10月2日
今日は豆腐の日。
豆腐はとても好きな食材のひとつです。
毎日頂くお豆腐は、料理によって使い分けますが、奈良に住み始めて驚いたことがありました。
週二°ばかりまわってこられる豆腐屋さんに、焼き豆腐を注文したところ、
「そんなん、ないわ、木綿豆腐をたいたらよろしいねん。(奈良弁でしたが、間違っているかもしれません)」
その日はおでんで、焼き豆腐は外せないと思うのですが…。親父さんは、大丈夫!一緒や!の一点張りです。
所変われば食べ方が変わる、或は豆腐やさんは焼き豆腐を持ち合わせてなかったかと、今でも不思議に感じています。
豆腐は日本の代表的な食べ物のように思われがちですが、中国のおでんにも豆腐が入っています。
中国南東部の屋台ではおでんは好きなものをみつくろってもらい、好みでピリ辛エッセンスをかけていただきます。
中には血を固めたような食材もあり、鍋は二つに分けて煮込んでおられました。
豆腐を注文しましたら日本の絹ごしのような舌触り。豆の味が強く、たいへん美味です。
中国の豆腐はおいしいものだと、この時に知りました。
また、焼き豆腐ではなく絹ごしが煮込まれた中国のおでんを考えると、焼き豆腐という固定概念は捨ててもいいのではとも感じます。ですがやはりおでんには焼き豆腐を とうにゅう(これ、だじゃれのつもり^^;;)してしまいます。
豆腐は中国から、寺の食べ物として伝導したものだそうです。
日本に伝わってから「納豆」と「豆腐」の名前が入れ替わり食べ物に名付けられたと言われています。
理由は「豆腐」は「豆を(型に)おさめたもの」、「納豆」は「豆を腐らせたもの」、
また 「豆腐」の「腐」は「凝固したもの」「ぷよぷよしたもの」、「納豆」は「寺の台所を納所と呼ぶ」ので、現在の呼び方で良いとも言われています。
こうなると、私には真相の程は分かりません。いずれ何らかの書物でこれに関する記述に出会うかもしれませんね。
豆腐をネット検索し、日本豆腐協会 HPによる 「豆腐の歴史」 を見つけました。
日本豆腐協会 HPにはなじみ深い調理法も載っています。
豆腐は煮ても焼いても炊いても揚げてもおいしいですね。
これからですと、鍋物には描かせない一品です。
手づくり豆腐をつくるのは面倒そうで少し抵抗がある方もいらっしゃるでしょうけれど、豆乳を使えば割合に簡単です。
最近では地場消費店や道の駅で豆乳を取り扱っておられることも多いですね。
余談ですが、豆乳鍋をすると、出来たての湯葉を頂くことができます。
豆腐は色々な料理に使うことができますが、おかずに限ったことではありません。
結構お菓子にも利用できます。
甘いお菓子やお焼きなど鬼使っても、おいしいですし、ヘルシーです。
このようにおいしく万能な豆腐ですから、みなさんのご家庭でもおうちの味があり、きっと舌鼓をうたれていることでしょう。
前にも書きましたが、豆腐は毎日のようにわが家の食卓には上ります。
ただ、食べ過ぎると思いのほかプリン体が低く無い食材ですので、ご注意下さい。
過ぎたりは及ばざるがごとしです。
ことわざ続きで、最後に豆腐編ことわざを…。
「浮き世渡らば豆腐で渡れ」
豆腐は四角四面できちっとした姿をしているが、中味はやわらかい。
世をうまく渡るには、外見はきちんとまじめで、内面は柔和であれという教えだそうです。
わたくしも肝に命じて、今晩はお鍋を楽しみたいと思います。