真が撮りたくて、やがて飛行中のコハクチョウ。
そして身近な鴨。そして今は。。

これから登場するコハクチョウは、ふん転菓子が勝手に名前を付けました。
そのコハクチョウの名前は「コハク」。
他にもオオハクチョウと言う種類のハクチョウがいますが、この場所に飛来するのは
コハクチョウ。

そのコハクチョウの中でも少し小さい感じがします。
だから「コハク」。それには訳がある。


↓ある日撮影していると、一羽のコハクチョウが、川から上がって来ました。
何か違う。こんなに傾きません。歩き方が変です。注意して観察すると。
↓↓の写真。


↓右足の「水かき」を拡大しました。(初めてトリミングしました。)
真っ黒で大きな水かきがありません。
ハクチョウおじさんに聞くと、二年くらい前から飛来している。との事。
餌を与える時ハクチョウおじさんが時々、ハクチョウの目の前に餌を落としたりする事があります。

この行為がとっても気になっていました。



↓河原には、砂利の所と岩場の場所が有りますが、砂利の上しか歩けないようです。
傷口から感染症や、左右の筋力バランスの崩れからも色々と影響すると思う。

陸に上がると、他のハクチョウや鴨と同じに雑草をツイバミ、冬場のビタミン不足を補っている。
その時の仕草は、砂利の上にペタリとお尻を付け、首だけを起用に動かし葉をツイバム。
私の存在が気になるのか、常にこちらを見ていました。
外敵の事を考えると、地べたで休むのは瞬間的に動けないから危険だと思う。
ここは人間が襲う事は無い為か、これだけ近い距離でこのような行動を取るのか解からない。


↓羽ばたき、羽が抜ける。これだけ撮影日は別。
コハクの後ろに白いのが見えるのは、抜け落ちた羽。
餌の時間になると、砂利の場所からの移動は、いきなり羽ばたきます。
通常は水上から羽ばたく事が多いのですが、陸から羽ばたくので、翼が河原の砂利を叩き、
独特の音がしていました。大切な翼が大地と接触し傷付く。
水面から離陸する時、翼の先端が多少触れる事があるが相手は水。



↓こちらは健康なコハクチョウの着水。
仮に片足の水かきが無かったら。
左足の水かきで全ての抵抗を受け止め水面を滑るのだろうか。
浮力が得難いと思う。物凄い負担ですね。

片足にギプスを巻いた方ならこの辛さ解かると思う。
コハクには松葉杖は無いのですから。


↓頭が痒いのか、健康な左足で頭を掻く
コハクが頭を掻いている時、他のハクチョウ達は求愛行動?縄張り争い?など様々な事をしている。
それを収めるカメラマンも多い。当然観光客はそちらを見て感動し、小さな子供も楽しんで帰る。
コハクは、一人?一羽?静かに明日への命を繋ぐ。


↓暫くすると、眠いのかゆっくりと眼を閉じました。
私の存在が気にならなくなったのか、警戒心が溶けたのか解かりません。
普通のハクチョウを同じ距離で観察しても、これだけ気にする事も無いのです。
上から3枚目の画像の視線を私は常に浴びていた。

傷付き、人一倍おびえ・警戒し神経をすり減らしているのかも知れません。
そしてその原因は何か解かりませんが、釣り人の糸や針?
川に投げ捨てた缶の口など鋭利なものは沢山存在します。
それとも、野生動物?人間の仕業?野生動物意外は人間ですね。

綺麗事を書く気は無いのですが、自然が破壊されている事は事実。
テレビのニュースで似たような事を見る事がありますが、物凄く身近な場所で、
そして被写体に存在する事で、改めて考える事ができた瞬間でした。

傷付いているのだから、シベリアに帰る事無く、この地や他の居場所を求める事も、
本能がそれを拒むのでしょう。コブハクチョウは留まる事があるようです。

この後、餌の時間に。上の写真のように羽ばたき水面に向かいました。



この場所に行くと必ず探していますが、中々見つかりません。
ハクチョウおじさんは数分で見つけますが。

見る目が無いんですね。私に。
来年も元気に戻って来て欲しい。