(写真は奈良・松尾寺。今、ばら園が美しい。色とりどりのばらが庭一面に覆い尽くし、満開。よろしければ、楽しんでみて下さい。)
記録だけ 2008年度 50冊目
『日本の神話・伝承を読む』ー声から文字へ
佐々木隆 著
岩波新書 新赤本 1078
2007年6月20日 第1版発行
237ページ 780円+税
5月26日、二冊は『日本の神話・伝承を読む ー声から文字へ』を読む。
この本は面白かった。
最近大阪の松竹座で観た『ヤマトタケル』にも話がかぶっていたので、余計に楽しい。
舞台を観ているだけではわからなかった神々の特徴やパターンが示されていて、関連場面を思い浮かべながら読むと、よくわかる。
神話の特徴や神の特徴、口頭伝承など、わかりやすく書かれた秀作。
須佐之男命や三輪の神が美女を見初めた話なども面白い。
芝居では八俣のおろちを倒した剣という内容になっていたが、草薙の剣は八俣のおろちのしっぽから出てきたとか。
一体、八本のうちの、どのしっぽから出てきたというのだろう・・・。選ばれたしっぽと言うところか・・・。どなたかご存じの方は、お教えいただけないでしょうか。宜しくお願いいたします。
芝居では草をなぎ倒したから、草薙の剣草という名前に変えた。
本書では、初めから草薙の剣草と言う名前だったとも言う解釈の方も書かれていた。
臭い蛇を切ったから臭蛇の剣が転じて草薙の剣草となったのも面白い説だ。
やまたの大蛇の お話は
子供の頃 読みました。
日本の神話は 名前くらいしか
知らないのですが
読むと 面白いでしょね。
そのうち 私も トライしてみようかな。
ロマンを壊して申し訳けありません。神楽の大蛇退治では、最後のシーンで須佐之男命は、二本の刀を手に、喜びの舞を舞います。
今回読んだ『日本の神話・伝承を読む』は、お話というよちも、言語の変化といった立場から書かれた物でした。面白かったですよ。
神楽では総て演じられているのですね。深いですね。
いつもいつも多くの質問に親切に答えて下さいまして、心より感謝しています。本当に、ありがとうございます。
八俣の大蛇のお写真を拝見させていただきました。話をふまえて観ますと、より楽しく感じました。もう一度、ゆっくりと楽しませていただきたいと思います。