乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

11: 『宮田登 日本を語る 8 ユートピアとウマレキヨマリ』 宮田登 著 吉川弘文館

2009-01-16 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫

 

(写真は今宮戎の日に 大阪・道頓堀で。宝恵駕篭などの前を歩かれる 芸者衆のお練り。   1/10 )

 

記録だけ  

 

2009年度 11冊目  

 

『宮田登 日本を語る 8 ユートピアとウマレキヨマリ』

 

  

 宮田登 著

 発行所 吉川弘文館

 2006年9月10日

 243ページ 2730円

 

 本日、『宮田登 日本を語る 14 都市の民俗学』を読了。

『暮らしの中の文化人類学』(波平恵美子著)やその他とと併読していたので、若干内容があちこちごちゃついたきらいはあるが、内容が興味深いので丁寧に楽しむ。

 

 女護ヶ島は波平恵美子女氏の夜ばいの話しにだぶる。

 

 体内としての聖山は正月に参拝した信貴山を思い浮かべる。

 

 幡竹の話しも興味深く、春日大社おん祭の能楽入り口に立てられた竹笹の鳥居とイメージが多少重なる。

 竹は思いの外、意味深いようだ。

 

 京都の八つ橋で有名な『聖』。 この聖という言葉にも意味が深くあったのだなと思いつつ、生八つ橋とニッキの香りに心奪われる。

 月曜日、息子に買ってきてもらおう・・・。

 いつもながら 少々ふざけたにんげんだな、私って^^

 

 落語についてはシャーマンとしての噺家が書かれていた。

 落語や民話や伝承文芸の意味合いも楽しい。

 

 隠里の『椀貸伝説』は柳田國男氏の『山の人生』でも出てきたことを覚えているが、非常に興味深い。

『椀貸伝説』に関する本を読んでみたい。

 この場合は山の穴蔵が、あの世とこの世の境界となっている。

 境界について書かれた本を探すのが先決かも知れない。

 

 他にも興味深い内容がてんこ盛りの、質の良い 幕の内弁当といった感じの一冊であった。

コメント (4)
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