なぜか⑦「チェリー」がアマゾンの曲目リストに載ってないんだけど。
低音が効いたアレンジと、草野正宗とはまったく違う魅力を持つ大川毅の声が、この国民的名曲をまた味わい深いものにしています。カバーってのは本来こういうものだね。いい。
7曲収録のep。ライヴではすっかりお馴染みの名曲「サマータイムブルース」が実に爽快。WATTSらしい生活感溢れるラヴソング「スイート・ホーム・ミュージック」…《ああ 君に . . . 本文を読む
遅ればせながら。
降神のMC、志人のソロアルバム。
非常にロマンチックでファンタジック(暴走気味ですらある)。hiphopという表現の懐の深さを思い知らされますが。
二部構成になっていますが、前半の叙景的な美意識より後半の混沌が僕には好ましかったです。寓話詞あり、人生賛歌あり。
《ホテルの部屋番号 点灯した箇所を押す 手荒く乱暴に回すドアノブの向こう側にギャランドゥ/セーラムの癖のある香りが顔に . . . 本文を読む
洋楽っぽく素っ気ないジャケがかっこいい。
うわー、買ったのいつだったっけコレ。聴いてはいたんだけどレヴューがこんだけ遅れてしまったのは、やっぱりそんだけのめり込めていなかったって部分があったんだよな…。
ホリエの世界観は嫌いじゃないし、ロマンティシズムと硬派なヘヴィネスを併せ持つサウンドもかっこいいと思う。①とかの入り方、シロップ『COPY』と「She was beautiful」(共に大傑作)思 . . . 本文を読む
なかなかいいアルバムタイトルだと思いますよ。『君繋ファイブエム』って正直あり得なかったからね。
なんかすげー実験的だみたいな前評判を聞いていて、ひねくれた難解作だったらどうしようかと思ってたのですが、杞憂でした。ちゃんと素敵なメロ書いてます。①⑥の構成とか確かに独特だけど、ありあり。⑨なんかもそうだけど、捻った構成がサビの高揚に繋がっていると思いました。
個人的には②⑤あたりのサビメロ、⑧のギター . . . 本文を読む
レヴュー書くのが遅くなってしまいました。
前作あたりから、このさびしんぼうたちがどんどん洗練されて来ている気がして…このアルバムも、⑥の壮大なアレンジ(コーラスも効果的。あと詞がバンプみてーだ)、⑪⑬で聴かせる洗練されたポップスなど、ポップ・バンドとしては着実に力をつけ、まとまりが良くなっている印象はあります。ポップ・アルバムとしては、非常に聴き応えのあるアルバムでしょう。曲数も多いし。「どこかで . . . 本文を読む
当ブログをご覧の方には周知のことと思いますが、僕が最も愛するバンドであるイースタンユース、その新譜です。
吉野寿が言うには、このアルバムは一人の男の生活を切り取った、ストーリー・アルバムなのだそうです。確かにそうして聴いてみると、詞の連続性も感じられ、またそれにより、最初に通して聴いてた時の自分の感覚が、うまく説明されたのでした。
バラエティがない。
前作『DON QUIJOTE』の序盤、多種多様 . . . 本文を読む
日本に帰って来たら、Coccoが復活してた。
前から「音速パンチ」ってシングル切るのは知ってたけど。そのコミカルな語感からして、第二期CoccoはSINGERSONGERからの流れを引き継いだ音を鳴らすのだろうと漠然と考えていた。あれはあれで好きだけど。そんな風に考えながら聴いてみた。
復活してた。
ザックリしたギターのリフに不穏なメロディ、一転して高揚感のあるサビ。エロくて攻撃的な詞。「カ . . . 本文を読む
かねてより推薦をいただいていましたnujabes、やっとこ買いました。
どオシャレ。ぱっと聴いて日本人の作だと思う人少ないんじゃないすかね。それとも俺が知らないだけで、トラックメイキングのシーンはこういうのがスタンダードなのかしら。
美しい序盤からちょっと黒っぽい「ダサかっこよさ」を見せる中盤、シリアスな音色の終盤へと起伏の見事な作品だと思います。民族楽器の使い方もセンス良。rapは英語で理解の . . . 本文を読む
chemさんに貸していただきました。ありがとうございます。
曽我部恵一プロデュースによるミニアルバム。
なんかインストアの時にも書いた気がするけど、俺この人の前のシングル「観覧車」て曲がすごく名曲だと思っていて、高野寛はいい仕事してると思っていたのです。その意味で、このミニアルバムでのややローファイなアレンジには違和感があったりするのでした。メロディラインに独特のセンスを持ってるシンガーソングラ . . . 本文を読む
小早川さんに貸していただきました。ありがとうございます。事前にコレを借りてたおかげで、こないだのワンマンでの大トリ「花屋の娘」がアガれました。
ミニアルバムですが、なんとも濃いー作品です。『FAB FOX』でみせた多彩なサウンド構築の魅力はありませんが、1stでのキャラはしっかり確立されていますね。志村の粘っこい歌唱と、その妄想炸裂っぷりが独特の濃厚さとして発揮されています。鍵盤の主張を中心とし . . . 本文を読む
以前イベントで観て掴まれたのでその場で買ったベーコンのアルバム。レヴュー書くの忘れてたよ…。
さて、分かった。こいつらライヴバンドだな。正直ライヴの方が数倍かっこいい。いや、キャラはよく出てると思うよ。切迫感とキュートさを併せ持つパワーポップで、ムーグの音色もよく主張してる。まあだけど、ライヴで踊ってナンボだろうな、って気がした。「welcome to paradise」なんて音源で聴いても意味 . . . 本文を読む
ニューアルバム。
路線としては『a water color』に近い。ハイクオリティなポップスコレクション。今回はセルフプロデュースにこだわらず、池ちゃんとか根岸孝旨とかと組んで、音色のバラエティも豊かな作品になってます。余談だけど俺根岸のサウンドプロダクツ凄い好きなんだよね…バインとかCoccoとかあとshameとかね。くるりもやってたかな。参加ミュージシャンもあらきゆうことか松下敦、100s玉田 . . . 本文を読む
んー。いいアルバムだー。
そういう賢しいことすんなって言ってましたが、ACTだのRESTだの言ってシングル切ってた理由が分かりました。どの曲切っても通用する、ロック・アンセムの連打です。今までのアルバムはアンセム的な曲と実験的な曲がせめぎ合ってる印象があったんだけど、今回はそのようなともすれば「乖離」として捉えられる構成でなく、AメロがあってBメロでアゲて美しいサビに突入、というロックアンセムのフ . . . 本文を読む
表題曲。
《名前を聞けば君は「悲しみ…」って答える/「冗談にも程があるね」っておどけてみせて》
かっこいい!スネオの作詞の作法が結構変わってきている気がするのですよね。それは『フォーク』(の特に表題曲)あたりからだと思うのですが。こんなハードボイルドを戯画化したみたいな味わいのある詞なかったよ。
ロックが悲しみを引き摺る姿。メロディはポップだけどどことなくもの哀しいし、リズミカルなトラックも電 . . . 本文を読む
スーパーノヴァっていうからどんだけハジけた曲なのかと思ってた。
バンプは最近アコースティックな響きを大切にしているのですね。前作はいまいちピンときていなかった僕ですが、この作品は素晴らしいと思いました。
《人と話したりすると 気付くんだ 伝えたい言葉が無いってこと/適当に合わせたりすると 解るんだ 伝えたい気持ちだらけってこと》
対比的な詞として綴られていく表題曲の言葉は、どれもがキラーフレー . . . 本文を読む