重低音のBlue Canary

♪ 思いつくままを、つたない文と photo で …

自分の浅はかさを…

2006-03-31 | つれずれ
7年前の夏――。
町内の盆踊りに、親に連れられて行った当時4歳の男の子S君が、綿菓子をくわえながら歩いていて転び、病院に運ばれました。

診察した医師が、折れた綿菓子の割りばしが喉から頭蓋内に突き刺さっていることに気付かず、傷口に消毒薬を塗り、抗生剤を処方しただけで家に帰したところ、容体が変化し、翌日死亡したことから、「業務上過失致死罪」に問われた事件で、東京地裁は一昨日28日、医師に「無罪」の判決を言い渡しました。

その理由は、適切な治療をしなかった「不作為の過失」を認めながらも、「脳神経外科に引き継がれたとしても、技術的に救命、延命の可能性は極めて低かったため」というものでした。
平たく言えば「どうせ助からなかったのだから」と突き放しているような冷ややかな判決。

原告のご両親はもちろん、多くの人々が釈然としない気持ちで受け止めたと思います。「裁判官には、両親の悲しみが届かないのか」と。

その2日後の昨日30日。
日歯連から自民党旧橋本派への「1億円ヤミ献金事件」で政治資金規正法違反(不記載)を問われた村岡兼造元官房長官に対して、東京地裁は「無罪」判決を下しました。

検察が立証した「謀議の構図」について、その柱になっている元会計責任者の供述は「単なる記憶の減退では説明できない不自然、不合理な内容が含まれ、思い込みや想像で述べている部分」があり、「虚構の可能性がある」と断じました。

そればかりでなく、「橋本(龍太郎元首相)は、政治資金規正法違反に問われる可能性は相当高いと考えられ、このことは、橋本が不自然なまでに本件献金に関する事実を記憶していないと証言していることを説明するに足る」とまで言い切りました。

つまり、「本当のワル」たちが口裏を合わせ、村岡氏をスケープゴートに仕立て上げた、ということですよね。
国民のほとんどが「その通り!」と同感し、歯切れのよい判決に拍手喝采したんじゃないでしょうか。

しかも、裁判長は判決を言い渡した後、村岡さんにこう言葉を掛けたそうです。
「今、桜が咲いています。今後のことは分かりませんが、せめて今夜一晩ぐらいは、平穏な気持ちで桜を楽しんでみてはいかがでしょう」

無罪になった村岡氏ならずとも、思わずもらい泣きしそうな「美しい日本語」を、久しぶりに聞きました。

偶然続いた2つの注目の裁判。
その裁判長が、実は両方とも同じ東京地裁の川口政明判事だったことを、私が見た限り、新聞では日経新聞だけが触れていました。

それを知って、ショックでした。
「割りばし事故死」事件で、「裁判官というのはやはり、庶民感情を持っていない、冷淡な人種なんだ」と極め付けてしまっていた自分の浅はかさに。

実は「割りばし事故死」事件でも、川口裁判長は判決時、異例の「付言」をしているんですね。

「本件でSちゃんが遺したものは、『医師には眼前の患者が発するサインを見逃さないことをはじめとして、真実の病態を発見するうえで必要な情報の取得に努め、患者に適切な治療を受ける機会を提供することが求められている』というごく基本的なことだ」
「本件が語るところを直視し、誰もが二度と悲惨な体験をすることがない糧とすることが、Sちゃんの供養になり、鎮魂となるものと考える」

その言葉が胸にジンと響くのは、それが法衣の下の「人間・川口政明」さんの肉声だからなんでしょうね。

川口さんが、かつて他にも、顧問会社に行なったアドバイスが会社の資産隠しを目的にした「強制執行妨害罪」だとして起訴された安田好弘弁護士(オウム真理教・麻原彰晃被告の元主任弁護人)の「冤罪」を晴らし、「無罪」判決を下した判事だったことも、今回少し調べて分かりました。

その時も川口さんは、容疑者として逮捕・立件されたため弁護士活動ができなくなっていた安田さんに対し、異例の謝罪をしています。
「起訴から満5年。裁判長の交代で結審が長引き、ご迷惑を掛けました。今度、法廷で会う時は、(被告人ではなく弁護士という)違う形で会うことを希望します」と。

新聞・テレビなどマスコミが伝える情報の、実は「断片」だけなのにそれを「全部」のように思い込み、物事の是非や、人の善悪を、軽率に判断してしまっていることが、他にもあるんじゃないだろうか……。

そんなこわさを、今回、改めて教わった気がします。

「ブログ型」だそうで…

2006-03-30 | つれずれ
いきなりですが、以下は何のことか、お分かりでしょうか?

平成10年「再生紙型」
無理な漂泊(社風の押し付け)はダイオキシンが出るが、脱墨技術(育成法)の向上次第で新タイプの紙(新入社員)として大いに市場価値あり。

11年「形態安定シャツ型」
防縮性、対磨耗性の生地(新人)が多く、ソフト仕上げで、丸洗い(厳しい研修・指導)OK。ただし型崩れ防止アイロン(注意・指示)が必要。

12年「栄養補助食品型」
ビタミンやミネラル(語学力やパソコン活用能力)を豊富に含み、企業の体力増強に役立ちそうだが、直射日光(叱責)に弱く、賞味期限(試用期間)内に効果(やる気)が薄れることあり。

13年「キシリトールガム型」
種類は豊富、価格も手ごろ。清潔イメージで虫歯(不祥事)予防に効果ありそうで、味は大差ない。

14年「抱き枕型」
クッション性あり、床に落ちたり(早期退職)、変形しやすいので、素材(新人の質)によっては、いろいろなメンテナンスが必要となる。

15年「カメラつきケータイ型」
その場で瞬時に情報を取り込んで発信するセンスや処理能力を持ち、機能も豊富だが、経験・知識がなかなか蓄積されない。中高年者には使いこなし切れない側面もある。

16年「ネットオークション型」
ネット上で取引が始まり、良い物には人気が殺到しさっさと売れる一方で、PR不足による売れ残りも多数。他方で、ブランド名やアピールに釣られて高値で落札したものの、入手後にアテが外れることもある。

17年「発光ダイオード型」
電流を通す(ちゃんと指導する)ときれいに光る(いい仕事をする)が、決して熱くはならない(冷めている)。

そう、社会経済生産性本部が毎年発表している「今年の新入社員のタイプ」のネーミングです。



そして、一昨日発表された「今年の新入社員のタイプ」は……。

18年「ブログ型」
表面は従順だが、様々な思いを内に秘め、時にインターネット上の日記を通じ大胆に自己主張する。繊細な感受性とブログ的なネットワーク力に優れるが、パソコンに語るだけに止まる傾向もある
――のだそうですね。

なるほど。
15年以降、「IT」関連のネーミングが続いているのも、時代の反映でしょうかね。



今夜は勤務先の花見会でした。
といっても、名古屋地方は、開花宣言は出たけれど、桜、ほとんどどこにも咲いてませんから。
しかも、今日は午前中に「みぞれ」が降ってたんですよ、みぞれが。
開きかけていた桜のつぼみも、身震いして閉じちゃいましたよ、きっと。

ということで、今夜の花見会場は近くの日本料理屋。
つまり、花より、団子ではなく「酒」というわけで……。
風流には程遠い話です。

モリ・コロは心の中に

2006-03-29 | つれずれ
昨日「春の嵐」が吹き荒れた名古屋地方は、今日はなんと、雪が舞いましたよ、雪が。

でも、この地方の「3月の雪」って、珍しく思えても、実はそれほど珍しいことではないんですよね。
たしか去年の「愛・地球博」の開幕日3月25日も、雪が降りましたからね。



その愛・地球博は去年9月25日に閉幕して半年経ちますが、少なくとも地元では、関心がまだ低くないんですよね。

「開幕1周年」の先週はあちこちで記念イベントが開かれ、新しい「モリゾー・キッコロ」のピンバッジもまた発売されたようですし。



話は少し横道に逸れますが、実は私、少しワケあって目下「男やもめ」状態なんですね。
でも、料理が苦手ですから、ついついコンビニ弁当なんかで済ませる日が少なくないんですよ。
それがある日、帰路の途中、1軒のお総菜屋さんを見つけたんです。



ある料理屋の板前だった年配のご主人が作る惣菜を、奥さんが店で売っているこじんまりしたお店。
種類豊富な家庭惣菜を、好みに応じて詰め合わせてくれますから、ずいぶん重宝していて、ほぼ週一ペースで寄っているんです。



実は今日も寄ってきたんですよ。
すると、ご主人が店の奥で、何かを整理をしているんですね。
覗いてみると……。
愛・地球博で集めた「ピンバッチ」が、山ほど!
数え切れないそうですが、500個前後あるらしいです。

息子さんからプレゼントされた「パスポート入場券」で、ご夫婦で期間中50回近く行ったそうです。
そのたびにピンバッジを買ったり、同好の人たちと交換したり――。

開幕数カ月後にはとうとう、店の一角に、ほかの万博グッズも加えて「愛知万博コーナー」を作っちゃいましたよ。
しかも、それを今もまだ、飾ってるんです。



私は、並んで待つのが大嫌いな性格です。
だから、せっかく地元で開かれている万博に、本当は行ってみたい気もするけれど、無理だろうなと思っていたところ、背中を押してくれる友人がいて、行ったんですよね、なんと閉幕2日前に、やっと。

予想通りの大混雑!
人気館はどこも数時間待ちですから、最初から、人が比較的少ない外国館をいくつか回ってみると……。

あっちを見て「へえ~」。
こっちを見て「ほお~」。
意外に、面白いじゃないですか。
何か、妙に楽しいじゃないですか。

こんなことならもっと早く見に来ていればよかったと、大いに後悔しました。


愛・地球博に、具体的にどんな魅力があったのかは、よく分かりません。
けれども、結局2200万人もの人を呼び寄せたんですから、それだけの、何か不思議な暖かさを感じさせたんでしょうね。

万博が終わって、モリゾーとキッコロは、近くの「海上(かいしょ)の森」に帰って行った――というのが、閉会式のイベントでの設定でした。
しかし……。
モリゾーもキッコロも、どうやら、見に行った人たち一人一人の心の中に、ちゃんと住み着いているみたいですね。

戸惑ってます

2006-03-28 | つれずれ
名古屋地方は夕方、カミナリが鳴り、強風が吹き、横なぐりの激しい雨が降って、まさに「春の嵐」。

帰りに立ち寄ったある場所で、鯉のぼりが、雨でずぶ濡れになって泳いでいました。



可哀相に……と一瞬思ったのは余計なお世話でしたよね。
鯉のぼりなんですから、雨が降れば「水を得た魚」ですもん。

ともあれ、この低気圧の後ろには、冬並みの寒気が流れ込んでくるんだとか。
開花宣言が出たばかりの桜のつぼみが、また首を引っ込めてしまうんでしょうか。



ところで、最近、戸惑っていることがあるんですよ。

買物を終えたスーパーやコンビニのレジで、お金を払い、お釣りをもらうために手を差し出した時、最近、店員さんが、お釣りを渡しながら、もう片方の手を、こちらの手の裏側と言うか下側に、添えるように出してくること、ありません?



あの所作って、一体何なんでしょうねえ。

中には、わざとか偶然なのか知りませんが、こちらの手に触れてくる人もいますよね。
最初は「えっ? もしかしてこの店員さん、僕に気があるの?」なんて、年甲斐もなく勘違いしちゃったりして。

あれって、客が、お釣りを受け取り損ねてお金を下に落とすといけないから、万一に備えてフォローしてくれてるんですか?

それとも、ああいう所作をすることで、感謝の気持ちを表しているの?

はっきり言って、相手が若い女性の店員さんなら「ラッキー!」だけど、同年輩のオバサンだと、なんか「介護」されてるみたいで少しも嬉しくありませんし、ましてやオジサンだったりしたら、これはもう最悪ですよね、最悪!

余計なことをしてくれなくても、テキパキと、そして爽やかな笑顔で接してくれたら、それでもう充分――と客は思っていることを、接客マニュアルを作っているお店の本部の人たちは、分かっていいんじゃないでしょかね。
みなさんは、どう思います?

「お気に入り」の整理

2006-03-27 | つれずれ
1階居間に置いた98ノートと、2階自室のXPのデスクトップを使い分けています。
問題は、古い98ノートです。
スペックが低いうえ、パソコンを始めて間もない頃に買った年季物。
おまけに興味に任せてフリーソフトなど余計なものをずいぶん詰め込んでいますから、最近とくに、動作が重いこと重いこと。

そしてもう1つ、登録し過ぎて収拾がつかなくなってしまったのが、エクスプローラーの「お気に入り」です。



みなさんは「お気に入り」の整理を、こまめにやっていらっしゃるんでしょうかね。

私は、久しぶりに手をつけました。
一つ一つクリックして、内容を確かめながら。
すると、「歴史」が残っているんですね、こんなところにも。

イラストを描く才能もセンスも全くないにもかかわらず、以前は映画のスチールや「おまけ」の壁紙を、画像ソフトで自分なりに加工して遊ぶのが好きでしたから、その関連サイトがずいぶんたくさん登録されています。

それが最近は、なぜか興味が減退してほとんど見に行くことがなくなりました。
今回改めてクリックしてみると……いつの間にか閉鎖されたか移動して、リンクが切れているものがかなりありました。

スクリーンセーバの関連サイトも同様です。
昔はスクリーンセーバを、それこそ1ト月ごとに変えていましたが、現在のに設定してからもう何年経つでしょうか。

もともと「飽き性」の私の、恥ずかしながら「心変わりの歴史」ですかね。


他方では、ホームページを作っていらした方の「変化」を目にする場合もあります。
たとえば……。

好きなイラストでプロになろうと、地方から上京した若い女性がいらしゃいました。
でも、あちこちに売り込みに行っても、なかなか認めてもらえません。
しかも、初めての東京での一人暮し。

そんな苦労や寂しさを、ホームページを作って日記に、書き綴っていらっしゃいました。お得意の、ほのぼのとしたイラストを添えながら。

その日記が「面白い」と、ある編集者の目に止まり、1冊の本として出版されたんです。

実際、読んでいるとついクスクスと笑い出してしまう、癒し系の、楽しい本でした。
思っていた以上に、売れたようです。

本が売れると、当然マスコミに取り上げられ、知名度が上がります。
知名度が上がったおかげで、本業の仕事も増えたようです。
するとまた第2作、第3作の出版話が持ち上がり……という好循環が起きたおかげで、いまはもう5、6冊出版されているでしょうか。

当時からのファンの1人としては、「良かったですね。苦労した甲斐があったじゃないですか」と、喜んでいます、本当に。
でも……。

彼女のウエブ日記の更新に、少しずつ間が空くようになりました。
いつの間にか読者からの「コメント」投稿欄が消え、話題が一方通行になりました。
代わって、「次の出版予定」とかイベント開催の案内とかのPR告知が増えてきました。

だから………。

彼女のホームページが、もう3カ月も前に引っ越していたことを今日、「お気に入り」を整理していて、知りました。


たかがパソコンの「お気に入り」。
でも……そんなところにも、さまざまな「足跡」が、残るものなんですね。

おすすめ喫茶店

2006-03-26 | おすすめ
ネットサーフィンで知った喫茶店に、行ってきました。
私としては、三ツ星の「おすすめ!」です。



店名は喫茶去「がらん」。

場所は、岐阜県恵那市の、山の中です。
それ以上の詳しい説明は、地理不案内の私にはできません。
でも、私のカーナビでは電話番号で探索できましたから、後記の電話番号や住所から探してみてください。
私の自宅がある北名古屋市からだと、名神高速・一宮IC~中央道・恵那IC経由で片道1時間半(料金は往復3400円)ほどでしょうか。

つまり、行くのに、少し不便です。
しかも、
日曜日しか営業していません。

それでも、時間の都合をつけられるなら、「ぜひ!」とお勧めしたいお店でした。

お店の内外装は、昔、農機具置き場に使っていた建物に、少し手を加えただけだそうです。
つまり、周囲の農村風景に、完全に溶け込んでいます。
だからよほど、何気なく立ててある看板を注意深く探しながら車を走らせていないと、気が付きません。
私も通り過ぎかけました、カーナビが「この付近」と教えてくれたのに、です。



でも、そんなお店の見た目の珍しさだけでお勧めするわけじゃありません。

何より、コーヒーが、美味しいんですよ。

そのはずです。
喫茶去「がらん」は、名古屋でコーヒー豆卸を経営なさっているご夫妻が、趣味で、日曜日だけこちらに来て、開いているんだそうです。
実は3年前、テレビ番組「人生の楽園」で紹介されていたことは、行ってから、知りました。

しかも、美味しいのは、自家焙煎のコーヒーや、紅茶だけではありません。
11時30分~13時30分に10食分だけ用意されるという「カレー・ランチ」が、絶品だったんです。



地元で採れた季節の食材を使った、やや和風の野菜カレー。
奥さまの手作りです。

少なくとも私がこれまで食べたカレーの中で1、2位の美味さを争っています。

ランチについてくるサラダの、やはり自家製とおっしゃっていたスモークハムも、とても美味しかったですよ。



そして――
県道を挟んだ窓の向こう側は、小高い山、というよりは、丘。



「新緑の季節がまた、最高に素敵なんですよ」とご主人。
「ボケーッとしに、またおいでくださいよ」とのおすすめを、みなさんにもおすそ分けしたいと思うような、心地よい「くつろぎ空間」でしたよ。
喫茶去「がらん」/岐阜県恵那市山岡町久保原443 ℡:0573-56-3995
ご本業である「珈琲豆のイヅツヤ」さんのホームページへは、こちらからどうぞ

お気楽者

2006-03-25 | つれずれ
名古屋地方は3日連続のポカポカ陽気。
でも、桜の開花宣言はまだお預けのよう。
わが家の坪庭ではいま、杏の花が満開です。



ところで……。
兵庫県相生市の「ど根性大根」が話題になったのは去年夏のことでしたね。

その後、全国各地で同じような「ど根性大根」が相次いで発見?されたと思ったら、次には、大根のみならず
「ど根性キャベツ」
「ど根性ナス」
「ど根性ネギ」
「ど根性ニンジン」
等々、さまざまな「ど根性野菜」も報告されましたよね。

挙句は、元祖?「ど根性大根」の相生市ではその後、絵本「がんばれ大ちゃん」まで出版されたりして。

かつてはアザラシの「タマちゃん」騒動がありました。
最近では「なんでもイナヴァウワー」も話題になっています。

一つ一つは、どうっていうことのない他愛ない話。
それなのに、どうしてこうも大騒ぎするんでしょうか。

「平和ボケ」と皮肉られても仕方がない日本人のお気楽さ。
いかがなものなんでしょうかねえ――などと偉そうなことを、そのうち書いてみちゃったりしようかと思っていたところ……。

今朝のことです。
玄関先を掃除しながら、少し大きめの寄せ植えの鉢えを横にズラしたところ、その陰に、な、な、なんと――



「ど根性すみれ」を発見!!!!!

路面タイルと階段コンクリートの間の、わずか数ミリの隙間に、すみれ草が一人生えし、可憐な花を咲かせていたのです。

どうです、これがわが家の「ど根性すみれ」!!!

……。
 & 
はい……。言われるまでもなく、自覚しています。
こんな、しょーもない話をウエブログのネタにして、日本国内どころか世界に発信している私こそ、救いようのないお気楽者なのでありました。

枝垂桜

2006-03-24 | つれずれ


昨日今日と暖かな日が続いて、会社近くの交差点の、歩道に1本だけ植えられている枝垂桜が、一気に満開になりました。

携帯カメラで撮っていたら、それを見た通行人が何人も、同じように足を止め、パシャパシャと電子音を鳴らせながら写し始めました。

枝垂桜も素敵ですが、桜はやっぱり、本州ではソメイヨシノですかね。
そのソメイヨシノの開花は、名古屋地方ではこの週末になりそうです。

今年は、気象庁と民間気象情報会社の「開花予想」が1週間から10日も違ってしまったため、「官vs民」対決の結果はいかにと、マスコミが面白おかしく取り上げていましたね。

現在までのところ、「平年より早め」と予想した気象庁のほうが当たっているようで、「暖冬」予報でミスった気象庁としては、ホッと胸を撫で下ろしていることでしょう。

ニュースで、「〈休眠打破〉が順調に進んだため」という、聞き慣れない気象庁のコメントを耳にしました。
ご存知でした? 「休眠打破」っていう植物学?用語。

例えば春に咲くソメイヨシノは、前年の夏に花芽(かが)が形作られますが、そのまま生長することはなく、一時「休眠」状態に入るんだそうです。

「休眠」した花芽は、秋から冬の一定期間、低温にさらされることで目覚め、開花の準備を始めるんだそうですが、その「開花準備OK」の状態になったことを「休眠打破」と呼ぶのだそうです。

つまり、花芽が一定期間、厳しい寒さにさらされることが重要で、その期間を過ごさないければ、ソメイヨシノも、あの美しい花を咲かせることはないということなんですね。

なるほど……。
人間も、同じなんでしょうね。
子供時代、ある程度厳しく育てられてこそ、美しい心を持った大人になれる――。

だとすれば、少子化時代ゆえになおのこと、わが子を甘やかせて育てている傾向がうかがえる最近のこの国の、行く末は一体どうなるんだろう――と、もはや花を散らし、枯れ木寸前のオジサン世代は、心配になったりするのです。


へそまがり

2006-03-23 | ぼやき
素直な性格ではないことは自覚しています。
へそまがり、あまのじゃく、偏屈、意固地……全部当てはまっちゃいますからねえ。

貧乏育ちで、欲しい物のほとんどを手にすることができなかった幼児体験が、性格を捻じ曲げたんでしょうね。
劣等感とヒガミ根性が、大人になっても直りません。

だから、「大手」とか「一流」と言われる物が嫌いで、つい反発しちゃうんですよ。
おかげで、しなくてもよい損をしてしまうことも、少なくありません。

例えば、車。
車の国内トップメーカーは、もちろんト○タ。しかも地元です。
でも、ト○タの車を買ったことはありません。
マイカーはたしかこれで6台目なのに、全部、○菱車です。

おかげで、今度のりコール問題ではずいぶん迷惑しました。
私が乗っていた車種も欠陥車でしたし。

それでも、まだ○菱車に乗っていますし、買い換えるとしたら、たぶんまた○菱車を選ぶんでしょうね。
少なくともト○タ車は選ばないはずです。
みんなが乗る車には、乗りたくないから。

携帯電話もそうです。
業界シエア№1はもちろんド○モ。
でも、ド○モの携帯は持ちません。最近は人気が凋落気味のボー○フォンを使っています。



でも……。
ボー○フォンの最初の3G機種は、最悪でしたよ。
機能が、一気に後退したんですよ。
とくにメール関係では、従来あった便利機能のほとんどがカットされ、とんでもない「バージョンダウン」商品でした。

そのうえ、ときどきフリーズするんですよね、携帯電話が。電源を切ることすら出来ません。
「どうすればいいんですか?」とボー○フォンに対処法を照会したら、「バッテリーを一度外してみてください」ですって。「はあ?」ですよね。

頭に来て、ボー○フォンに聞いたんですよね、「どうしてこんな低機能な商品を作ったのか」って。
すると、こんな答えが返ってきました。
「国際基準に合わせたんです」

なるほど。
「国際基準」というのは、必ずしも「日本基準」より高い水準にあるとは限らないんですよね。

むしろ、こと携帯電話の技術に関しては、器用な日本人が使いこなす「日本基準」より、不器用な外国人に合わせた「国際基準」のほうが、ずいぶん低機能なんですよ。

言われてみれば、そういうマイナス方向への「国際基準」化も、考え方としてはあり得るよなあと、変なところで納得しちゃいました。

さすがに3Gの2機種目では再び「日本基準」の高機能路線に方向転換し、使い易さはかなり戻りましたけど、ともあれそんなふうに商品開発のコンセプトが迷走してしまったのは、会社が外国資本になり、トップに外国人社長が座って、日本の消費者を軽んじたからじゃないでしょうか。

今回ボー○フォンを買い取ったソフトバンクが、これからどんな新しい商品やサービスを開発し提供してくれのるか――へそまがりだけれど「浮気」はしない頑固者は、もう少しやせ我慢しながら、楽しみに待っているところです。

席替え

2006-03-22 | つれずれ
私が勤めている会社では3月21日を期首にしているため、今日が実質的な新年度になりました。

ということは、人事異動も今日付けで発令。
出勤してきた社員が、それぞれの思いを胸に秘めながら、掲示板に張り出された新組織図を眺めていました。
毎年繰り返される悲喜こもごもの一シーン。

毎年繰り返される光景といえば、もう1つは、その人事異動に伴う席替えですね。

席替え――。
小学、中学時代の頃は、学期始めの席替えに胸がワクワクしましたよね。
一体誰が隣の席に来るのかと。

ひそかに思いを寄せている人と隣合わせになれた時は、「やったーっ!!!」と大声で叫びたい気持ちをグッとこらえ、でも、こみ上げてくる嬉しさからつい顔がほころんだり、無意味に饒舌になって、はしゃいだり――。

けれども……。
虫が好かない、しかも同性が隣に来ようものなら、 もう最悪。
そんな時、ヤケ酒を飲めない子供時代には、どうやって憂さを晴らしていたんでしょうかね。

さすがに社会人になれば、そんなワクワク感はありません。
それどころか、なかなか厄介なんですよね、サラリーマン社会の席替えって。



座る位置や向きだけでなく、デスクや椅子の大きさが、組織上の序列によって違ってきますからね。

事務処理のコンピュータ化は進んでも、ペーパーレス化にはまだ程遠いのが中小企業の現状。
ですから本当は、より多くの書類や帳簿を使う平社員ほど、広い机と、長時間のデスクワークでも疲れにくい椅子を用意してあげて然るべきなのに、実態は逆ですよね、ほとんどの会社では。

序例による不合理かつ非効率的な「格差社会」が解消される日は、いつ来るんでしょうね。