127; 図録『特別展 めでた尽くし』―よろこびの こころとかたち―
茨城県立歴史館 図録
平成21年2月
162ページ
1000円
★★★★★
前回、『獅子』王権と魔除けのシンボルを読んだので、吉祥つながりで、図録『特別展 めでた尽くし』―よろこびの こころとかたち―を楽しむ。
龍・鳳凰・獅子・牡丹・獏・南天・蓬莱山・稲穂・ざくろ・松・竹・梅・おしどり・鬼子母神・五穀豊穣・子孫繁栄 他、
わたしにとって興味ある内容がつまった一冊。
『特別展 めでた尽くし』を観ることができなかったわたしにとって、そのようすや内容が手にとるように分かる。
展覧会そのものが充実していたと感じる。
吉祥文様や行事に関心のある方には、楽しい時間が過ごせるという意味で、お勧めします。
五穀豊穣
繭
中央に歌舞伎『どんつく』に出てくる神楽用「花籠鞠の曲道具(祝い道具)」が描かれている。
鬼子母神『江戸名所図絵』
川口屋の飴
風車
麦わら細工の角兵獅子
すすきのみみずく
婚礼
子孫繁栄
memo
端午
重日思想の影響
→ 「午」は「五」に通じ「五月五日」は悪い日の頂点
菖蒲酒
薬草、草花を摘む
『女の家』
→ 皐月、早苗月 (田に稲の苗を植える月
「五月五日」に早乙女は穢れを祓うために菖蒲や蓬をひいた屋根の下で身を清め、田植えに来臨する神を迎えた。
『女の家』の説明で度々ひきあいに出される歌舞伎『女殺油地獄』。
油屋の軒から菖蒲が一輪落ちるシーンがあるが、上に因んだものだったらしい。
奈良県立情報図書館 「めでたづくし」展示資料リスト