乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『ザ・寺山』 『レミング-壁抜け男』 寺山修司 天井桟敷

2008年05月07日 | TVで舞台

 

 『ザ・寺山』 『レミング-壁抜け男』

 

 今日は一体何をしていたのだろう・・・。

 買い物、料理、洗濯、掃除、草抜き・・・。

 寺山修司の天井桟敷演じる『ザ・寺山』 『レミング-壁抜け男』 も観た。

 合間の時間を見つけては本を楽しむ。

 

 今日観た二作品も面白かった。

 やはりテーマがはっきりとしており、観ていて違和感がない。

 特に『レミング-壁抜け男』 の方は、寺山独自の感覚的作品性を支軸に、東北のいくつかの民話的な部分と安部公房の『友達』や『壁』を乗せ、心理的医学的な側面を抽象的に利用して作られた秀作。

 

 最後、舞台も会場も真っ暗になる。

 当然のことながら、二分後くらいには

    『パッ!!!』

と会場或いは舞台にライトなり展開があって、作品は終了だと見ている方は考えてしまう。

 観客は帰らない。

 ぽつぽつと拍手がまだらに起こり始めながらも、まだ舞台に振り向き、何かを期待する客席のみんな・・・。

 まさにそれが寺山の狙いだった。

 観客が舞台を見終わった最終には、『レミング-壁抜け男』 という作品の壁に、自分を投じ込んでいたのだ。

 そして、例外に漏れず、テレビで見ていた、この私をも・・・。

 

   拍手!!

 

コメント (4)
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