乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

胡同(フートン)のひまわり   チャン・ヤン監督(心の湯)

2007年06月20日 | 映画

(写真は麗江古城内の少数民族の織物。糸は自然色で染められ、素朴で柔らかな風合いが美しい。一本2000円くらいでショールなどが売られていたが、買いそびれたことが、今も悔やまれる。)

 

  胡同のひまわり

 

 感動度 ★★★★★+★★

 満足度 ★★★★★+★

 時代背景 ★★★★★

 胡同(北京に残る古い路地)の美しさ★★★★★+★

 色彩美 ★★★★★

 

監督 チャン・ヤン

      乱鳥の『心の湯』感想記録 ↓

        http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/f3c0ee02a2e0a20c1758993ad4ba4e15

出演 スン・ハイイン 

    ジョアン・チェン 

    リウ・ツーフォン 

    チャン・ファン 

    ガオ・グー ワン・ハイディ 

    ホン・イーハオ リー・ビン

    チャン・ユエ リャン・ジン

 

 

 6月18日。

『胡同のひまわり』を家族と一緒に観た。

 胡同野町並みは美しく、行ってみたいという衝動に駆られる。

『胡同』をマイペディアでひいてみると、『……碁盤に巡らされた横丁……道幅は狭く、両側には四合院形式の住宅が建ち並ぶ……北京では多くが取り壊され……』とある。

 日本で言えば、長屋風。熊さん・八つぁんのような関係ももてそうな、泥臭い生活。ドラマはここで展開する。

 1967年、文革の真っ只中に男児出産。

 見事に咲いたひまわりから向陽と名づけられる。

 不本意にも 父は告発され、地方の農場で長期にわたり働かされる。

 

 向陽は9歳。元絵描きの父葉、右手を負傷し、戻る。

 なつかない子。あせる父。

 父は向陽野為、しいては自分の夢のために、手段を選ばず強引に絵を描かせる。

 

 1976年、毛沢東主席が亡くなり、10年間続いた文革は終る。

 

 友人の結果的な裏切り。

 親子二人の思い入れと誤解、そして感情の行き違い。

 時代の急激な変化。

 四合院形式の住宅野取り壊し。

 生活様式や文化の変化。

 夫婦の住居における価値観の違い。

 そして父に襲い掛かる病。

 父の血を受け継ぐ子の不安……

 

 子を産まずに、子は個展を開く。

 モノクロの良心に抱かれた子。

 父は子の絵を順番に観ていく。

 ちょうど中央まで来たときの二枚の絵。

 向かって左は息子自身、右の絵は父。

 自分の顔は目が大きく、ダイナミックな筆使いで描かれ、父の絵はぼんやりとしている。

 二人はソファーに座り握手するが、意味の深い場面である。

 

 父は子の個展の作品を観手、複雑な思いと同時に安堵する。

 そして父の失踪。

 

 子を育てる不安におののいていた息子は、父に惑わされることなく、ついに子を作る。

 子とその妻、母、赤子の四人で家路につくと、玄関には鉢植えのひまわりが置かれていた。

 息子は子のとき始めて父の心に通じたのかもしれない・・・

 

 映画として見事な素晴らしい作品だった。

 私は行き着く間もなく、子の映画に引き込まれていた。

 もう一度みたい。

 そんな気持ちにさせる秀作の一つだと感じる。

 

『心の湯』のチャン・ヤン監督。若いが、丁寧で内容も深い。

 キャストも老若問わず、気になるうまい俳優が多く出演。

 とても楽しむことができた。

 

 

 

コメント (9)
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神話  (THE MYTH)  ジャッキー・チェン キム・ヒソン レオン・カーフェイ

2007年06月20日 | 映画

(写真はコーヒー店で見かけた仲の良い男女カップル。なんだか、ほほえましい…)

 

記録だけ

 THE MYTH  神話

 

 満足度 ★★★☆☆

 楽しめど ★★★★☆

 話の展開 ★★★★☆

 画面の構成力 ★★★☆☆

 中国の景色 ★★★★☆

 

 2005年 香港・中国 120分

 

 監督 スタンリー・トン

 キャスト ジャッキー・チェン

       キム・ヒソン

        レオン・カーフェイ

 

 6月17日。

 ジャッキー・チェン出演の『神話』を観る。

 2000年前と現在をうまくパッチワークのようにつなぎ合わせ、うまくまとめあげられている。

 アクションとしてはドキドキ度は低いが、中国の自然の景色と現代の様子の対比が見ていて楽しい。

 一部ワイヤーが気になるような使い方が多すぎるような気もする。また、衣装が安っぽいのが残念。但しジャッキー・チェンが出ていたので、楽しい気分で最後まで見る。

 特別に書くことはないが、楽しく時間をつぶすことができた。

 

 

 あらすじは省かせていただきます。 

コメント (2)
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