urt's nest

ミステリとかロックとかお笑いとかサッカーのこと。

RADWIMPS 『RADWIMPS3 無人島に持っていき忘れた一枚』

2006年10月12日 | listening
一週間サボったのは『邪魅の雫』に手こずってストック切れたからです。 CDに関して言うなら、ずっとラッドにハマってたからです。 というわけで三枚目。当然全曲行く…その前に総括すれば。 ロック/ポップのアルバムとして、正直とてつもなく高クオリティ。三枚通して聴いてくると世界観の広がりが圧倒的で。輪廻と進化の端から端まで。ちいさな蛍の光から銀河の果てまで。野田洋次郎のソングライタとしての急速な発展を「な . . . 本文を読む

RADWIMPS 『RADWIMPS2 発展途上』

2006年10月07日 | listening
二枚目。 もうね、アホほど多彩。楽曲の完成度は格段に向上してるけど、ますます正体の掴めないバンドに。 まとめて感想書くのは無理だから全曲行きます。 ①愛し ~明くる明け~ ⑥「愛(かな)し」からの別アレンジ抜粋。静謐な幕開け。《愛しているという声が 泣いているように聞こえた》というフレーズが、このアコースティックなアレンジのなかでさらに際立つ切れ味。 ②なんちって で静かに始まったと思ったら一 . . . 本文を読む

RADWIMPS 『RADWIMPS』

2006年10月03日 | listening
調子に乗ってアルバム三枚まとめて買ったった。 で、このアルバムは高校生当時の作品らしいのです。並んでる曲タイトルもアレだったし、どうせ大したことねーだろうと思って、「次作以降、てか「夢見月に何想ふ」に期待」みたいなレヴューのイメージが出来上がっていたのですが。 何だコレ。 既に完成度高いがな。つかもう溢れんばかりのソングライティングセンス。演奏には拙いところもあるけど、野田洋次郎というソングラ . . . 本文を読む

ART-SCHOOL 『Missing』

2006年09月16日 | listening
企画アルバム。 『スカーレット』『LOST IN THE AIR』の二枚のepに、新曲二曲。 そもそもep持ってるわけだし、『PARADISE LOST』に入ってる曲もあるわけで、今更に「クロエ最高!」とか言い直しても意味ないので、新曲とDVDについて。 『PARADISE LOST』からの路線は引き継がれているように思いました。輪郭がクリアで、より肉体的にメロディを走らせる。木下の声も太くなった . . . 本文を読む

SPARTA LOCALS 『スパルタローカルズ』

2006年09月13日 | listening
5thはセルフタイトル。 全10曲。四十分未満で疾走するロックンロール。 前作のような「濃さ」には乏しいが、非常に「踊れる」アルバム。これで11月のワンマンは跳ねまくってきます。 全曲感想。 ①ばかやろう サビは「ばかやろう」のリフレイン。コール&レスポンス経験済み。 詞にもそれが顕著だが、ロックの刹那的な初期衝動を体現する楽曲。ここにきてパンクに先祖返りか。 ライヴでもピークになるだろね。 . . . 本文を読む

Underworld 『Beaucoup Fish』

2006年08月20日 | listening
初アンダーワールド。 こないだ改装応援で某SCに行ったのです。したら改装前ってことでCD投売り(全品7割引)。仕事も暇だったし先輩と一緒に漁ってきたなかの一枚です。 で、感想は。 俺ダンスミュージック分かんねーや。 CDで聴いてもなんだか分からんだろこんなん。真っ暗なフロアで聴かな。身体で聴かな。でも④が日本人コケにしてるってのはなんとなく分かったw 一番良かったのは⑪かな。こういう激しめのが . . . 本文を読む

くるり 『Tower of Music Lover』

2006年08月14日 | listening
たった二つのフレーズ。 《相づち打つよ 君の弱さを探す為に》(「ばらの花」) 《あなたを思う本当の心があれば/僕はすべてを失えるんだ》(「ロックンロール」) 余計な力が抜けた、真に美しい言葉とメロディに、確かな音楽の真髄を聴く。もし万が一この業に触れたことがない方がいるのであれば、この二つを聴くためだけにでも、このベスト・アルバムを買う価値はあるでしょう。 …まあそんな思い入れを抜きにしても . . . 本文を読む

音速ライン 『100景』

2006年07月29日 | listening
2ndフル。 前作『風景描写』はギターバンドによるポップスコレクションとして屈指の完成度を誇る名作でしたが、この作品はその路線をちょっと外した作品となっております。 ギターは歪んでいるし、リズムも性急にゴリゴリ押してくる。詞もこれまでのノスタルジアは変わらず湛えつつ、より強い言葉が使われている。「みずいろの町」というやわらかいタイトルを冠しつつ、「燃える心」を唄う③は典型だし、この曲をシングルで切 . . . 本文を読む

Cocco 『ザンサイアン』

2006年07月27日 | listening
もう、圧勝だろ。 彼女の音楽家としての才能…作詞作曲から楽曲全体のイメージ構成、そして何度も言ってるけど傑出したボーカリストとしての表現能力、その総合的な才能…はもう史上最強。そして根岸&長田との完璧なコンビネーション。この好相性に比肩できるのは現在、YUKIと蔦谷好位置ぐらいのもんだな。 SINGER SONGERは結構カラーの統一されたバンドだったけど、このアルバムは冒頭から実にバラエティ豊か . . . 本文を読む

GO!GO!7188 『ベストオブゴー!ゴー!』

2006年07月17日 | listening
溜まりに溜まったCDのレヴューをやっつけよう週間です。 という訳でGO!GO!7188のベスト盤。なにげに音源を持ってなかったりするのでした。たまに「C7」とか唄うのにな。 ザクザクしたリフとリズムで聴かせるガレージGSから、徐々に変調・変拍子、あるいは「和」を取り入れてみたりと、音楽性の変遷が窺えるベスト盤です。どの曲もロックとしての性能は高いと思います。 都市伝説的ラヴソング「こいのうた」にも . . . 本文を読む

サンボマスター 『僕と君の全てをロックンロールと呼べ』

2006年07月16日 | listening
3rd。 全18曲。認知度の上昇に背を向け、ただ黙々と自分と世界の混沌にメンチ切って作られたような、圧倒的濃度のアルバム。ブルージーな反戦歌も、「あの娘の水着になってみたい」も、軽やかなバンドアンサンブルも、山口節の語りも、涙腺を掠める言葉の切れ味も、サンボマスターのロックンロールの全てがこのアルバムに渦を巻いている。2ndのような洗練とは真逆の方向性だが、ヴィジュアルとは相反するクオリティの高い . . . 本文を読む

WRONG SCALE 『triangle to square』

2006年07月15日 | listening
ロングスケールのアルバム。 「あれ、バンアパ?」とか思ってしまうぐらいに、ぱっと聴いた時の印象は似ています。お洒落なエモ。単純な言葉で表すならそんな、いかにも頭の悪い表現になってしまうでしょう。 聴きこんでいくと、違いが分かってきます。まずそんなに(バンアパほど)お洒落じゃないw。ギターソロのフレーズとかスタイリッシュさよりはまっすぐにロック的なかっこよさを追求しているように聞こえます。それに共通 . . . 本文を読む

レミオロメン 『HORIZON』

2006年07月09日 | listening
いつ出た音源だって話ですが。 前作からそうだったけど、やはりこれだけ小林武史のサウンドと相性良かったかっつーのは驚くべき。ELLでライヴ観てた頃からは想像もできませんな。①の果てしない高揚感とか、小林の本領たるストリングスアレンジにより得られた表現であることは疑えないでしょう。 あとやはり、「粉雪」は至高ですね。まったく無駄のないほぼ完璧なバラードですが、「ララライ」にこれだけのカタルシスが乗る . . . 本文を読む

チャットモンチー 『耳鳴り』

2006年07月08日 | listening
チャットモンチーの1stフル。 いやこれね、傑作ですよ。ここまで恋愛を前面に押し出した詞はあまり好みじゃないハズなんだけど、メロディセンスとシンプル&タイトな演奏・アレンジ、少女性を残しながらも表情豊かなヴォーカル(⑫での歌唱が特に素晴らしい)と、そのロックとしてのクオリティの高さにやられてしまいます。ex.SUPERCARのいしわたり淳治プロデュースってことで、もっとキラキラしてライトなものを . . . 本文を読む

Cocco 「陽の照りながら雨の降る」

2006年07月04日 | listening
『ザンサイアン』が出てからさえ時間が経ってしまいましたが、レヴューは順番に参りましょう。 復活以降二枚目のシングル。非常に壮大で、感動的なスローナンバーです。サビ前の高揚感が個人的にはとてもツボです。コーラスも良いよね。 しかし前作の「流星群」もそうだったけど、アルバムに入らないカップリングが名曲過ぎ。今回の「手の鳴る方へ」も、勇壮なギターのフレーズと、サビの優しい美メロが溶け合った名曲です。根岸 . . . 本文を読む