乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

アバウト・シュミット   ジャック・ニコルソン キャシー・ベイツ 

2007-06-26 | 映画

(写真は写真を撮っている夫。)

 

  アバウト・シュミット

 

 満足度 ★★★★★+おまけ★★

 感動度 ★★★★★+おまけ★★

 話の展開 ★★★★★

 ジャック・ニコルソン ★★★★★+おまけ★★★★★ (5段階のはずなのですが・・・)

 キャシー・ベイツ ★★★★★

 お勧め度 ★★★★★

 効果音と静音 ★★★★★

 

  2002年 アメリカ

 原作 ルイス・ビグレー

 監督 アレクサンダー・ペイン

 脚本  アレクサンダー・ペイン

      ジム・テイラー

 

 キャスト 

 ジャック・ニコルソン

 キャシー・ベイツ  他

 

 BSフジで『アバウト・シュミット』を観る。

 感動した。

 話は単純で、静かに流れる。

 しかしジャック・ニコルソンの表現が実に良い。

 

 ナビゲーターの佐々木恭子(フジテレビアナウンサー)は毎回、ことごとく 私とは異なる感想。

 彼女は、

『自分の罪悪感を少年をかかわることによって満たしていた』

とか、

『義務感で・・・』

と話されていた。

 人それぞれの感じ方があって良いのだろう・・・参考になる。

 

 

 私が感じるこの映画のテーマは空虚感。

 仕事に一途に向き合っていた人生。

 退職と同時に会社における自分の立場を感じ取る。

 退職してふと知った不幸な少年たちに、つき22ドルと自分のことを書いた手紙を送ることを決める。

 おしきせにも感じる幸福な家庭。

 妻に死、そして随分昔の 妻の裏切り(浮気)を知る。

 昔のままのイメージでとまっていた、良い子であったはずの娘の変貌。

 娘の不本意な結婚。

 父の義務の不本意なる祝辞。

 男は毎月少年に送るお金と、自分のことを綴ることが、いつしか心の支えになっていた。

 娘の結婚式が滞りなく終わり、自分の家に帰る。

 孤独・・・

 たまりにたまった、数多くの郵便物。

 そのなかに少年の乳母殻の手紙。

 そして、少年から届いた絵には・・・

 手と手をつなぎあった二人が描かれていた。

 

 ここで私の琴線に触れる。

 

 自分(男)は今まで何をやってきたのだろうか・・・

 これでよかったのだろうか・・・

 男にとって、少年の手と手をつなぎあった絵が心に染みたことだろう・・・

 

 とても心に残る、素晴らしい映画だった。

 私はこの映画を観ることができて、幸せ者だと感じた。

 

 

 

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森の宮遺跡   大阪市中央区森ノ宮中央一丁目17

2007-06-26 | 美術・文様・展示物

(写真は京都の東寺・五重塔)

 

 

    森の宮遺跡

 

 

 先日大阪歌舞伎教室http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/fc38afd651d701470b6b73869c4e4634を観るために、ピロティーホールにいった。

 このピロティーホールは興味深いことに、森の宮遺跡に立てられたビルとのこと。

 少し早くついた私たち家族は、あたりをぶらぶらと散歩していた。

 

 ふと気づくと、遺物が同会館のピロティーホール地階で公開展示されている。

 これは見ないわけにはいかない。

 二人は宝箱を見つけたように、足早に歩み寄った。

 

 中には品の良い男性が、男性屈葬人骨の左横で、入場人数をカウントしておられた。

 人骨は縄文後期~弥生期の貝層から見つかったとのこと。

 40歳以上と推定される男性屈葬人骨など18体と生活用具が発見され、きれいな状態で保存されている。

 骨は見事に美しく、表面には保護のために、腐敗剤が塗られていた。

 

 説明を読むと、

『埋葬形式、あるいは一時期遠く関東・東北地方や九州西北部と交流したことや徐々にこの付近周辺に特長的な文化圏を形成したことが判明した。約5,000年前の生活様式は、照葉樹林のひろがるところでの狩猟と、全面にひろがる水辺での漁労が中心で、日本各地から移動する縄文人の集散の地にもなっていたと推定される。』

と、記されている。

 上のとてもわかりやすい説明は、

     素敵な森の宮遺跡説明のHP ↓

 http://www.osaka-udce.or.jp/rekishi/uekita/p58.htm

に載せられていた。

 

 ここ大阪の中央区森ノ宮中央一丁目17 (地下鉄中央線・JR 森の宮駅)。

 展示室でいただいた説明文を読むと、縄文時代後半には海に住む巻貝が食べられ、弥生時代には淡水に変化。セタシジミなどが食べられていたとのこと。

 海に住む巻貝

  ↓

 淡水に住むセタシジミ

を思うと、私は 地球の歴史のロマンを感じるのである。

 

 このほかにも色々な縄文土器や櫛、磁石などが展示されている。

 数は多くは無いものの、小半時間は充分に楽しめる会場。

 縄文土器野文様は鮮明で、かけた部分も上手く再現されている。

 かけた一部分から全体の大きさを割り出す作業なども、感心がある。

 面白そうだ・・・

 

 カウントの男性もみんなに親切で、歌舞伎が始まるまでの細切れの時間を、思いがけなく楽しく過ごすことができたことに、心から感謝している。

 楽しい時間を、ありがとうございました。

 

 大阪日日新聞HP『縄文人の暮らし』田中清美  ↓ http://www.nnn.co.jp/dainichi/rensai/koukogaku/koukogaku050519.html

 

 

コメント (7)
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