先週末、「つるし雛」を見に伊豆・稲取温泉へ車を走らせた途中、
もう1カ所立ち寄った場所があります。
ここです。
静岡県賀茂郡河津町の「河津(かわづ)桜」です。
河津の桜が、本州で一番早く咲く桜だとは、何かで読んで知っていました。
けれど、もうこんなにも見事に咲いているとは、思いもよりませんでした。
これでまだ5、6分咲きだそうです。
でも、本州で最もポピュラーな「ソメイヨシノ」に比べると、
一輪一輪の花が大きいうえ、
色が、咲き始めはやや紫がかった紅色に近い濃い色合いなので、
この程度の咲き具合が、実は一番の見頃なのだそうです。
そうとは知らず、稲取温泉行きの経路で偶然立ち寄っただけなのに、
とても幸運でした。
植物学的には、沖縄地方に多い「ヒカンザクラ(緋寒桜)」と、早咲きの「オオシマザクラ」が自然交配して生まれたとの説が濃厚なようです。
昭和30年2月ごろ、町内に住む飯田勝美さんが、河津川沿いの冬枯れの雑草の中に、1mほどに伸びていた桜の若木を見つけ、持ち帰って庭先に植えたのだそうです。
それから1年、2年、3年……。
木は育っても花は咲かず、
さらに4年、5年、6年……10年経った41年1月、
やっと咲いたのが、この花だったそうです。
発見者の勝美さんは、10年経ってようやく咲いた花を見届けるかのように、その2カ月後、亡くなったそうです。
そしてさらに数年後――。
たまたま河津町を訪れた伊東市の造園業・勝又光也さんが、現在もまだ飯田家にあって花を咲かせているこの桜の原木を偶然見かけ、接ぎ木で苗を増やすことに成功し、「河津桜」と命名。
これがきっかけになって町内各所への植栽が進み、現在では8000本もの「河津桜」が毎年、
本州各地の桜に先駆けて、1月半ば過ぎから花を咲かせるようになった――
――等々、多くの方がネットに書き込んでいる話をまとめると、こうなります。
薄い桜色の「ソメイヨシノ」も優しくてもちろんいいのですが、
緋寒桜の面影を残す艶(あで)やかなこの「河津桜」を、
一目見て、
またまた好きになってしまいました。
河津川の堤防では、
「河津桜」の足元に植えられた「菜の花」も咲いています。
伊豆はもう、
春の彩りを
装い始めていました。
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もう1カ所立ち寄った場所があります。
ここです。
静岡県賀茂郡河津町の「河津(かわづ)桜」です。
河津の桜が、本州で一番早く咲く桜だとは、何かで読んで知っていました。
けれど、もうこんなにも見事に咲いているとは、思いもよりませんでした。
これでまだ5、6分咲きだそうです。
でも、本州で最もポピュラーな「ソメイヨシノ」に比べると、
一輪一輪の花が大きいうえ、
色が、咲き始めはやや紫がかった紅色に近い濃い色合いなので、
この程度の咲き具合が、実は一番の見頃なのだそうです。
そうとは知らず、稲取温泉行きの経路で偶然立ち寄っただけなのに、
とても幸運でした。
植物学的には、沖縄地方に多い「ヒカンザクラ(緋寒桜)」と、早咲きの「オオシマザクラ」が自然交配して生まれたとの説が濃厚なようです。
昭和30年2月ごろ、町内に住む飯田勝美さんが、河津川沿いの冬枯れの雑草の中に、1mほどに伸びていた桜の若木を見つけ、持ち帰って庭先に植えたのだそうです。
それから1年、2年、3年……。
木は育っても花は咲かず、
さらに4年、5年、6年……10年経った41年1月、
やっと咲いたのが、この花だったそうです。
発見者の勝美さんは、10年経ってようやく咲いた花を見届けるかのように、その2カ月後、亡くなったそうです。
そしてさらに数年後――。
たまたま河津町を訪れた伊東市の造園業・勝又光也さんが、現在もまだ飯田家にあって花を咲かせているこの桜の原木を偶然見かけ、接ぎ木で苗を増やすことに成功し、「河津桜」と命名。
これがきっかけになって町内各所への植栽が進み、現在では8000本もの「河津桜」が毎年、
本州各地の桜に先駆けて、1月半ば過ぎから花を咲かせるようになった――
――等々、多くの方がネットに書き込んでいる話をまとめると、こうなります。
薄い桜色の「ソメイヨシノ」も優しくてもちろんいいのですが、
緋寒桜の面影を残す艶(あで)やかなこの「河津桜」を、
一目見て、
またまた好きになってしまいました。
河津川の堤防では、
「河津桜」の足元に植えられた「菜の花」も咲いています。
伊豆はもう、
春の彩りを
装い始めていました。
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