乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『役者手鑑 全』13  舞台から雪間へ かたの蝶ひとつ  巨撰   安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

2019-11-25 | 俳諧、連句(『役者手鑑』などを含む)


 『役者手鑑 全』13  舞台から雪間へ かたの蝶ひとつ  巨撰   安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画
 


 

 
  蒲公英ハしはし旅僧のしとねかな  杉暁

 
 舞台から雪間へ かたの蝶ひとつ  巨撰

 舞台の「台」は「基の上の部分」の下には「旦」という文字が使われている。
『くずし字辞典』によれば、「「基の上の部分」の下には「旦」」に近い文字としては、「台」では、「『䑓』「基の上の部分に近い冠」の下に「至」」と書く元は「台」とは別じの文字があると記されていた。

 台  
 䑓(この文字ですが、一部のクライアントでは表示できない場合があるそうです)
 臺


 
 連名句順  小佐川常世 巨撰
  




 
 舞台から雪間へ かたの蝶ひとつ  巨撰

 この絵を見れば、京都生まれの私の場合は、清水の舞台を思い浮かべてしまう。
 だが、こういった形状の舞台を持つ寺は全国に多くある。


 舞台から雪間へ
 の「雲間へ」で歌舞伎『鳴神』の「雲絶間姫」を思い浮かべる。

 鳴神も馴染みの演目で、多くの役者でみた。
『鳴神』はあの露骨な表情が印象深く好きであった現中村芝翫さん(元、橋之助さん)の鳴神上人と、私のとても好きな故中村芝翫丈での親子での舞台で見てみたい!!!
 今となっては叶わぬ夢ではあるが(涙)
 
 かたの蝶ひとつ
 の「蝶」で、能楽や歌舞伎の『石橋』を思い浮かべる。

 歌舞伎の『石橋』も多くの役者でみたが、これもまた、今となっては見ることができない、故勘三郎さんと、長男・勘九郎(当時:勘太郎)、中村七之助さんの親子三人で舞われた『連獅子』をみてみたい。
 これまでみた中で、故勘三郎さん(たしか新歌舞伎座)の気振りの数が一番多かった。
 だが中村鴈治郎さんの襲名披露(松竹座)で舞われた気振りは、その数を上回ってしまった。
 ちなみにこれまでで一番少ない気振りの数だったのは現松本幸四郎(当時、染五郎、確か、松竹座)であり、十数回であったことを覚えている。


 舞台から雪間へ かたの蝶ひとつ
『役者手鑑 全』から、過去に見たいろいろな舞台を思い出すのは楽しいことである。






   『役者手鑑 全』1 表紙・表紙裏 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

 https://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/8004913231b9f7916a7e5586e667ca07『役者手鑑 全』2 最終頁 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

 https://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/3781ea7dbbe73aa9b0e6a110bf6c85ea『役者手鑑 全』3 序文一オ・ウ 八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

  『役者手鑑 全』4 連名句順 二オ 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

    『役者手鑑 全』5 立役者之名家 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

  『役者手鑑 全』6  三升 万歳の 来つつなれにし 鶴太夫 三オ 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

    『役者手鑑 全』7 「連名句順」の「吾妻富士仰蓮花」(右下)と「三升」から始まる「万歳の 来つつなれにし 鶴太夫」を再考したい。
 
  『役者手鑑 全』8  鶴つがひ 長閑にあゆむ 田面かな  市江  東京書舗 本石町十軒店 伏見屋善蔵 稀書複製版 米山堂

  『役者手鑑 全』9  夕くれを おしむ乳母有り いかのほり 路志う 東京書舗 本石町十軒店 伏見屋善蔵 稀書複製版 米山堂

     役者手鑑 全』9 『役者手鑑 全』10 風巾の尾の風の長きためしも君の代や/青柳の強さや風の吹き次第/目辺りに埃もたたず梅の花(3句)

  『役者手鑑 全』11 里渡   高砂や 松葉に枝を 梅の花   安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

  『役者手鑑 全』12  蒲公英ハしはし旅僧のしとねかな 杉暁   安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

  『役者手鑑 全』13  舞台から雪間へ かたの蝶ひとつ  巨撰   安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画





  東京大学所蔵 役者手鑑 / 花吸菴編 全22頁  安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画




 

 
 『役者手鑑 全』 表紙裏
 
 
 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画   東京書舗 本石町十軒店 伏見屋善蔵  最終頁
  
 
 
 序文 一オ
 

 
 
 序文 一ウ
 

 
 
 連名句順  二オ
 
 
 立役之名家 市川團十郎 三升

 
 『役者手鑑 全』5  三升 万歳の 来つつなれにし 鶴太夫

 
 『役者手鑑 全』8  鶴つがひ 長閑にあゆむ 田面(たのも)かな  市江

 
 『役者手鑑 全』9  夕くれを おしむ乳母(うば)有り いかのほり 路志う

 
 『役者手鑑 全』9  風巾の尾の 風の長きためしも 君の代や  きをん
                     
 
 『役者手鑑 全』9 青柳の つよさや風の 吹き次第  濱瀬

 
 『役者手鑑 全』10 目あたりに ほこりもたたす 梅の花  三朝

 
 『役者手鑑 全』11 里渡   高砂や 松葉に枝を 梅の花   

 
 『役者手鑑 全』12  蒲公英ハしはし旅僧のしとねかな 杉暁  

 
 『役者手鑑 全』13  舞台から雪間へ かたの蝶ひとつ  巨撰 



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『役者手鑑 全』12  蒲公英ハしはし旅僧のしとねかな 杉暁   安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

2019-11-25 | 俳諧、連句(『役者手鑑』などを含む)


 『役者手鑑 全』12  蒲公英ハしはし旅僧のしとねかな 杉暁   安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画
  


 




 
 黒渡   高砂や 松葉に枝を 梅の花
 を受けて

 
  蒲公英ハしはし旅僧のしとねかな  杉暁

 
 連名句順  坂田半五郎 杉暁
  


 『役者手鑑 全』11 黒渡 高砂や 松葉に枝を 梅の花  安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画<

 
 
 黒渡   高砂や 松葉に枝を 梅の花
 を受けて

 
  蒲公英ハしはし旅僧のしとねかな  杉暁


 松の次は、杉
 杉暁詠むは、蒲公英の句也。


 しとね = 褥     (三省堂 大辞林 第三版)
       敷物。座布団・敷き布団の類。

 蒲公英ハしはし旅僧のしとねかな  杉暁
  = たんぽぽは、しばし 旅僧のしとね(仮の敷物、布団)かな


 たんぽぽはひとときのしとねと読み、「草枕」を思い起こす。

 草枕は旅の枕詞であり、草枕といえば、やはり先日にも書いた『伊勢物語』の「東下りの段」

 男は妻や故郷を思い浮かべつつ、乾飯がふやけるほどに涙を流し、湯露に濡れたすすきなぞ結ぶかあるいは単純に草の上に身を傾け仮寝する姿を思う浮かべてしまう。

 仮寝のひとときに身を委ねたススキや草は、夜露に濡れ、一層私のような多くの読み手の涙を誘う。


 草枕といえば、漱石の『草枕』はあまりにも有名だが、草枕とおうごが使われている和歌を一首、記録しておきたい。





   草枕 むすびさだめんかた知らず ならはぬ野べの 夢の通ひ路    雅経
   水無瀬の恋十五首の歌合に
             新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1315





 





 
 を受けて
 
 を受けて
 
 を受けて
 


   『役者手鑑 全』1 表紙・表紙裏 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

 https://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/8004913231b9f7916a7e5586e667ca07『役者手鑑 全』2 最終頁 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

 https://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/3781ea7dbbe73aa9b0e6a110bf6c85ea『役者手鑑 全』3 序文一オ・ウ 八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

  『役者手鑑 全』4 連名句順 二オ 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

    『役者手鑑 全』5 立役者之名家 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

  『役者手鑑 全』6  三升 万歳の 来つつなれにし 鶴太夫 三オ 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

    『役者手鑑 全』7 「連名句順」の「吾妻富士仰蓮花」(右下)と「三升」から始まる「万歳の 来つつなれにし 鶴太夫」を再考したい。
 
  『役者手鑑 全』8  鶴つがひ 長閑にあゆむ 田面かな  市江  東京書舗 本石町十軒店 伏見屋善蔵 稀書複製版 米山堂

  『役者手鑑 全』9  夕くれを おしむ乳母有り いかのほり 路志う 東京書舗 本石町十軒店 伏見屋善蔵 稀書複製版 米山堂

     役者手鑑 全』9 『役者手鑑 全』10 風巾の尾の風の長きためしも君の代や/青柳の強さや風の吹き次第/目辺りに埃もたたず梅の花(3句)

  『役者手鑑 全』11 里渡   高砂や 松葉に枝を 梅の花   安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

  『役者手鑑 全』12  蒲公英ハしはし旅僧のしとねかな 杉暁   安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画






  東京大学所蔵 役者手鑑 / 花吸菴編 全22頁  安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画




 

 
 『役者手鑑 全』 表紙裏
 
 
 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画   東京書舗 本石町十軒店 伏見屋善蔵  最終頁
  
 
 
 序文 一オ
 

 
 
 序文 一ウ
 

 
 
 連名句順  二オ
 
 
 立役之名家 市川團十郎 三升

 
 『役者手鑑 全』5  三升 万歳の 来つつなれにし 鶴太夫

 
 『役者手鑑 全』8  鶴つがひ 長閑にあゆむ 田面(たのも)かな  市江

 
 『役者手鑑 全』9  夕くれを おしむ乳母(うば)有り いかのほり 路志う

 
 『役者手鑑 全』9  風巾の尾の 風の長きためしも 君の代や  きをん
                     
 
 『役者手鑑 全』9 青柳の つよさや風の 吹き次第  濱瀬

 
 『役者手鑑 全』10 目あたりに ほこりもたたす 梅の花  三朝

 
 『役者手鑑 全』11 里渡   高砂や 松葉に枝を 梅の花   

 
 『役者手鑑 全』12  蒲公英ハしはし旅僧のしとねかな 杉暁  

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菅原道眞30  『役者手鑑 全』11 里渡   高砂や 松葉に枝を 梅の花   安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

2019-11-25 | 菅原道眞


 『役者手鑑 全』11 里渡   高砂や 松葉に枝を 梅の花   安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画






 
 
 目あたりに ほこりもたたす 梅の花  三朝
 を受けて

 
 黒渡   高砂や 松葉に枝を 梅の花


 『役者手鑑 全』11 黒渡 高砂や 松葉に枝を 梅の花  安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画<


 
 目あたりに ほこりもたたす 梅の花  三朝
 を受けて
 
 里渡   高砂や 松葉に枝を 梅の花  
 生鳴大吉 里渡


 梅ときて、 松。

 多少と雖も、芝居好きの私にとっては、梅(梅王丸 菅丞相 菅原道眞)、松(松王丸)とくれば、桜を思い浮かべるが、如何せん松の次には桜ではなく、蒲公英のようである。

 なして桜がないのか。当然考えてしまうことはただ一つ。

 桜王丸は理不尽な成り行きで、自害を遂げることとなる。


[一枝を伐らば一指をきるべし]といった高札は有名であったが、っそんな甘っちょろい話ではない。

 歌舞伎『菅原伝授 云々』では、その言葉にかけて、まさしく、[一枝を伐らば一子を斬る]出会った。

『菅原伝授手習鑑』を通し狂言、それも仁左衛門丈でみたいなぁ!とつくづく思う。



 菅原道眞好きで松王丸すぎの私のこと、今回はこの記録は俳諧には入れず、道眞様の元にとどめておきたい。




 





 
 を受けて
 
 を受けて
 
 を受けて
 


   『役者手鑑 全』1 表紙・表紙裏 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

 https://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/8004913231b9f7916a7e5586e667ca07『役者手鑑 全』2 最終頁 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

 https://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/3781ea7dbbe73aa9b0e6a110bf6c85ea『役者手鑑 全』3 序文一オ・ウ 八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

  『役者手鑑 全』4 連名句順 二オ 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

    『役者手鑑 全』5 立役者之名家 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

  『役者手鑑 全』6  三升 万歳の 来つつなれにし 鶴太夫 三オ 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

    『役者手鑑 全』7 「連名句順」の「吾妻富士仰蓮花」(右下)と「三升」から始まる「万歳の 来つつなれにし 鶴太夫」を再考したい。
 
  『役者手鑑 全』8  鶴つがひ 長閑にあゆむ 田面かな  市江  東京書舗 本石町十軒店 伏見屋善蔵 稀書複製版 米山堂

  『役者手鑑 全』9  夕くれを おしむ乳母有り いかのほり 路志う 東京書舗 本石町十軒店 伏見屋善蔵 稀書複製版 米山堂

     役者手鑑 全』9 『役者手鑑 全』10 風巾の尾の風の長きためしも君の代や/青柳の強さや風の吹き次第/目辺りに埃もたたず梅の花(3句)

  『役者手鑑 全』11 里渡   高砂や 松葉に枝を 梅の花   安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画




https://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/84897d834ccc38046bd10d9662f35b1c

  東京大学所蔵 役者手鑑 / 花吸菴編 全22頁  安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

 

 
 『役者手鑑 全』 表紙裏
 
 
 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画   東京書舗 本石町十軒店 伏見屋善蔵  最終頁
  
 
 
 序文 一オ
 

 
 
 序文 一ウ
 

 
 
 連名句順  二オ
 
 
 立役之名家 市川團十郎 三升

 
 『役者手鑑 全』5  三升 万歳の 来つつなれにし 鶴太夫

 
 『役者手鑑 全』8  鶴つがひ 長閑にあゆむ 田面(たのも)かな  市江

 
 『役者手鑑 全』9  夕くれを おしむ乳母(うば)有り いかのほり 路志う

 
 『役者手鑑 全』9  風巾の尾の 風の長きためしも 君の代や  きをん
                     
 
 『役者手鑑 全』9 青柳の つよさや風の 吹き次第  濱瀬

 
 『役者手鑑 全』10 目あたりに ほこりもたたす 梅の花  三朝

 
 『役者手鑑 全』11 里渡   高砂や 松葉に枝を 梅の花   






 菅原道眞 (道真)
 菅原道眞1 東風吹かば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ
 
 菅原道眞2 秀才道真、業平と親交が深かったか…

 菅原道眞3 東風吹かば… 春を忘るな・(春な忘れそ) 『大鏡』『拾遺和歌集』

 菅原道眞4 メモ

 菅原道眞 5 大宰権帥に左遷。「日本三代実録葉」完成を報告したのは、時平と大蔵善行(901年)

 菅原道眞6 菅原道真は ろ号券 五圓紙幣にも登場していた。

 菅原道眞7 手向山八幡宮 このたびはぬさもとりあへずたむけ山 紅葉の錦神のまにまに

 菅原道眞8 北野天満宮 梅花祭(御祭神菅公の祥月命日に行われる祭典) 2月28日

 菅原道眞9 北野神社 2014年2月28日 北野梅園 梅!只今五分咲きです。(4景)

 菅原道眞10『北野天神縁起(光信本)』(北野天神 宝物殿)と、 絵馬堂の絵馬 

 菅原道真11 『北野天神縁起(光信本)』(北野天神 宝物殿)「牛が動かなくなった場面」や「雷となった道真さんから歌を教えられる場面」など

 菅原道眞12 北野天満宮 2014年2月 宝物殿 『北野天神縁起(光信本)』「長谷川等伯の大型絵馬」

 菅原道眞13 神戸 北野天満宮神社では展望台では異人館「風見鶏の館」と神戸港を見る事ができます。

 菅原道眞14 八坂神社・石見神楽『天神』 東風吹かば匂いおこせよ梅の花 主なしとて春な忘れそ

 菅原道眞 15 天神祭  花火と船能 『翁』『羽衣』『土蜘蛛』観世流   2014年7月15日

 菅原道眞 16  菅原道真 16 名がわからない天満宮と、「菅原道真公」の絵馬  「稲葉そよびて秋風のふく」  (5景)

 菅原道眞 17 太宰府「梅ヶ枝餅」 元は梅の枝に栗餅を巻き付けて道真公に差し入れたらしい。 (5景)

 菅原道眞 18 仁左衛門が太宰府天満宮で「三月大歌舞伎」(歌舞伎座)成功祈願

 菅原道眞 19 仁左衛門丈が菅丞相 通し狂言『菅原伝授手習鑑』 三月歌舞伎座 チラシあり

 菅原道眞20 『決定版 番付集成』より「日本國中 天満宮鎮座」 青木美智男編 柏書房

 菅原道眞21 京都観世会9月例会〈其のニ〉 (能) 雷電 替装束 橋本忠樹

 菅原道眞22 『観世流謡曲続百番集』『雷電』(らいでん)  445頁から454頁(10枚)

 菅原道眞23(道真)菅原伝授手習鑑- 菅丞相 役も当たり役の十五世片岡仁左衛門丈が2018年、文化功労者賞を受賞

 菅原道眞24 北野天満宮所蔵『北野天神縁起絵巻〈承久本〉』「平成記録本」全9巻 京都文化博物館 京の至宝と文化 を御観覧いただいた方が昨日だけで70名を超えておりましたので、再度記録いたします。

 菅原道眞25 一月一日の初詣は散歩がてら。家から程なく近い天満宮家から程なく近い村の鎮守の天満宮に参り、菅原道眞様に祈願する。(4景)

 菅原道眞26 丹念に予習した漢文は断念っする羽目になったが、夫の配慮で京都文化博物館『北野天満宮 信仰と名宝 ―天神さんの源流―』に行くことができ、満足した。展示内容は後日記録したい。

 菅原道眞27 『北野天満宮 信仰と名宝 ―天神さんの源流―』 京都文化会館 2019年2月〜4月

 菅原道眞28 御霊信仰は私の好きな菅丞相(菅原道真)が関係有り。又、御霊会に関係部会田楽について

 菅原道眞29 天神信仰はなぜ全国に広まったか。その理由理由にはまだ確信が持てない。今後の課題として茶を濁す。

 菅原道眞30 菅原道眞30     『役者手鑑 全』11 里渡   高砂や 松葉に枝を 梅の花   安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画




   ☆ ☆ ☆
 北野天満宮所蔵『北野天神縁起絵巻〈承久本〉』「平成記録本」全9巻 京都文化博物館 京の至宝と文化

 乱読記録2012年97:『日本絵巻大成21 北野天神縁起「承久本」』解説/ 岩波古典『菅原文草 菅家後集』

 『天神縁起の系譜』「北野天神絵巻」(承久本)から巻一、巻二 須賀みほ編




北野天神縁起絵巻 平成記録本 巻1


北野天神縁起絵巻 平成記録本 巻2


北野天神縁起絵巻 平成記録本 巻3


北野天神縁起絵巻 平成記録本 巻4


北野天神縁起絵巻 平成記録本 巻5


北野天神縁起絵巻 平成記録本 巻6


北野天神縁起絵巻 平成記録本 巻7


北野天神縁起絵巻 平成記録本 巻8


北野天神縁起絵巻 平成記録本 巻9 白描

  

『日本絵巻大成21 北野天神縁起「承久本」』解説/ 岩波古典『菅原文草 菅家後集』(7枚)

 日本絵巻大成 21 昭和54年 中央公論社より ▼



 

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『役者手鑑 全』10 風巾の尾の風の長きためしも君の代や/青柳の強さや風の吹き次第/目辺りに埃もたたず梅の花

2019-11-25 | 俳諧、連句(『役者手鑑』などを含む)


 『役者手鑑 全』10 風巾の尾の風の長きためしも君の代や/青柳の強さや風の吹き次第/目辺りに埃もたたず梅の花(3句)





 
 を受けて
 
 を受けて
 
 を受けて
 
 

 『役者手鑑 全』10 風巾の尾の風の長きためしも 君の代や きをん/ 青柳の強さや 風の吹き次第 濱瀬 (二句)

 
 を受けて
 
 風巾の尾の 風の長きためしも 君の代や  きをん
                    
 を受けて
 
 青柳の  つよさや風の吹き次第  濱瀬
 を受けて
 
 
 目あたりに ほこりもたたす 梅の花  三朝


 
 夕くれを
  おしむ
   乳母有り
    いか登り

      路しう

 
      きをん
 風巾の
   尾の
   なかき
  ためし
    も
  君の
 代や

  = 風巾の尾の 風の長きためしも 君の代や  きをん

 
 連盟句順 源村歌川亀音
 

 亀音 = 俳句の季語に「亀鳴く」という言葉がある。
      カメには声帯がないので鳴くことはないが、呼吸音や首を引っ込めるときの音が『キュー』『クー』などと聞こえることがある。
     (『鳥獣虫魚歳時記 春夏』川崎展宏・金子兜太/監修列句選 朝日新聞社 2000年)

 亀鳴く(かめなく) = 子季語 亀の看経
   春ののどかな昼、あるいは朧の夜に亀の鳴く声が聞こえるような気がする。
   亀は実際には鳴かないが、俳句の季語として親しまれている。
  『夫木和歌集』にある藤原為家の「川越のをちの田中の夕闇に何ぞと聞けば亀のなくなり」が典拠とされている。
   来歴 『俳諧歳時記』(享和3年、1803年)に所出。


 風巾の尾の 風の長きためしも 君の代や  きをん
                      源村歌川亀音

 風巾の尾の 風の長きためしも 君の代や と安泰を願う。 吉祥であり長寿とされる亀の名を以って。

 こんな風に私は感じたが、実のytpことはいかがなものなのでしょうかしらんと、主婦、笑ふ。


 
 風巾の尾の 風の長きためしも 君の代や  きをん
 を受けて
 
 青柳の
  つよさや
   風の
  吹き次第

  = 青柳の強さや 風の吹き次第 濱瀬


 青柳の強さや 風の吹き次第 濱瀬とつなげ、安泰を多少心配する濱瀬

 濱瀬は危うい情勢であると感じながらお、亀のように声を出すことはない。

 言葉にならない、キーキーといった擬音を、発するのみである。


 柳 (春の季語:植物)
     枝垂柳(しだれやなぎ) 糸柳(いとやなぎ)
     青柳(あおやぎ) 芽柳(めやなぎ) 柳の芽


 青柳が春一番んいも耐えて場が石田れた柳の枝を間にかす。

 柳は柔軟性を持つが芯は強い。

 右肩から風吹きゃ、左にたなびく。

 理次なようで風見鶏的な要素を持っている柳は、うまく世渡りをするのであろうか?

 このように、勝手に解釈して遊んでいる。

 おそらく、トンデモナイ方向に連句のイメージがくりひ理げられる場合があるといった事実だけは、私以外の方達も知ることになろうが、古典にせよ文芸にせよ、芸術は読み手の身の丈にあった解釈で目一杯楽しむことも良いのではないかと思う。

 実際には、解釈syとなどを読んでしっかりと把握したいのだが、岩波偽と古典文学大系や新古典文学大系のなかにはこいう解釈本は身近にはないので、諦めざるおえない。

 ここにきれ連句の面白さに目覚め始めたので、本書を読了ご、少し俳諧について学ぶたいと思う。

 
 青柳の強さや 風の吹き次第 濱瀬
 を受けて

 
 目あたりに ほこりも
    たゝす
    梅(木 編)の花
     (母)

    三朝

  = 目あたりに ほこりもたたす 梅の花  三朝


 

 面白いのは、「梅」の文字。

 単に「木冠」に「母」と言うように昔は松や梅や他多くの文字を縦書きに記すことが多かった。

 だが、この連句の絵図の文字はとなると、一見だが、「梅」は「妻」にも「毒」にも見えてしまうのは、私だけか?


 江戸時代の俳諧は面白いなと、勝手気ままに感じる。

 
 連盟句順  尾上松(木 冠)
          (一  )
          (ム  )
       三朝 = 目あたりに ほこりもたたす 梅の花  三朝
       三朝 = ?三夕の裏返しか?
           歌舞伎でも、『暫』『女暫』、『鳴神』『女鳴神』などもように女性版に裏返して創った芝居は数多くあるが、これは。文芸の世界。
           浮世風呂系の古典はそうだったなと思い出す。
  


 
 を受けて
 
 を受けて
 
 を受けて
 


   『役者手鑑 全』1 表紙・表紙裏 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

 https://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/8004913231b9f7916a7e5586e667ca07『役者手鑑 全』2 最終頁 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

 https://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/3781ea7dbbe73aa9b0e6a110bf6c85ea『役者手鑑 全』3 序文一オ・ウ 八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

  『役者手鑑 全』4 連名句順 二オ 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

    『役者手鑑 全』5 立役者之名家 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

  『役者手鑑 全』6  三升 万歳の 来つつなれにし 鶴太夫 三オ 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

    『役者手鑑 全』7 「連名句順」の「吾妻富士仰蓮花」(右下)と「三升」から始まる「万歳の 来つつなれにし 鶴太夫」を再考したい。
 
  『役者手鑑 全』8  鶴つがひ 長閑にあゆむ 田面かな  市江  東京書舗 本石町十軒店 伏見屋善蔵 稀書複製版 米山堂

  『役者手鑑 全』9  夕くれを おしむ乳母有り いかのほり 路志う 東京書舗 本石町十軒店 伏見屋善蔵 稀書複製版 米山堂

     役者手鑑 全』9 『役者手鑑 全』10 風巾の尾の風の長きためしも君の代や/青柳の強さや風の吹き次第/目辺りに埃もたたず梅の花(3句)





https://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/84897d834ccc38046bd10d9662f35b1c

  東京大学所蔵 役者手鑑 / 花吸菴編 全22頁  安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

 

 
 『役者手鑑 全』 表紙裏
 
 
 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画   東京書舗 本石町十軒店 伏見屋善蔵  最終頁
  
 
 
 序文 一オ
 

 
 
 序文 一ウ
 

 
 
 連名句順  二オ
 
 
 立役之名家 市川團十郎 三升

 
 『役者手鑑 全』5  三升 万歳の 来つつなれにし 鶴太夫

 
 『役者手鑑 全』8  鶴つがひ 長閑にあゆむ 田面(たのも)かな  市江

 
 『役者手鑑 全』9  夕くれを おしむ乳母(うば)有り いかのほり 路志う

 
 『役者手鑑 全』9  風巾の尾の 風の長きためしも 君の代や  きをん
                     
 
 『役者手鑑 全』9 青柳の つよさや風の 吹き次第  濱瀬

 
 『役者手鑑 全』10 目あたりに ほこりもたたす 梅の花  三朝

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