ネタバレ特になし。
卒論をやらなければいけない、という焦燥があると、身体が本を求めてしまい、さすがに長編小説を読む訳にもいかない、となるとこういう時のために取っておいたエッセィに手が伸びてしまうわけです。
で、松尾スズキの日記エッセィなのですが、普通に面白い日記で、特に言うべきこともないですね。『同姓同名小説』のように腹抱えて笑うわけではないですが、この才人の日常が窺えて興味深いです。登場人物 . . . 本文を読む
ん。今回は結構スピーディな展開。まあ今までがグダグタ過ぎたのかもしれませんけど…。ともだちの「私が20世紀少年だ」ってセリフは燃えました。
ストーリーについては特に言うべきこともありませんが…ケンヂ姉はなんでフクベエと結婚したんだっけ? 分からん。関係ないけどフクベエで変換したら「瓢絵」だって。瓢と言えば新井理恵の「ペケ」を思い出すなあ…文庫とかにならんかなアレ。
いよいよクライマックス近し。二十 . . . 本文を読む
で、ベース関根史織の美しい腕に惚れて買った会場限定音源です。今までの音源から抜粋して、七曲。これで千円は安いべ。
ちょっとあからさまに影響を受けたバンドの色が出すぎてしまっている印象はあるけど、初期ナンバガ、初期スーパーカーなんかにあったあの「キラキラしたカンジ」が出てて、なんかちょっと懐かしく、嬉しくなってしまいます。しかし「CRAZY FOR YOUの季節」の《氷漬けの気持ちを溶かすから》の . . . 本文を読む
久しぶりにお酒を飲んだので、ちょっと気持ちいいのに任せて書いてしまいますが…。
泣いた。
今回は三話。あゆ最萌えシーンであるおんぶのシーンなんだけど…
泣いた。
つか真山!てめー余裕ぶっこいて「ありがとう」とか言ってんじゃねーよ!
いや、分かってるんだよ。分かって、るんだ、よぉーーーっ(ロストインタイム「失敗」)!!
で、その次はクローバー探し。「俺はもう、はぐにいっぱい貰ってたんだよ」 . . . 本文を読む
2005.10.28@名古屋クラブクアトロ
九月のライヴが流れてしまったので、久しぶりのライヴになってしまいました。アートスクールのワンマン。クアトロでアートを見るのは、第一期のラストライヴ以来です。
非常に気合の入ったいいライヴでした。アートは今まで五回は観ていますが、間違いなくベストアクトでした。かっこよかったです。まあまずオープニングアクトから。
①BaseBallBear
てっきりワン . . . 本文を読む
ネタバレ一応注意。
冷静になって振り返ってみると、『海のある奈良に死す』にDランクは多少厳しかった気がします。『ら抜き言葉殺人事件』とか『ガラス張りの誘拐』あたりがCマイナスに止まったことを考えると…でもまあ、引っ込みつかなかったし、間違いなく気に入らなかったのでまあ良しとしましょう。あと書き忘れてたのでここで書いてしまいますが、我孫子武丸の解説が感心しませんでしたね。作者と同名の登場人物を出す . . . 本文を読む
なんかもう、試合に迫力が…とか、戦術にリアリティが…とか書くのバカバカしくなってきたな。拓郎に萌えるマンガでしょうか。この作者、サッカー知らねーな、って白けさせてしまうのは、サッカーマンガとして致命的だと思うのですが。『リベロの武田』ぐらいまで振り切ってもらえればいいんだろうけど…。
あとこのマンガ、チームプレーの比重が限りなく小さいね。この巻では関さんとか郷間とか、チームメイトの活躍にもページ割 . . . 本文を読む
ネタバレ注意。
山口雅也、キッド・ピストルズシリーズが好きな人には、強くオススメします。本格ではまったくないですが、実に魅力的なパラレルワールド小説。裏表紙のあらすじは本編中盤以降の物語にしか触れていないので、長くなってしまいますが訳者あとがきから引用します。
《舞台は1985年のイングランド。と言っても、われわれの世界とはちがう時間線をたどる、過去であって過去ではない”もうひとつ別の現代イギ . . . 本文を読む
刊行インターバルが長いですが、その分非常に力の入った組み立て方をされているのが分かります。まだ四巻目でしかありませんが、こういう作品をこそ「ライフワーク」と言うのでしょうね。
現代劇と時代劇、そして大河ドラマと、三者三様の物語。しかしすべて、安易な感想を拒否する哲学的な深みを持っています。こういう感想の述べ方が最も安易であるとの自覚の上で、しかし僕はこの作品にあーだこーだと付け加えるべき言葉を持 . . . 本文を読む
ネタバレ注意。
ブログ開設以来、本のランク付けで最低ランクであるDを未だ付けていないので、なにかDの付きそうな本をミス研諸氏に尋ねたところ、推薦を受けたのがこの本でした。日頃から有栖川作品に厳しい僕のこと、否が上にも期待は高まろうというものです。
結果はまず置いておいて、感想から。
えーとね、メイントリックが二つほどあるのですが、どちらもトリックとして成立していないと思うのです。まずタイトル . . . 本文を読む
試聴したいなあ…と思って手に取ってみたら、ジャケットがあまりにも素敵だったので買ってしまいました。厳密にはジャケ買いとは違うでしょうが、それらしいことをしたのは初めてです。
で、アイスランドの話題のバンド。「世界一美しい音楽」とか「精霊の音」とかなにやらホーリィなイメージで語られていますが、まさにでした。荘厳です。ストリングスとか、ちょっとノイズのかかったような処理、多用されるファルセットなど、独 . . . 本文を読む
「SIGHT」のマンガ特集で、桝野浩一が激賞していたので読んでみました。女流エロマンガ家(自称。アクションとかで描いてたみたいだけど他の作品を知らないっす)の、「一人用一軒家」建設の顛末を描いたエッセィコミックです。
こういう軽めのマンガって、「どれ、寝る前にかるーく読むかな」って手に取ることが多いのですが、ナイトキャップどころかまったく止まらずに逆に夜更かししてしまう羽目になりました。コミカルで . . . 本文を読む
最近スパルタローカルズが好きすぎて、その音楽性に影響を与えたとおぼしい洋楽に手を伸ばしてみました。ニューヨーク・パンクの名盤です。
名盤です。
《トムヴァーラインが唄うたびに何か思い出した》(SPARTA LOCALS「GRUNGY SISTER」)
そんなにない洋楽聴取歴のなかですが、正直言って一番好きです。時に不穏で、時に人懐こいメロディとギターフレーズ、色気と狂気を感じさせるトム・ヴァ . . . 本文を読む
好きな人には怒られてしまうかもしれませんが、僕はアシッドマンの詞がニガテでした。メロディはいいし演奏もすごくかっこいいのに、なぜ詞はあんなにも小難しいのかと。お前「スーパーノヴァ」言いたいだけちゃうんかと。
翻って今作は、非常に伝わりやすい詞になっていて、モードの変化を窺わせます。《水色の風が 通り雨に濡れて/ふとあの日の街を思い出しました》。こっちの方が全然好きです。
表題曲はアコースティックな . . . 本文を読む
ネタバレ注意。
SF者ではないので、SF的ディテールの記述が正直煩く感じてしまいました。ちょっと訳も古い感じがするしね。
しかし、真相は考えうる限り最高にダイナミックで単純明快、カタルシスは確かに良質なミステリのそれでしたね(謎の設定なんかはリンク先とか参考にしてください。説明すんのめんどい)。タイトルはいかにもSFって感じで意味深なのですが、真相が分かってみると「まんまやん!」と思って笑えまし . . . 本文を読む