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山本晴美 ここで愛ましょう

歌語りシンガソングライター 山本晴美のブログ

芳魂の塔といーじまぐち

2025-04-21 22:15:21 | 歌語り沖縄

朝日がいい感じと思い、宿から2分先の海岸に出たら、ミストのような雨。

タオルでほっかむり。

誰もいない海岸に80年前を想像した。

沖縄戦の縮図とも言われる伊江島の戦争。

対岸の本部へ1日がかりで逃げたり、この海面いっぱいに艦船が埋め尽くされたり、考えてばかりいると気持ちが塞いでも仕方ないね。

 

今日は伊江島6日間の戦闘終結の日。

午後から芳魂の塔で平和祈願祭があり、その慰霊祭に参列します。

 

朝イチに朗報。

5月31日に鹿児島県鹿屋で、「広島 すずめ」〜あの日からずっとひとりじゃけぇ〜初演が決まりました。

少し、気持ち上がる(笑)

 

午前中に、どうしても手を合わせたい場所があります。

昨日、発見しました。

正確には、やっと出会えたんです。

フェリーに乗る前に用意した小さな花束と水を手向けに。

ここに「忘しらんきやぁ」のテーマとなる歴史があります。

やっと、やっと、やっと辿り着いたのだ。

ひとつ見つかると、謎解きのように気になる場所が出てきます。

急ぎ、現場へ。

80年前の時間と空間がつながってきました。

誰もいないその場所で、その声を聞きます。

頭の中はいつもそのシーンがあります。

「忘しらんきやぁ」はタブーに挑戦するよ。

 

あっという間に時間が過ぎて......こんなに難しい事を考えているのにお腹が空いた。

慰霊祭の前にシルバン弁当をget。

相変わらず、緑がない... が、やたら元気になるお弁当です。

シミシミの大根が隠れてしまっている。

沖縄らしいお弁当。 

宿に戻り、しっかりいただき、いざ、芳魂の塔へ。

 

 

1時間前。

駐車場にはすんなり入れました。

雨対策をしながら村の職員が忙しく準備を進めています。

新聞記者、テレビクルーの数がすごい。

今夜はどの局でも伊江島だね。

 

私は隅っこに座り、じっとこの慰霊祭を観察します。

そして、石碑に刻まれた名前に問いかけます。

 

 

こんな方も目の前を横切る。

映画俳優さんもいたよ。

 

 

滞りなく式典は終了。

念願の焼香もかなった。

やっぱり......と思う事...... 平日という理由もあるけれど、一般の伊江村民の参列がない。

一応書いておくけれど、一般席はガラガラです。

 

 

沖縄戦体験者で、たくさんの伊江島情報を私にくださる知念さんと宮城さんに会えた。

が、とんでもない事が判明した。

さぁー大変。

これこそ、現地にいるからこその一大事なのだ。

皆さんもびっくりして。

 

『忘しらんきやぁ』

これは沖縄本島の言葉、島からフェリーで30分の場所で使われる言葉。

いーじまぐち(伊江島方言)ではないと言うのです!!!!!!

 

『忘っつぃんのぅ』

伊江島の方言は沖縄でもここだけにしかない独特の言葉です。

しかも発音は日本語にするのが難しい。

『忘しらんきやぁ』は、伊江島での取材で知って確認もしたのですが、80年前の歴史に生きた「ご長老」いわく、それは本島の言葉で、いーじま(伊江島)の年寄りはみんな『忘っつぃんのぉ』。

英語にしか聞こえなかった。

ノートに表記してくださった。

 

「ワッツィンノー」

忘ないでねという意味です。

 

誰もが言います。

「難しいぞ〜 いーじまぐち(伊江島方言)」

 

 

チラシ・ポスターは後援許可待ちで印刷前でよかった。

チケットはオーダーし直し。

Webチラシは、ちょっと気力を戻してから載せます。

 

今回の振り返りはちょっと呼吸を整えてから。

はぁ・・・

 

午前は「忘しらんきやぁ」

午後には「忘っつぃんのぉ」

 

心が......

 

 

とりあえず、明日は身延に戻ります。

21時頃着かな、そして、6時間後の3時に万博に向かいます。

ただの遊びではありません。

 

「ワッツィンノー」

 

 


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