乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『日本の民話 東北(二)』  秋田・山形・福島

2008-05-05 | 読書全般(古典など以外の一般書)

 

(写真・2008・4/2)

 

 記録だけ  2008年度 38冊目   

 

   『日本の民話 東北(二)』 

    秋田・山形・福島

                   

 編者 武田 正

 株 ぎょうせい

 昭和54年2月20日 第1版

 昭和59年4月10日 第5版

 314ページ 1500円+税

 

 本日、 『日本の民話 東北(二)』 を読了。

 これがまた時間がかかった。

 一度読んでも分からない話も多い。

 秋田の話『ぬか袋と米袋』などは、私にとっては難しすぎて、数回読んでも分からず、家族に助けをこう。なんだかんだで、どうにか分かった。良かった、良かった。

 

 秋田・山形・福島の民話もよく知っている物も多い。

 誰もが知っている民話の多さに、ただただ感心した。

 

 東北では、嫁話も好んで語られているようだ。

 福島はまだ行ったことはない。山形と秋田へは以前に行った。

 ああいった美しくもあり、冬は厳しい地形の中で、柔らかな方言と口調で、姑たちはこぞって嫁自慢や嫁いじめを言葉で発散したのであろうか。生活の厳しさなどの理由で 未婚の男性や家族が、嫁御へのあこがれを話として語り、今に伝えられたのだろうか・・・。

 他の地方はどうなのだろう・・・。

 民話は好きなのだが、いざこうして考えてみると、分からないことが多い。

 

 山形県西置郡飯豊町中津川の山口すえのさんの 『姥皮』は、ドイツ民話でよく見るパターンの童話が二つ くっついていた。

 このパターンの民話は、私はまだ読んだ数が少ないせいか、出会った事がない。

 あまりに珍しいので、題だけでも記録しておこう。

 こういった話が 他の地方にも分在するのであれば、日本の古い民話なのだろう。また、この話が単独している場合は、新しい時代に知識でくっつけられて創作された話なのかも知れない。

 想像は広がる。

 この件に関して、実際問題としては、知りたい。が、私はやりたいことが多すぎて、根気にかける。

 

 山形の『物語り』は、能楽師の口調で読み上げると、趣を感じる。

 ‘滑稽?!な中にも、礼儀くずさず!’ といった感覚が たまらなく魅力的な話。

 

 秋田の『長い話』は、喜界島に残る

「昔、蛇がいました。」

のパターンと同じ。

『ただ、そりだけ!  結び言葉

っといった感じで、後がない。

 喜界島のおばあさんの『してやったり!』の顔を思い出す。

 

 結び言葉とういと、この本の解説にも載せられていた。

 いくつかを書き記しておこう・・・。

 

『どっとはらい』

 青森~秋田北部

『とっぴんぱらりのぷう』

 秋田南部~山形

『とーびん』

『とーびん さんすけ さる ○なぐ、さるの ま○ぐに 毛が生えて、けんけん毛抜きで 抜いたれば、めんめん ○っこに なりました』

 山形(米沢地方)、一部最上川

『いちが栄え申した』

『ざっと昔はさけた』

 福島~新潟・宮城

 

など。馴染みの物から、珍しい物、また少し大人びた物まで在ることが分かった。

        

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『宮崎 よかとこ』  高千穂・日南・霧島  るるぶ’08

2008-05-05 | 読書全般(古典など以外の一般書)

 

(写真は奈良です。2008.4/2)

 

 

記録だけ  2008年度 37冊目   

 

   『宮崎 よかとこ』 

   高千穂・日南・霧島  るるぶ’08

 

                   

 JTBパブリッシング

 2008年1月1日 発行

 121ページ 820円

 

 昨日 るるぶを楽しむ。

 この本を借りるときは恥ずかしかった。

 図書館員が、

「これっ~!」

と、にっこり笑っって指さす。

 指の方向を見ると、なんと ど真ん中に両手を広げてにこりとポーズしたそのまんま東 いや宮崎県知事が大きく載っているではないか・・・。一瞬、息を飲む私。

『これは知事ブームに乗った奴と思われているな・・・。』

などと、漠然と感じながらも、

「ホ・ン・ト・デスネ。」

とほほえみながら、返事。もしかしたら、外人のような口調だったかも知れないと、後で後悔。

 青臭い乱鳥・・・。

 

 今まではこういった雑誌は載せてなかったが、私にとって興味深い記事が記載されていたため、記録することにした。

 題して『高千穂観光・夜神楽 鑑賞してきました!』

『おもてさま 』や『ほしゃ 奉仕者』『こうにわ 神庭』『えりもの つり下げられた、彫り切られた和紙の飾り』などのお神楽の専門用語が説明されていて、知らないことばかり・・・。

 楽しかった。

 

 宮崎には二度だけ行ったことがある。いずれも中途半端だったが、楽しかった。

 一度は修学旅行で日南海岸に行った。あと、屋久島に行く途中、霧島に数時間寄っただけ。

 

 宮崎にお神楽があるとは、知らなかった。

 私は知らないことだらけだから、何をしていても楽しいのかも知れない。

 ここはひとまず、

      だははは はぁ~

               と、笑いでごまかす。

 

 

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『青森のせむし男』『毛皮のマリー』  寺山修司 作

2008-05-05 | TVで舞台

 

 (写真は、大神神社三輪神社の神事。2008.4/10)

 

 

 昨日、寺山修司の『青森のせむし男』『毛皮のマリー』を観た。

 もちろん、今はなき天井棧敷。テレビだが、

 「良かった、良かった、良かった。」

と呪文のように三度 唱えたい。

 

『青森のせむし男』は、なんだか懐かしさを感じる作品。

 アングラ的な感覚と、泥臭い部分の日本的感覚がマッチした秀作。

 青森の地形的感覚も見事に現わされており、

「あっぱれじゃ!」

と、扇をあげたい。

 

『青森のせむし男』『毛皮のマリー』ともにテーマがはっきりとしており、かなり楽しむことが可能。

 古くささが良い。今のカンカンとした小劇場の演劇作品に比べ、かえって斬新に感じるのは不思議なことだ。

 

 シアターTVも味なことをする。今月は寺山修司の作品を8本放映。太っ腹・・・。洒落た、良い企画だと感心。

 

 そういうとやはりこれもテレビだが、ごく最近では花組芝居やナイロン100℃の芝居が印象に残る。

 特に花組芝居の好きな私にとっては、もう嬉しくて嬉しくて仕方がないといった感じ。

 ガキじゃあるまいし、ここまで調子に乗って書かなくても良さそうな物だが・・・。そういうと芝居(TV)を全く記録していないと、不作法な言い訳。

 毎月 テレビで相当数の歌舞伎と芝居に明け暮れている私。書くのが面倒といった部分が大きい。記録は途絶える・・・。

 この際連休に・・・というわけで、今日は久々にカテゴリー『芝居(TV)』項目を更新してみた。

 最後まで、私の趣味にお付き合い下さいまして、ありがとうございました。

 心より感謝申しあげます。

 今日も皆様にとって、楽しい日でありますように・・・。

 

 

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