重低音のBlue Canary

♪ 思いつくままを、つたない文と photo で …

感謝。

2007-02-16 | つれずれ
「体調不良」と書いた昨日の日記に、
多くの方から優しい心遣いの言葉をいただき、
とても、とても感激し、
感謝しています。


事情あって目下「男やもめ」の私には、
正直言って、体調の不良は、
身体以上に、気力が落ち込みます。

そんな時にいただく暖かな労わりは、
身に沁みて嬉しく、
これほどの良薬はありません。

おかげさまで、今日はかなり元気を取り戻し、
きちんと一日の仕事を勤め上げて、帰ってきました。

ありがとうございました。



とはいえ、
今日のブログに書き綴るほどのテーマを持ち合わせていません。

というので、
毎度々々、困ったときの常套手段で恥ずかしいのですが、
これまで撮り溜めてきたスナップの中から、
何枚かを載せさせていただきます。

表現力の未熟さには目をつぶっていただいたうえで、
uwanosoraは日頃、こんなものに目を向け、興味を示しているのかと思っていただければ、幸いです。






























































ズラズラと並べ立ててごめんなさい。

お分かりいただけたと思います、
いかに私が、とりとめもなく写しているかを。

どうやら、
写ってしまっているのは、
ちゃらんぽらんな私の性格そのもののようです。


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あちらでも、こちらでも。

2007-02-15 | つれずれ
やはり日本人なんだなあと、
我ながら呆れていました。


連休を含めた先週末、
静岡県下を走り回っていました。
金ピカ塗装の愛車「マツケンサンバ」号のトリップメーターは700km近く進んでいたでしょうか。

そんなふうにあちこち走り回っていると、
静岡県下ですから、
時折り、思いがけない場所で「富士山」が見えるんですよね。

すると、もうダメです。
「おおーっ!」なんて言いながら、
必ず車を止め、カメラを向けてしまいます。

こんなふうに。



△これは、沼津市「沼津御用邸記念公園」の、松の木立越しに頭を覗かせていた富士山。
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△これは、三島市・JR三島駅のプラットホームの上に見えた富士山。
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△こちらは、東名高速道路「由比PA」の海岸線から見えた富士山。
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そして圧巻だったのは、これ。



△やはり東名高速道路の「富士川SA」から見た富士山です。
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「富士川SA」にはこれまで何度も車を停めているのですが、
裾野までこんなにはっきり姿を現している富士山を見たのは初めてです。

感動して、
「ちょっとトイレ・タイム」で立ち寄ったつもりが、
30分近くも、シャッターを押し続けていました。

理屈もへったくれもなく富士山に魅せられる私は、
やっぱり「ネイティブ・ジャパニーズ」なんですね。





実は、
今日は体調が絶不調です。

連休に走り回った疲れが取れていないのか、
それとも冬に逆戻りしたような寒波の再来で風邪気味なのか、
珍しく今朝は起きるのが辛くて、
そのまま会社を休んでしまいました。

春間近とはいえ、油断大敵ですね。
皆さんも、くれぐれも自愛を。


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三島・楽寿園

2007-02-14 | つれずれ
先週末の静岡行きでは、
一昨日書いた稲取温泉「つるし雛」と、
昨日書いた「河津桜」のほかに、
もう1カ所、
行って見て、ちょっと感動した場所がありました。

新幹線・三島駅南口の真ん前にある「三島市立公園・楽寿園」です。



三島駅から徒歩5分という町の中心地に、
広さ7万2000㎡もの大きな公園があるとは、初めて行って驚きました。


「楽寿園」は、
明治維新で活躍した小松宮彰仁親王が、明治22年に別荘として造営した屋敷跡だそうです。

戦後、手放されることになったものの、
当時の市にはそれを買い取るだけの財力がなく、
このため土地の資産家が代わって買い取ったものを、
昭和27年に市が改めてその半分を買い戻し、
以来、市立公園として運営管理しているのだそうです。


広大な敷地の中には現在、
遊園地や郷土資料館、動物園、「万葉の森」庭園などが整えられ、市民の憩いの場になっています。


が――、
私はそれを見て感動したわけでは、もちろんありません。

園内に保存されている、彰仁親王の別邸だった京間風の高床式数寄屋造りの建物「楽寿館」と、
その庭園とも言える「小浜池」を見ることができたからです。


ただし「楽寿館」は、静岡県および三島市の文化財のため邸内は撮影が禁止されており、
残念ながら、ご紹介できません。


でも、
私が見て感動したのは、
邸内よりむしろ、
屋敷の南側に広がる庭の、
ほぼ半分を占める、大きな「小浜池」でした。

どうですか、この雄大さ!!




池の向こうへ回って邸宅を見ると、
こんな感じです。




あれっ?
何か怪訝な顔をなさっていません?

たしか「小浜池」と言ったのに、水がないじゃないか、って?

よくお気づきになりました。さすがです。


はい、
水が、ありません。
現在、渇水のため、水が溜まっていません。

というか、
「小浜池」は昭和30年代半ば頃から、枯れている時のほうが多いのだそうです。

ちなみに、
「小浜池」が一番最近、満水になったのは平成16年11月で、
その時は、こんな様子だったらしいです。




「小浜池」の水は、なぜ枯れてしまったのか?

それは、この池は富士山の伏流水が湧き出して出来るものなのに、
その地下水が、昭和30年ごろから上流域での汲み上げが大幅に増えた影響を受け、
水位が下がってしまったからだそうです。

ちなみに現在の水位は、池の標高25.69mを基準にすると「-292cm」だそうです。
毎日計測し、市のHPで公開していますから、興味があればご覧になってください。(市のHPはここをクリック)


「水のない池なんて、池じゃない!」などと、お怒りにならないでくださいね。

というのは、
池の水が枯れているお陰で、
私も、みなさんも今、
本来ならば見られない「小浜池」の貴重な姿を、
しっかりと見ることができるんですから。


何が「貴重」なのかというと、
池の底から覗いている、多くのゴツゴツとした岩です。

このゴツゴツは、かつて富士山の噴火で流れ出た溶岩で、
その大規模な「三島溶岩流」の最南端が、実はこの「小浜池」なのだそうです。


そう知ると、ちょっと驚きません?
すごいとは思いません?

そんな大自然の造形を底に沈めた池を、あえてこの場所に配置して庭を造り、別邸を建てた昔の人の、
スケールの大きい、
そして贅沢な、
感性に。


単純な私は、
そんなことに感心し、
ため息をつきながら池の端で、
文字通りの「枯山水」を、
しばらく眺めていました。



----------------------------------  ………。
おやおや、今日の話はそれだけかって? バレンタインデーなのに。

失礼しちゃいますねえ、
私だって、ちゃんと頂戴しましたよ、チョコレートぐらい。
ほらね。



ええ、
いつものお昼の弁当屋が、弁当箱の中にこっそり忍ばせてくれたハート型の義理チョコですけど、それが何か ?!  



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爛漫、河津桜。

2007-02-13 | つれずれ
先週末、「つるし雛」を見に伊豆・稲取温泉へ車を走らせた途中、
もう1カ所立ち寄った場所があります。
ここです。



静岡県賀茂郡河津町の「河津(かわづ)桜」です。


河津の桜が、本州で一番早く咲く桜だとは、何かで読んで知っていました。
けれど、もうこんなにも見事に咲いているとは、思いもよりませんでした。



これでまだ5、6分咲きだそうです。

でも、本州で最もポピュラーな「ソメイヨシノ」に比べると、
一輪一輪の花が大きいうえ、
色が、咲き始めはやや紫がかった紅色に近い濃い色合いなので、
この程度の咲き具合が、実は一番の見頃なのだそうです。



そうとは知らず、稲取温泉行きの経路で偶然立ち寄っただけなのに、
とても幸運でした。


植物学的には、沖縄地方に多い「ヒカンザクラ(緋寒桜)」と、早咲きの「オオシマザクラ」が自然交配して生まれたとの説が濃厚なようです。


昭和30年2月ごろ、町内に住む飯田勝美さんが、河津川沿いの冬枯れの雑草の中に、1mほどに伸びていた桜の若木を見つけ、持ち帰って庭先に植えたのだそうです。

それから1年、2年、3年……。
木は育っても花は咲かず、

さらに4年、5年、6年……10年経った41年1月、
やっと咲いたのが、この花だったそうです。



発見者の勝美さんは、10年経ってようやく咲いた花を見届けるかのように、その2カ月後、亡くなったそうです。


そしてさらに数年後――。

たまたま河津町を訪れた伊東市の造園業・勝又光也さんが、現在もまだ飯田家にあって花を咲かせているこの桜の原木を偶然見かけ、接ぎ木で苗を増やすことに成功し、「河津桜」と命名。

これがきっかけになって町内各所への植栽が進み、現在では8000本もの「河津桜」が毎年、
本州各地の桜に先駆けて、1月半ば過ぎから花を咲かせるようになった――
――等々、多くの方がネットに書き込んでいる話をまとめると、こうなります。




薄い桜色の「ソメイヨシノ」も優しくてもちろんいいのですが、
緋寒桜の面影を残す艶(あで)やかなこの「河津桜」を、



一目見て、
またまた好きになってしまいました。


河津川の堤防では、
「河津桜」の足元に植えられた「菜の花」も咲いています。


伊豆はもう、
春の彩りを
装い始めていました。

  


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伊豆・稲取温泉「つるし雛」

2007-02-12 | おすすめ
連休を利用して所用で静岡方面へ出掛けたついでに、
大回りの寄り道をして、
見てきました、
今年初め、静岡市「久能山東照宮」で見て、とても気に入ってしまった本場・稲取温泉の「つるし雛」を。




最近は関東各地に広まっている「吊るし飾り」ですが、
歴史的には
九州・柳川地方の「さげもん」
山形・酒田地方の「笹福」
そしてこの伊豆・稲取地区の「つるし雛」が、由緒ある風習として伝わっているのだそうです。


「江戸文化を今に伝える稲取温泉のひな祭り“雛のつるし飾り”。
 母から娘へ、娘から孫へ…
 小さな飾りものに、健やかな成長と幸福への願いを託し、
 代々伝えられた、優しく美しい習わしです……」
――と、いただいたパンフレットにありました。

なるほど、手作りの、1つ1つの飾り物を間近に見ていると、
その暖かさに、心が和みます。

たとえば、こんなふうに――。

























江戸時代は、お雛さまを飾れるような裕福な家庭は稀だったため、
せめてお雛さま代わりに、子供や孫のため、手作りの雛飾りを初節句を祝おうという、切ない親心から生まれた――と文献にはあります。

そうした発祥の由来に照らすと、
昨今の「つるし雛」はずいぶん手が込み、かなり芸術品化している傾向が見られるのはいかがなものかという気がしないでもありませんが、

とはいうものの、
可愛げで、美しく、とてもいいものです。

稲取地区では3月末まで「雛のつるし飾りまつり」を開いているようですから、
機会があれば「ぜひ」と、
お勧めします。



ところで、
自宅のある北名古屋市から伊豆・稲取温泉まで、
カーナビの計算によると313km、所要時間5時間10分を車で一気に走るのは、
いくらドライブ好きの私でも、ちょっとキツイ感じでした。

というので今回は、
金曜日の仕事を終えたその足で静岡・清水まで東名高速を走って泊まり、
翌朝、清水港から西伊豆・土肥港まで駿河湾をフェリーで渡るコースを選びました。

その土肥から、国道136号~414号を走り、
天城峠~河津経由で稲取へ。

その途中で立ち寄ったのが、ここです。



「浄蓮(じょうれん)の滝」です。


♪♪♪
寝乱れて 隠れ宿
九十九(つづら)折り 浄蓮の滝
舞い上がり 揺れ堕ちる肩のむこうに
あなた・・・ 山が燃えるゥ~


演歌を、あまり聴きません。
けれども、
好きなんですよねえ、石川さゆり「天城越え」だけは。
身震いしちゃいます。
ハイ、骨の髄までニッポンの「おやじ」には違いありませんから。


結構くたびれた、駆け足かつ大回りの「寄り道」でしたが、
行って良かったと、大満足しています。


それにしても、です。

♪♪♪
戻れなくても もういいの
くらくら燃える 地を這って
あなたと越えたい 天城越えぇ~!

あ~ぁ、誰かそんなセリフ、言ってくれませんかねえ。




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謝辞。

2007-02-08 | つれずれ
今朝も見かけた名古屋市北区「名城公園」のアオサギ「仙人1号」は、



この姿のまま10分間、まったく動きませんでした。
瞑想の時間だったんでしょうね。

邪魔をしてはいけないと思い、
今日は遠くから、そっと撮らせていただきました。


ところで、
当ブログを開設してから、
明日9日で、
ちょうど1年になります。

飽きっぽく冷めやすい性格で、
これまで何を始めても「3日坊主」に終わっていた私が、
このブログだけはよくここまで続けてこられたものだと、
我ながら驚いています。


続けてこれらた理由は、
分かっています。

こんな拙い文と、下手な横好きだけの写真を載せているだけなのに、
読んでくださるばかりでなく、
足跡まで残してくださる心優しい方々がいらしたからに他なりません。


書くべき話題に困り、「開店休業」ではない「完全休業」を決め込もうかと思った日も、
なかったといえば嘘になります。

それを、ごまかしごまかしながらもおおむね「精勤」して1周年を迎えることができたのは、
覗いてくださる方々の無言の励ましが一番の支えになっていたことは、言うまでもありません。

とても、
とても幸せなことだと感謝し、
心から、お礼を申し上げます。


これからも、
肩の力を抜き、
ありのままの、みっともない自分の姿を晒しながら、
できる限り書き綴っていこうと思っています。

よろしかったら今後も、
暇つぶしにでも覗いていただき、
時々にお叱りの足跡を残していただければ、
これ以上の喜びはありません。


本来なら1周年の明日、
お礼を申し上げるべきなのでしょうが、
明日夕刻から12日まで、
所用を兼ねてまた静岡方面へ移動することになりましたので、
ちょうど365日目の今日、
謝意を表させていただく横着をお許しください。



さて、
哲学者のような風格を漂わせるアオサギの「仙人1号」を私は気に入っていますが、
今朝たまたま、
ほんの数メートル先の小枝に飛んで来て止まったこの子も、
一目惚れで好きになりました。



名前を「ピー子ちゃん」と言います。
勝手に、そう命名しました。

ただ……、
明日また会っても、彼女?かどうかを判別する自信はありませんが、
とりあえず、ファンクラブを設立し、会員を募ることにしました。
いかがでしょうか? しばらくは入会費無料ですから。


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忘れ物…。

2007-02-07 | つれずれ
今日は、会社を少し早めに出た帰り道、
名古屋市西区「庄内川緑地公園」に寄って来ました。


「庄内川緑地公園」は、広さが、毎朝立ち寄る北区「名城公園」の3倍ほどもあり、
ゆったりと時間を過ごすには、いい所です。


園内を歩き出して最初に目に映ったのは、



梅の花です。
今がちょうど見頃でしょうか。

紅梅も、あります。



日本的で、可憐ですよね。


少し歩くと、
バラ園に行き着きます。












横文字ばかりの名札が20種近く建てられていましたが、
時期が、まだ少し早いのかもしれません。



冬季は休業中のボート池。
ここにもたくさんのカモが、渡ってきていました。



池の向こうに見えるのは、
昨日は「名城公園」から見た、名古屋駅前の高層ビル群です。

市内や、近郊のあちこちから見られる高層ビル群はなるほどたしかに「高層」なのだと、
改めて感心したりします。


気が付くと、いつの間にか日が沈んでいました。

空が、グラデーションを見せながら暮れ泥(なず)んでゆくこの時間帯に、
木立のシルエットを見るのが、私は好きです。










ファインダーを通して覗いているとちょっと不気味なドキドキ感を覚え、つい興奮してしまう――と言ったら、おかしいですか?

もしかするとそれは、自分ではもう覚えていない、
何か屈折した幼児体験がある、ということなのでしょうか。


帰りの駐車場に向かう途中、広場のベンチの前を通りかかり、
生垣の上に、これを見つけました。



空気が抜け、少ししぼみかかったビニール製のコアラ人形。
おそらく、先週末の家族連れの忘れ物でしょう。


………。

そういえば、私も、
とうに半世紀を過ぎた人生の中で、
ずいぶん多くの大事なものを、
置き忘れてきてしまった気がします。

ただ、
振り返ってももう、
それが何かさえ、
思い出せませんが――。


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春になる前に…。

2007-02-06 | つれずれ
今日の名古屋地方は最高気温が16.2℃。
3月中旬の暖かさだそうです。

だからなのかどうか、
今朝も立ち寄った名古屋市北区「名城公園」内の、
少し高い場所から名古屋駅方向を見ると、



木立越しにそびえて見える高層ビル群が、いつもより霞んで見えました。


園内の木々の間を漂う空気も



どことなくモヤッとしていますし、

昨日は夕焼けが鮮やかだった帰り道の自宅付近も、



遠景の輪郭が、はっきりしません。


「春霞」なんでしょうね、これが。
今年の春は、ずいぶん早足のようです。


今日は、
疲れました。
身体が、ではなく、気持ちが。


職場で、私が指導に当たっていた後輩A君の、4月からの配置転換が内定したからです。
「記者」という専門職から、総務部一般職への異動。
事実上の降格で、当然、給料も、かなり下がります。

妻女と、間もなく3歳の子供が居る4×歳の彼はまだ、
その決定を知りません。


小さな会社が発行する小さな情報紙ですが、
彼をこれからの主筆記者に育てようと、
ここ2年、マン・ツー・マンで指導してきました。

けれども、
残念ながら、
本当に残念ながら、
彼はその期待に、
応えてくれませんでした。

指導する側の立場から言えば、
求めるレベルに、達してくれなかったということです。


彼の、何が一番の問題だったのかを、ひと言で言うのはとても難しい性質の職種です、「物を書く」という仕事は。

記事・文章の構成力や表現力というテクニックの前に、
世の中の何に目を向けるか、
何を感じ取るかの感覚・感性が、何よりも問われる職種だからです。


しかも、
そういう感性や感覚というものは、
各人が持つ、モノに対する「好き・嫌い」と同様、
他人が口を挟んだり、指導したりすることでどうにかなるというものでは、
必ずしもない点に、この職種ならではの難しさがあります。

それはたぶん、
DNAの問題もさることながら、
むしろ、その人がこれまで生まれ育ってきた過程で、
何を感じ、何を学習してきたかという「生き方」そのものが、
資質や適性の基礎になる職種だからでしょう。


偏見かも知れませんが、
物を書くという仕事に向いているか否は、
もしかすると、
その人が、心の奥底に「劣等感」を持っているかどうか、
あるいは、「貧乏人のヒガミ根性」を持っているかどうか――
ではないかと私は思っています。

もしそうならば、
文章を書くことの上手下手とは全く別問題として、
自分が劣等感の塊りであり、ヒガミ根性が身体に染み付いているという点で、
私はたまたま、物を書く仕事に、向いていたのかも知れません。


その点、幸か不幸か彼は、
劣等感やヒガミ根性を抱かずに、これまでの人生を生きて来られたのではないかと、ハタからは見えました。

それはそれで、私から見ればとても幸せで、羨ましいことなのですが――。



――などと、自分に都合良く書いてしまいましたが、

結果としてのA君の配置転換は、
彼を育てるべく指導してきた私の指導力不足にも当然、
問われて然るべき重大な責任があることは充分承知しています。

その責任をどう取ればよいのかと、
考えています。

この歳になって、
また1つ、重い十字架を背負うことになりました。


………。

公開「日記」とはいえ、
楽しくない話題をお目に晒して、
ごめんなさい。


名古屋の市街地の真ん中にあるテレビ塔近くの小公園では、
花壇の菜の花が満開です。



人間世界の出来事とは無関係に、
「春」は、待ったなしで、やって来るのですね。


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あっ !!!

2007-02-05 | つれずれ


今日は、
久しぶりにきれいな夕焼けを見ました。

遠くの山陰に消えてゆく太陽とともに、
一日の疲れが、身体からスーッと抜けていくような心地良さでした。



今朝も立ち寄った名古屋市北区「名城公園」内の池の端に、
今朝も佇(たたず)んでいるのを見つけました、
アオサギの「仙人1号」を。



いつもより首を伸ばしているせいか、
今朝の「仙人」は、少し若く見えます。

というので、
レンズを長目のに替えようかと目を離しかけたその瞬間でした。


「あっ、飛んだっ !!!!!」。バチバチバチバチッ……!


シャッターボタンを押しっ放しにし、
狭いファインダーの視野の中で「仙人」の姿を、
追うというより、
必死で探しました。


あとで数えると、7ショット、写っていました……が、
ほとんどは身体の半分がフレームからハミ出した「仙人」の、「切り身」。
やれやれです。


結局、
全身がまともに写っていたのは、
この1枚だけ。



それも、
辛うじて画面の片隅に写っていたのをトリミングして、やっとこの程度です。
おまけに、ブレていますし。


まだまだ修業が足りません。
頑張ります。





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時は…流れる。

2007-02-04 | つれずれ
所用で自宅の隣市・愛知県一宮市に出掛けたので、
帰る前、
市街地の中央にある「真清田(ますみだ)神社」に寄ってきました。



今年4カ所目の「初詣」ということになるでしょうか。


「真清田神社」は、実に2600年の歴史があるそうです。
なるほど、
さほど大きな社ではありませんが威厳があって、
拝殿の前に立つと、信心のない私でも身が引き締まるような存在感があります。


その「真清田神社」の門前から道を挟んで南にあるのは、
全長500mという、日本でも最長級のアーケードが延びる「本町商店街」です。



一宮市はかつて「わが国繊維産業のメッカ」と言われました。
その中心地にある「本町商店街」は、昭和40年代のピークには150店舗近い商店が軒を並べ、
アーケードの下を行き交う買い物客が肩を触れ合うほど、賑わっていました。

しかし、
今は……。



シャッターを下ろしている店が少なくありません。


そればかりか――。



取り壊されたまま野ざらしの店舗跡地もあります。

この場所に、
新しい店舗は、
建つのでしょうか。


そんな商店街の中で、
客の出入りが比較的多いのは、



おそらく廃業した店の跡に入ってきたのでしょう、「100円ショップ」です。
衰退する各地の商店街で最近よく見かける「新旧交代」の姿です。


そして、
商店街の一角には、



こんな自作「POP」で客を呼んでいる店がありました。
対象としている主力客層・年齢層を、うかがい知ることができます。

さらに、
「ひな人形」の幟(のぼり)を掲げたお店の外に並べられた「メーン商品」は、



どうやら、「老人車」のようです。

高齢化が進む地方都市の「商店街」の現状を、
象徴しているのかも知れませんね。


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