2008年3月某日、杭州で舞台を観た。
1時間半の舞台は活気にあふれていた。
舞台名は一体何だったろう・・・。
旅行ツアーのオプションで、一人250元。
おそらく180元前後だろうが、連れて行ってもらうと、結構高い。
会場は中国人が多かった。
拍手が画期的で、テーブルにはオレンジや緑色の 手形をしたカスタネットが置かれていた。
このカスタネットを上下に動かして、歌舞伎ならば大向こうのかかるべき所をぱたぱたとならす。
雑多な空間。五月蠅さがマッチした会場・・・。
写真撮影はOKとのこと。しかしほとんど撮し忘れる。
舞台の前にはせり上がり。
その上には三人の伝統音楽奏者。
美しく、音楽も至って上質。
中国の美しい調べが終わると、いよいよ本番の舞台が始まるが、この少し大きめのせり上がりは、始終有効に使われていた。
舞台の題名は忘れたが、内容ははっきりと覚えている。
西湖由来から始まり、金属の時代の闘い、雑伎団、南宋時代(書道あり)、踊り、『チャイニーズ ロミオズ ツリー』、仏教(少林寺)、越劇とうい具合に何でもあり。
舞台は立体的で、遠近感も考えられている。全体を通してよい舞台だ。
ただ、こういった舞台演出は中国全般に観られるもので、中国の舞台を何度か観ている私としては、少々 マンネリ感をぬぐいきれない。昼間にやっている中国人向けの京劇が観たい。
個人的には、金属の時代の闘いが京劇、或いは歌舞伎的な感覚で面白い。また、少林寺の決めも、がっちりと手応えあり。
別段下心はないが、要するに、女性を観るよりも男性を観ている方が心地よいといった、健全な乱鳥である。