今日の名古屋地方は最高気温が16.2℃。
3月中旬の暖かさだそうです。
だからなのかどうか、
今朝も立ち寄った名古屋市北区「名城公園」内の、
少し高い場所から名古屋駅方向を見ると、
木立越しにそびえて見える高層ビル群が、いつもより霞んで見えました。
園内の木々の間を漂う空気も
どことなくモヤッとしていますし、
昨日は夕焼けが鮮やかだった帰り道の自宅付近も、
遠景の輪郭が、はっきりしません。
「春霞」なんでしょうね、これが。
今年の春は、ずいぶん早足のようです。
今日は、
疲れました。
身体が、ではなく、気持ちが。
職場で、私が指導に当たっていた後輩A君の、4月からの配置転換が内定したからです。
「記者」という専門職から、総務部一般職への異動。
事実上の降格で、当然、給料も、かなり下がります。
妻女と、間もなく3歳の子供が居る4×歳の彼はまだ、
その決定を知りません。
小さな会社が発行する小さな情報紙ですが、
彼をこれからの主筆記者に育てようと、
ここ2年、マン・ツー・マンで指導してきました。
けれども、
残念ながら、
本当に残念ながら、
彼はその期待に、
応えてくれませんでした。
指導する側の立場から言えば、
求めるレベルに、達してくれなかったということです。
彼の、何が一番の問題だったのかを、ひと言で言うのはとても難しい性質の職種です、「物を書く」という仕事は。
記事・文章の構成力や表現力というテクニックの前に、
世の中の何に目を向けるか、
何を感じ取るかの感覚・感性が、何よりも問われる職種だからです。
しかも、
そういう感性や感覚というものは、
各人が持つ、モノに対する「好き・嫌い」と同様、
他人が口を挟んだり、指導したりすることでどうにかなるというものでは、
必ずしもない点に、この職種ならではの難しさがあります。
それはたぶん、
DNAの問題もさることながら、
むしろ、その人がこれまで生まれ育ってきた過程で、
何を感じ、何を学習してきたかという「生き方」そのものが、
資質や適性の基礎になる職種だからでしょう。
偏見かも知れませんが、
物を書くという仕事に向いているか否は、
もしかすると、
その人が、心の奥底に「劣等感」を持っているかどうか、
あるいは、「貧乏人のヒガミ根性」を持っているかどうか――
ではないかと私は思っています。
もしそうならば、
文章を書くことの上手下手とは全く別問題として、
自分が劣等感の塊りであり、ヒガミ根性が身体に染み付いているという点で、
私はたまたま、物を書く仕事に、向いていたのかも知れません。
その点、幸か不幸か彼は、
劣等感やヒガミ根性を抱かずに、これまでの人生を生きて来られたのではないかと、ハタからは見えました。
それはそれで、私から見ればとても幸せで、羨ましいことなのですが――。
――などと、自分に都合良く書いてしまいましたが、
結果としてのA君の配置転換は、
彼を育てるべく指導してきた私の指導力不足にも当然、
問われて然るべき重大な責任があることは充分承知しています。
その責任をどう取ればよいのかと、
考えています。
この歳になって、
また1つ、重い十字架を背負うことになりました。
………。
公開「日記」とはいえ、
楽しくない話題をお目に晒して、
ごめんなさい。
名古屋の市街地の真ん中にあるテレビ塔近くの小公園では、
花壇の菜の花が満開です。
人間世界の出来事とは無関係に、
「春」は、待ったなしで、やって来るのですね。
--------------------------------------------------------------------------
3月中旬の暖かさだそうです。
だからなのかどうか、
今朝も立ち寄った名古屋市北区「名城公園」内の、
少し高い場所から名古屋駅方向を見ると、
木立越しにそびえて見える高層ビル群が、いつもより霞んで見えました。
園内の木々の間を漂う空気も
どことなくモヤッとしていますし、
昨日は夕焼けが鮮やかだった帰り道の自宅付近も、
遠景の輪郭が、はっきりしません。
「春霞」なんでしょうね、これが。
今年の春は、ずいぶん早足のようです。
今日は、
疲れました。
身体が、ではなく、気持ちが。
職場で、私が指導に当たっていた後輩A君の、4月からの配置転換が内定したからです。
「記者」という専門職から、総務部一般職への異動。
事実上の降格で、当然、給料も、かなり下がります。
妻女と、間もなく3歳の子供が居る4×歳の彼はまだ、
その決定を知りません。
小さな会社が発行する小さな情報紙ですが、
彼をこれからの主筆記者に育てようと、
ここ2年、マン・ツー・マンで指導してきました。
けれども、
残念ながら、
本当に残念ながら、
彼はその期待に、
応えてくれませんでした。
指導する側の立場から言えば、
求めるレベルに、達してくれなかったということです。
彼の、何が一番の問題だったのかを、ひと言で言うのはとても難しい性質の職種です、「物を書く」という仕事は。
記事・文章の構成力や表現力というテクニックの前に、
世の中の何に目を向けるか、
何を感じ取るかの感覚・感性が、何よりも問われる職種だからです。
しかも、
そういう感性や感覚というものは、
各人が持つ、モノに対する「好き・嫌い」と同様、
他人が口を挟んだり、指導したりすることでどうにかなるというものでは、
必ずしもない点に、この職種ならではの難しさがあります。
それはたぶん、
DNAの問題もさることながら、
むしろ、その人がこれまで生まれ育ってきた過程で、
何を感じ、何を学習してきたかという「生き方」そのものが、
資質や適性の基礎になる職種だからでしょう。
偏見かも知れませんが、
物を書くという仕事に向いているか否は、
もしかすると、
その人が、心の奥底に「劣等感」を持っているかどうか、
あるいは、「貧乏人のヒガミ根性」を持っているかどうか――
ではないかと私は思っています。
もしそうならば、
文章を書くことの上手下手とは全く別問題として、
自分が劣等感の塊りであり、ヒガミ根性が身体に染み付いているという点で、
私はたまたま、物を書く仕事に、向いていたのかも知れません。
その点、幸か不幸か彼は、
劣等感やヒガミ根性を抱かずに、これまでの人生を生きて来られたのではないかと、ハタからは見えました。
それはそれで、私から見ればとても幸せで、羨ましいことなのですが――。
――などと、自分に都合良く書いてしまいましたが、
結果としてのA君の配置転換は、
彼を育てるべく指導してきた私の指導力不足にも当然、
問われて然るべき重大な責任があることは充分承知しています。
その責任をどう取ればよいのかと、
考えています。
この歳になって、
また1つ、重い十字架を背負うことになりました。
………。
公開「日記」とはいえ、
楽しくない話題をお目に晒して、
ごめんなさい。
名古屋の市街地の真ん中にあるテレビ塔近くの小公園では、
花壇の菜の花が満開です。
人間世界の出来事とは無関係に、
「春」は、待ったなしで、やって来るのですね。
--------------------------------------------------------------------------
毎日、楽しみに拝見しております。
今日の内容が結構重いからか、足跡がありません
でしたので 久し振りに投稿しました。
う~ん、難しいですね。
物を書くということ、人を育てるということ
どれも大変なことでしょう。責任が肩にずっしり
でしょうが、無責任な立場で申せば、余り悩まないで
ください。
私の義弟・・と言っても年上です・・が先日、脳出血
で入院しました。軽い症状で回復も早い感じです。
定年後、次の会社に勤めていますが、責任感が強く
仕事上のストレスも一つの原因かと想像します。
人生悩みは絶えませんが、「夜明けは必ずやってくる」
まあ ゆっくり生きましょう!
(何の励ましにもならなくて、ごめんなさい)
お返事いいですから。
いつも拝見して
uwanosaraさんの日記で、元気を頂いてる一人より。
コルクボードのお話をなさったんですか?
『物書き』さんは、そんなふうにならなければつとまることが出来ないんでしょうか?
アタシにはやっぱり、ちょっと悲しい感じもします。
知らない世界だけれど、やっぱり『怒』という感情がないと難しいんですか?
たとえば、社会の不公正・不公平に対する「怒!」や、
あるいは、自分の意気地の無さに対する「怒!」も。
人には、出来るだけ優しくありたいと思うのですが、それさえも出来ていない自分の不甲斐なさにも「怒!」です。
「怒」とは、ものごとを正面から見る目や疑問に思う心と理解しましたが、いかがでしょうか?
お金をもらって仕事する・・・ってほんと、大変なことですよね
私も、uwanosora443さんほど仕事の厳しさを知らないかもですが、
いろいろな面で社会の厳しさを痛感してます
uwanosora443さん…
どうかあまり深刻に悩まないでくださいね
ご自分を責めすぎないでください
生意気なこといいましたが
許してくださいね
言い換えればそれは「好奇心」でもあるでしょうし。
実は、好奇心旺盛でいらっしゃるkawaさんには、そんなジャーナリスティックな匂いも感じているのですが…。
「ピーちゃん」さんも何かと辛いことがおありでしょうが、頑張りましょうね、お互いに。