ネタバレ注意。
久しぶりに読みましたが、俺はやっぱりこの人の文章苦手だと思った。なんだか集中力が削がれてしまうわ…。
と言うわけで、奇想(「絵の中で溺れ死んだ男」とか「半人半獣の死体」とか魅力的だわ)とトリックを中心にしっかりした謎解きミステリを書こうという心意気は買えるし、効果的かどうかは別として名探偵が次々交代する連作としてのギミックも面白い。だけど全体的に好感は抱けない、というのが正直なと . . . 本文を読む
やっぱ読むの時間掛かる。
真相…あまり読む気にならない。
魅上ってキャラの扱いに大いに不満。もっとクレバーに、獅子身中の虫的なキャラにできただろうに。軽率な振る舞いでニアに嗅ぎ付けられ、対立構図の切迫感演出に奉仕するだけの結果に。てかこのあたり、ご都合主義。
…もっと考えろよ。
DEATH NOTE 11 (11)大場 つぐみ 小畑 健 集英社 2006-05-02売り上げランキング : Am . . . 本文を読む
ネタバレ注意。
Gシリーズ四作目。うん、コレは良かったと思います。個人的にはこのシリーズ、一作置きだな…。
加部谷さんと山吹くんがバスジャック事件に巻き込まれる形で物語が進んでいきます。しかしそこではパニックなどカケラも起こらず、漂うのは奇妙な諦観。奇妙な静謐。呑気に同人誌の話なんかしてる。そのオフビート感が面白くて読み進んでいくと、大きな「仕掛け」にまんまと引っ掛かってしまう、と。森博嗣という . . . 本文を読む
待望のDVD化。
…とは言いながら、「study」が個人的にイマイチだったこと、小林の興味が徐々に舞台演劇にシフトしているように見えたこともあって、単独公演の内容に関してはちょっと心配していた部分もあったのですよね。
しかし…完全に杞憂でした。
これはもう、最高傑作と言ってしまっていいと思います。笑いました。
どのネタにもほぼ顔芸が含まれている過去最バカ。特に「後藤を待ちながら」の片桐ヤヴァす . . . 本文を読む
当ブログにはきわめて珍しい、身辺告知記事です。
この度配属が出まして、住み慣れた東京を離れてさらに住み慣れた名古屋で働くことになりました。
懐かしい友人との再開、新たな仲間との出会いがあった季節が、腰痛の名残の中で過ぎ去って行きます。
楽しかったです。凍狂。
何人かの旧友には再会の約束を果たせないまま東京を離れるのは残念ですが…名古屋に来い、お前ら。
あと北海道から九州、それに各戦場に散っていく . . . 本文を読む
ネタバレ注意。
またまた同期K島君に貸していただきました。ありがとうございます。
『毒入りチョコレート事件』ってのはこんな感じなんでしょうか。仲間の服毒自殺のささいな不審点をきっかけに推論が繰り返される、ロジカルなミステリです。
登場人物の「連帯感」と、死者の「動機」を構成するエピソード、その状況設定がまず面白い。やっぱこの人、端整な書き手に見えて変な歪み方してると思う。『扉は閉ざされたまま』の . . . 本文を読む
遅ればせながら。
降神のMC、志人のソロアルバム。
非常にロマンチックでファンタジック(暴走気味ですらある)。hiphopという表現の懐の深さを思い知らされますが。
二部構成になっていますが、前半の叙景的な美意識より後半の混沌が僕には好ましかったです。寓話詞あり、人生賛歌あり。
《ホテルの部屋番号 点灯した箇所を押す 手荒く乱暴に回すドアノブの向こう側にギャランドゥ/セーラムの癖のある香りが顔に . . . 本文を読む
ネタバレ注意。
《ぼくの脳裏に一瞬、知らないおじさんにロリポップを差し出される小佐内さんが浮かんだ。お嬢ちゃん、おいで、キャンディーをあげる。小佐内さんはもちろん断わっただろう。いらない、持ってるもん。じゃあ、キャドバリーのチョコレートもあげるから。わあい、じゃ、行く!》(158-159p)
ホントは『春季限定いちごタルト事件』から読みたかったけど実家に送ってしまっていて…しかし世評の高さにつ . . . 本文を読む
洋楽っぽく素っ気ないジャケがかっこいい。
うわー、買ったのいつだったっけコレ。聴いてはいたんだけどレヴューがこんだけ遅れてしまったのは、やっぱりそんだけのめり込めていなかったって部分があったんだよな…。
ホリエの世界観は嫌いじゃないし、ロマンティシズムと硬派なヘヴィネスを併せ持つサウンドもかっこいいと思う。①とかの入り方、シロップ『COPY』と「She was beautiful」(共に大傑作)思 . . . 本文を読む
ネタバレ一応注意。
同期K島くんにいただきました。あざっす。
竹本には珍しい、学園コメディ・ミステリの短編集。牧場智久の印象もいつもとちょっと違う感じ(類子は割と誤差ないが)。元々マンガの原作だった(ポシャったらしいが)ってこともあってか、ハウリングの轟音鳴り響く密室、衆人環視の演劇舞台上での殺人、キャトル・ミューティレーションを模して内臓を抉られた死体、と状況設定は派手で面白い。しかしそれがト . . . 本文を読む
読マンガ週間完結編(偶然発売日重なっただけだ)。
「マンダム」について。まずそのあまりに直截な名前が素敵。そして「過去」と「信念」、「能力」、「名前」の絡みが素敵だった。時間関連出て来た時は「またかよ!」と思いましたが。正直。
あまり期待し過ぎず、肩の力を抜いて読むことにしました。なんだかそれが正しいと思う。このノリ。
スティール・ボール・ラン 8 (8)荒木 飛呂彦 集英社 2006-05- . . . 本文を読む
2巻にして完結。
前巻ラストの衝撃の展開からどう展開するのか、非常に楽しみにしておりました。したらまさかこう「熱い」展開に持っていくとはね…。体温の低いリリシズムというべきこの作家の資質からすれば意外ではありましたが、これはこれで全然アリだな…。
その「熱い」展開意外にも、それぞれの悲しみの表現はとても胸に迫るものだし(特に#16の芽衣子のモノローグは出色)、恋愛の描き方もとても素敵だった。いいマ . . . 本文を読む
コンスタントに読めるのがすごく嬉しい。
今回は粒ぞろい。シュール漂う「さあ、冒険だなともお」、ひたすらドンジャラやってる「そいつはサンキューだなともお」、団地メンバが一切出てこないハード版「まだ間に合うぞともお」など、この作品では抑え目にしてきた小田の作家性が露出してきた気配。どんな化学反応が起こるものやら、この先がますます楽しみになってきました。
しかしそんな中、ベストはこのシリーズの最もスタン . . . 本文を読む
ネタバレ注意。
JDCトリビュート(今更読んだ)。BDC《ボランティア探偵倶楽部》に爆笑。
デザイン性の高いエンタテインメントだと思いました。イラストライクな箸井の作画もそうですが、清涼院作品、それと新本格シーン(U山とかN月とか。N月をこんだけ大きくフィーチャーするのは、シンパシィがあるのだろうか)をメタ的にトリビュートする大塚のやり方が興味深い(探偵法とかどうでもいいしね、と思ってたら実際ど . . . 本文を読む
最近マンガ読みまくりです。
で、ブリーチ22巻。まずね、ポエムがやばい。今までで一番やばい。オサレですらないからね、もはや。時間なかったんか? なんて余計な心配までしてしまいますよ。「CONQUISTADORES」ってタイトルはオサレ。
本編は新シリーズ序盤で、まだまだ顔見せ的なつつきあいがメインですが、インフレの気配が見え初めて心配です。チャドかわいそ…。
ウルキオラとヤミーの顔見せは、やはりあ . . . 本文を読む