乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

82; 『お能の見方』 白洲正子 著  吉越立雄 写真  新潮社 とんぼの本

2012年06月03日 | 読書全般(古典など以外の一般書)
  写真は『黒塚(安達原)』





記録だけ  

    82: 『お能の見方』 





  『お能の見方』 

 

 白洲 正子 著

 吉越 立雄 写真

 新潮社

 とんぼの本

 1993年7月20日 第1版

 2008年8月25日 改正版 

 P.127 1400円(+税)



 以前(2009年11月)にも読んだ『お能の見方』を今一度楽しむ。

 能楽を知り尽くした曲に合わせ吉越立雄氏の影の使い方に見とれる。

『お能の見方』を再読したことにより、こういう見方聞き方もできるのだと知った。

 今年も平安神宮の薪能に行くことができなかった…。

 学生時代に二度ばかり行ったが、あの雰囲気は好きだった…。


 能楽をもう少し多く楽しみたいと思う今日この頃。

 美しい好きだと言う気持ちは大きいが、能楽についてもう少ししっかりと理解したいと感じる。


 今回も題名などの簡単な記録のみにて失礼いたします。

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81『日本絵巻大成25 能恵法師…福富…百鬼夜行…』「福富草紙」/春浦院本・クリーブランド美術館本(11枚)

2012年06月03日 | 絵巻物、縁起絵巻、巻物、絵解き掛け軸


 81:『日本絵巻大成25 能恵法師絵詞・福富草紙・百鬼夜行絵巻』「福富草紙」解説/春浦院本・クリーブランド美術館本

      


    

 日本絵巻大成 25

 昭和54年

 中央公論社
  


 福富草子春浦院本


 今、ちまたで評判の…


 屁芸で衣などの褒美をもらえると早合点の女房は家中の古着を焼き捨てる。
 しかし…


 秀武に騙されたと立腹の女房。
 御先の神烏に祈る。
   ~秀武、お以来に出てこいこい~ぶったおりょぉ~
      ~秀武、お以来に出てこいこい~ぶったおりょぉ~


 大通りに出てきた秀武
 これ幸いと、女房、噛み付く。



 福富草子クリーブランド美術館本


 これこれ、しかじか…
 秀武はうその屁芸を福富に伝授
 身を乗り出し、聞く福富

 ひとつでも腹がとけるという朝顔の種
 秀武の言葉を信じて10粒のみ、殿の前でへげいに挑む
 …後は、言うまい☆


 くさきかな くさきかな
 こてんぱん こてんぱん

 きたなき事 きたなき事
 こてんぱん こてんぱん

      


 福富草子春浦院本と同場面の 福富草子クリーブランド美術館本


 福富草子春浦院本と同場面の 福富草子クリーブランド美術館本
     

 【同場面比較】

 福富草子春浦院本

 福富草子クリーブランド美術館本
      

 福富草子春浦院本

 福富草子クリーブランド美術館本


 福富草子春浦院本は文字が薄くなり読めない。
 比べて 福富草子クリーブランド美術館本は美しい状態で保存されており、文字まで読むことができる。


      

 御伽草子を大きく六つに分類
 



      

 是害房絵詞

 「霧太郎天狗酒盛」を思い浮かべたけれど、お話内ようが全く違うのね^^
  

 




「福富草紙」の福富と女房の夢を語り合う寝物語の場面は心が和む。

 そのシーンに対しての女房の衣を焼いたり夫の背を踏みつけ乱暴するといった強烈な変貌ぶりは世の男性もわが身に置き換えて恐れおののくのではあるまいか…。
 しかし、秀武に呪文をかけ往来で噛み付くことや、腹が下り苦しむ夫のためにくすしに薬をもらうけなげな女房はけなげだ。


「福富草紙」は切断され次がれた箇所に間違いがあり、話しが通じないのだが、自分で置き換えて楽しむと広がりを見せる。

 ゆかいで面白い「へっぴりじいさん」として有名な「福富草紙」だが、ふかいのねぇ~☆って感じで、文字が判別できる福富草子クリーブランド美術館本の方で複数回読んだ。

 

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