乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『日本の神話・伝承を読む』ー声から文字へ  佐々木隆 著 

2008-05-27 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫

 

(写真は奈良・松尾寺。今、ばら園が美しい。色とりどりのばらが庭一面に覆い尽くし、満開。よろしければ、楽しんでみて下さい。)

 

 記録だけ  2008年度 50冊目   

 

  『日本の神話・伝承を読む』ー声から文字へ

 

 

 佐々木隆 著         

 岩波新書 新赤本 1078     

 2007年6月20日 第1版発行

 237ページ 780円+税

 

  5月26日、二冊は『日本の神話・伝承を読む  ー声から文字へ』を読む。

 この本は面白かった。

 最近大阪の松竹座で観た『ヤマトタケル』にも話がかぶっていたので、余計に楽しい。

 舞台を観ているだけではわからなかった神々の特徴やパターンが示されていて、関連場面を思い浮かべながら読むと、よくわかる。

 

 神話の特徴や神の特徴、口頭伝承など、わかりやすく書かれた秀作。

 須佐之男命や三輪の神が美女を見初めた話なども面白い。

 

 芝居では八俣のおろちを倒した剣という内容になっていたが、草薙の剣は八俣のおろちのしっぽから出てきたとか。

 一体、八本のうちの、どのしっぽから出てきたというのだろう・・・。選ばれたしっぽと言うところか・・・。どなたかご存じの方は、お教えいただけないでしょうか。宜しくお願いいたします。

 

 芝居では草をなぎ倒したから、草薙の剣草という名前に変えた。

 本書では、初めから草薙の剣草と言う名前だったとも言う解釈の方も書かれていた。

 臭い蛇を切ったから臭蛇の剣が転じて草薙の剣草となったのも面白い説だ。

 

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『王宮炎上 アレクサンドロス王とペルセポリス』 森谷公俊 著

2008-05-27 | 読書全般(古典など以外の一般書)
(写真はイランのペルセポリス)

 

 記録だけ  2008年度 49冊目   

 

  『王宮炎上 アレクサンドロス王とペルセポリス

 

 

 森谷公俊 著         

 吉川弘文館

 歴史ライブラリー 88        

 2000年3月1日 第1版発行

 215ページ 1700円+税

 

  5月26日、二冊の本を読む。

 まず一冊目は、王宮炎上 アレクサンドロス王とペルセポリスを楽しむ。

 ペルセポリスが認識しはじめられたのは1500~1600年頃、イギリス人によってだったらしい。それまで之1400年頃はターケ・ボスターンと混乱されていたという記録が残っているそうだ。

 

 ペルセポリスが炎上した理由はいろいろと言われているとのこと。出火した部屋は総て研究の上記録に残されている。

 発掘当時の写真を見ると、今のそれとは似ても似つかぬ光景で、不思議な気がする。

 朝から晩まで丸々三日間通い詰めたペルセポリスだが、私の知らない歴史が詰まった一冊だった。

 

 昔はイランの人々も葡萄酒を飲み、歌って踊り、女と戯れた頃のペルセポリス周辺は、兵士も行き交い、きっと華やかなことだったのだろう。

 今はハンバーガーショップ一軒だけが、ペルセポリスの前でがんばって商っている。

 

 

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