重低音のBlue Canary

♪ 思いつくままを、つたない文と photo で …

布団干しの怪。

2007-02-19 | つれずれ
名古屋地方は今日もポカポカと春の陽気でした。


というので――、



布団を干すには絶好の1日になりました。


実は、
上は私の勤務先のビルです。
1階を飲食店2店に貸し、
2階全フロアーを弊社の事務所として使い、
3~11階を賃貸マンションにしています。


その2階事務所から階下へ降りる外階段の踊り場で、かつ、私たちの喫煙場所の真上に当たるマンション3階の住人も、
ご覧の通り、ベランダに布団を干していました。

ごくごく日常的な、ありふれた光景です。


そう、
一見ありふれてはいるのですが、
でも1年を通して観察していると、
何か不思議なんですよねえ、これが。


なぜなら、
この部屋の住人は、
今日のような終日ポカポカ陽気の日に限らず、
真冬でも、
夏でも、秋でも、春でも、
木枯らしがビュービュー吹いていても、
とにかく太陽がほんの少しでも顔を出していさえすれば、
必ず、必ず布団を干しています。

晴れたり曇ったりの変化が激しい日でも、
太陽が30分でも照っていると必ず干し始め、
雲に隠れると取り込み、
再び日が照り始めるとまた干し始める――
そんな出し入れを、1日数度でも繰り返します。
感心するほどマメです。


それもまあ、
あえて「不思議」とは言いますまい。
だって、お日様に干した布団に寝るのって、
めちゃめちゃ気持ちいいですから。


でもね――。

そうやって布団を干しているのは、
実は、
ほんの数回の例外を除いて、
男性なのです。
たぶん50代の。

平日の昼日中なのに、ですよ。

彼はいったい、なぜほとんど1日を部屋の中で過ごしているんでしょう?


ついでですが、
その彼は布団を干し終えたり、取り込み終えたあと、
必ずと言ってよいほど、
ベランダの手摺りに寄りかかり、外を見ながらタバコをふかします。

ひと仕事したあとの一服、美味しいですよね。
その満喫感は充分知っていますから、それはそれで結構です。

ただね。
そうやって一服するたびに、
タバコの灰を、ポンポンと指で外に落とすのはやめてもらいたいんですよね。

だって、
その灰が、
車体が大き過ぎて会社の立駐に入らないため外階段の踊り場下の空間にややハミ出し気味に停めてあるわが愛車「マツケンサンバ」号の、屋根やボンネット、フロントガラスの上に溜まっていたりするんですから。


それに――。
その部屋の契約上の借主は女性であることを大家の立場として知っていますから、
彼はいったい何者なのだろうかと、
よけいに首を傾げてしまうんです。


ま、
ただそれだけの話です。
それだけの話ですけど、
考え始めると頭の中の「?」マークがなかなか消えないので、
できるだけ想像を豊かにしないように心掛けている昨今です。

それにしても
世の中は、
分からないことだらけです。


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