乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

戯夢人生   The Puppetmaster  侯孝賢監督  台湾

2007-06-27 | 映画

(写真は大和川でみた夕日です)

 

 

  戯夢人生  The Puppetmaster

 

 

 満足度 ★★★★★

 感動度 ★★★☆☆

 人形劇師の想い出・語り口調 ★★★★★

 人形劇師の人生の表現 ★★★★☆

 時代・台湾表現 ★★★★★

 

 1993年 台湾 143 分

 

 監督 侯孝賢

 

 この作品には元人形劇師が 回想の語り手として登場。

 映像の信仰の途中に老人が、過去の思い出を語る。

 老人の声はわれて しわがれており、時々入る日本語が、東寺の台湾の時代性を表す。

 淡々とした、死を読むような話しぶりは彼の『戯夢人生』そのものを感じさせる。

 映画に品位さえ与えている。

 

 舞台は植民地時代から日本の敗戦までの台湾。

 その時代を駆け抜けた人形劇師(1919生)の物語。 

 

 台湾伝統の人形芝居・布袋戯や芝居に興味を持って借りたこのビデオ(DVDではない)

 想っていた内容とは全く違ったが、どこか小津作品を感じさせ、心は和む。

 おそらくこの映画の構図のとり方によるものではないだろうか・・・

 カメラアングルが、最近の多くの映画とは異なり、割合に単純。

 斜め構図などはあまり使われてはいない。

 色は柔らかで、コントラストを和らげているようだ。

 牧歌的な風景。菜の花の咲く農道を歩く時の砂埃は、日本ではみられない。

 

 待ってましたの人形劇や演劇のシーンは興味深い。

 人形劇はにほんの文楽のようなものではなく、こどものころに遊んだ 手をしっぽりと入れる手人形。

 手は両方使われ、人形遣いが歌い、語り、演じる。

 人形師の後ろには能楽の後見のような方がおられ、違う人形を手にはめなおしたり、サポートしている。おそらくこの方もピンチヒッターできるのではないだろうか。

 

 人形劇は屋外で行われる。

 祇園祭の小さな鉾のような舞台で、文楽のように途中に道も作り、手(腕)だけで立体的に歩かせたり、動かして表現するようだ。

 

 日本軍が中国の人形師を雇い、反欧米、日本の優位にたった人形劇が行わせていたらしいことを考えると、穴があれば入りたい。

 植民地時代をやんわりと表現。

 あからさまに日本帝国主義批判をするわけではないが、問題定義がはっきりとした映画だといえる。

 老人の回想する語り口調が、心に染み入る・・・・・・そんな映画なのである。

 

コメント (8)
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パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト    ジョニー・デップ オーランド・ブルーム

2007-06-27 | 映画

(写真は島根県で見た夕日。今回は加工無し。たまにはあっさり・・・・・・ということで、ナチュラル写真でございます。)

 

  パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト  

 

 満足度 ★★★★☆

 楽しさ ★★★★☆

 かっこよさ ★★★★☆

 話の展開 ★★★☆☆

 お勧め度 ★★★★☆

 

 2006年 アメリカ 151分

 

 脚本 テッド・エリオット

 監督 ゴア・バービンスキー   

 

 キャスト ジョニー・デップ 

       オーランド・ブルーム 

       キーラ・ナイトレイ 

       ビル・ナイ     他

 

 

『パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち』 (↓乱鳥記録)http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/244e01d0e4eda6ec4f115c690a398430

に続く二作目。

 ジョニー・デップに惹かれてTUTAYA半額キャンペーンで借りてきた三本のうちの一本。

 期限が今日なので、急いで二本は観られたが、一本はアウト。

 もったいないことをしてしまいました。

 

『パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト』・・・

 面白かったですよ・・・・・・

 ・・・・・・ということで、今回は感想無しの記録だけで、失礼いたします。

 

 

コメント (2)
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