乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

平等院ミュージアム鳳翔館開館10周年記念 ― 弁才天信仰と青砥藤綱 ― (7枚)

2011-10-12 | 美術・文様・展示物

 (写真上は 平等院ミュージアム鳳翔館出口に設置されたパソコン)







第26回国民文化祭京都2011記念・平等院ミュージアム鳳翔館開館10周年記念
妖婉(ようえん) × 廉潔(れんけつ) ― 弁才天信仰と青砥藤綱 ―





▲立版古 白浪五人男稲瀬川勢揃いの場面(5枚の内)
2幕目第3場の名場面。
※ 青龍弁才天の写真は(財)美術院提供



 先月、上の『白浪五人男稲瀬川勢揃いの場面(5枚の内)』見たさに、第26回国民文化祭京都2011記念・平等院ミュージアム鳳翔館開館10周年記念 妖婉(ようえん) × 廉潔(れんけつ) ― 弁才天信仰と青砥藤綱 ―に行く。

 白浪関係や鼠小僧や遠山金四郎(遠山景元)下手人裁きの場など,見応えがある。

 浮世絵を好きな役者に見立て鑑賞するのは楽しいことだ。

 また国芳の弟子である月岡芳年の草子などもあり、たいへん興味深かった。




▲弁才天曼荼羅
「弁才天五部経」には、宇賀神や弁才天を中心に十六童子など脇侍の姿などが説かれている


『白浪五人男稲瀬川勢揃いの場面(5枚の内)』や下の写真『青龍弁才天』は弁才天を軸に発展させ、今回展示されたもの。

 何と洒落ているではないか。




▲青龍弁才天
天部像では唯一の胎内金箔。
「嵯峨人形」と造作が酷似している。
(東京都葛飾区・大光明寺より寄託)





▲「青砥藤綱」(菊池容斎『前賢故実』巻8)
文政8(1825)年~天保7(1836)年
落とした10文を50文使って探させる逸話の場面。


「青砥藤綱」の逸話は現在に通じる場合もあるかもしれない。

 昨年のこと。

 無人駐車料金の精算システムがおかしいという件で、その何十倍のお金と時間と努力を費やした主婦がおられた。

 その姿は真剣だった。




▲胎内の様子(ファイバースコープで撮影)
内繰りされた胎内は、全体に金箔で覆われ、濃密な墨書が施されている。
胎内を金箔で覆う荘厳技法は平安時代後期から知られるが珍しい。
天部像(仏教を守護する役割)では唯一の事例。



 この写真に収めた物は、すこぶる美しい。

 展示館を堪能したあと、実際に平等院鳳凰堂内の木造阿弥陀如来坐像などを見て、感激した。




▲長谷土人形 青砥藤綱
鎌倉にある長谷寺の門前で30年ほど前に販売されていた人形。



 また、平等院ミュージアム鳳翔館のへ以上展示物が素晴らしい。

「愛」や「月」の文字が隠された供養菩薩像が割合にまじ化で見上げることができ、うっとりとした時間を過ごすことができる。

 これも実際に、平等院鳳凰堂にて 現存52体の楽器を奏で舞いを舞う姿 の供養菩薩像の浮き彫りを見ることが可能。

 わたしたちは平等院ミュージアム鳳翔館を二時間以上楽しみ,平等院の全体を散策した後,最後に鳳凰堂を拝見させていただいたので、入館時間中ずっと心ときめき続けていた。

 鳳凰堂は一回二十分の鑑賞だが、わたくしがあまりにも目を輝かせていたせいか、内緒でもう一度見ても良いとおっしゃって下さる。

 しかし平等院が余りにも素晴らしく時間がかかり,午後四時前になっていたので丁重にご辞退した。

 わたしたちはお茶と飴のみ持っていたが、平等院を出て遅いお昼のお食事をとる。

 近くの宇治川では丸々と太った子持ち鮎がとれるらしく、鮎の塩焼きや珍しい所ではお茶の天ぷらなど、京料理に乗せて組まれたお料理に舌鼓を打つ。

 諸子(モロコ)のあめ炊きなど 若干近江八幡など滋賀よりの味付けの料理が含まれておりお味は濃い目だった。

 なので宇治は京都から離れたところといった思いはした。

 ただ、宇治はすこぶる美しい所で、もう一度ゆっくり町並みを散策したいと感じた。宇治は素敵だ。




東京都葛飾区高砂の大光明寺(だいこうみょうじ)には、青砥藤綱(あおとふじつな)公の念持仏と伝わる「青龍弁才天(せいりゅうべんざいてん)」や、供養塔等が安置されています。 大光明寺開創を記念して財団法人美術院で解体修復され、本像を平等院に寄託することが決まりました。 頭部と躰幹部に内刳りされ、内部に漆箔(しっぱく)と墨書が施されており、まるで人形のような妖婉(ようえん)さを持っている大変珍しい仏像です。

大光明寺は、江戸幡随院(ばんずいいん)末寺にして青龍山西涼院極楽寺(せいりゅうざんせいりょういんごくらくじ)の本尊や文化財を受け継いだ浄土系寺院で、文化11(1814)年建立の青砥藤綱公供養塔とともに永く人々の敬愛を集めてきたものです。今回の修復に合わせて佛師村上清氏が本像を納める蒔絵厨子と似姿御前立(にすがたおまえだち)本尊を開彫し、あわせて初公開されます。 このたび平等院ミュージアム鳳翔館の開館10周年を記念して、弁才天信仰の民俗学的展開や芸能に至るまでを俯瞰(ふかん)し、権力者の不正から庶民を守るヒーロー的な存在である青砥藤綱公に焦点を当てた展覧会を開催いたします。






 平等院ミュージアム鳳翔館内の撮影は禁止のため、写真や小文字説明は宇治平等院HPよりお借りしました。


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DeAGOSTINI  隔週刊 バレエDVDコレクション 第3号『眠れる森の美女』

2011-10-12 | TVで舞台







 娘と一緒に、DeAGOSTINI の 隔週刊 バレエDVDコレクション 第3号『眠れる森の美女』を見たよ。

 夫は書斎に入って仕事をしていたよ。

 申し訳ないなとは思いつつ、楽しくって途中でやめられず、最後まで見てしまった…。


 今回はパリ・オペラ座バレエ団だったが,女性のスタイルがすこぶる美しい。

 8等身を超えてるんじゃないかというくらい、足が長い。

 楽しくて美しくて、ハッピーエンドが嬉しい『眠れる森の美女』だった。


 すこーんすこーん こめだんご

 
 

 

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おうちで芝居   (9月中旬から下旬)

2011-10-12 | TVで 歌舞伎・能楽


 
 9月半ばから下旬に見た芝居演目記録を忘れていました。

 





 『男女道成寺』中村芝翫,富十郎           

 『実録先代萩』 中村芝翫 橋之助 幸四郎      

 『水天牛利生深川』幸四郎              

 『梶原平三誉れの石切』幸四郎、左團次        

 『菊一法眼三略巻~菊畑』菊五郎、仁左衛門、左團次  

 『助六由縁江戸桜』玉三郎、團十郎          

 『祇園祭礼信礼記~金閣寺』吉右衛門 團十郎

 『鞍馬獅子』染五郎、菊之助

 『頼朝の死』梅玉

 『鏡獅子』勘太郎、彌十郎






『実録先代萩』『水天牛利生深川』他、面白い舞台が多くありました。

 テレビや録画で楽しみました。用事をしたりお茶を飲みながら見る芝居も楽しいものです。







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十月十二日 牛祭り(京都嵯峨野太秦の広隆寺) 膝に面おいて牛待つ摩多羅神 加藤華都

2011-10-12 | 乱鳥徒然 Rancho's room.



   萬燈の花ふるへつつ山門へ   山口青邨      『ホトトギス季寄せ』稲畑汀子より写す

   膝に面おいて牛待つ摩多羅神   加藤華都   『ホトトギス季寄せ』稲畑汀子より写す






 十月十二日   牛祭り

 京都嵯峨野太秦の広隆寺で行われる摩多羅神をまつる京都三大奇祭のひとつ。

 太秦牛祭りともいう。

 現在では牛の用意がしにくいので、毎年行われているわけではないという。

 広隆寺は超有名で美しい『弥勒菩薩像』がいらっしゃる。

 近日中、弥勒菩薩さまと もう一度再開したい…。





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