urt's nest

ミステリとかロックとかお笑いとかサッカーのこと。

RADWIMPS 『RADWIMPS』

2006年10月03日 | listening
調子に乗ってアルバム三枚まとめて買ったった。
で、このアルバムは高校生当時の作品らしいのです。並んでる曲タイトルもアレだったし、どうせ大したことねーだろうと思って、「次作以降、てか「夢見月に何想ふ」に期待」みたいなレヴューのイメージが出来上がっていたのですが。

何だコレ。

既に完成度高いがな。つかもう溢れんばかりのソングライティングセンス。演奏には拙いところもあるけど、野田洋次郎というソングライタの才能はビンビン伝わってくる。
メロコア的な軽快。ミクスチャー直系のへヴィネス。バラードの感動を盛り上げるドラマティックなアレンジ。既にして風格を漂わせるヴォーカル。縦横無尽、全方向的な可能性が宿った、恐ろしき萌芽。
最も特徴的なのは、やはりその「言葉」なのだと思う。メロコアが基調としては大きいと思うが、ほとんどの曲が五分前後。無尽蔵に飛び出てくる言葉がそれを必然にしてる。アホみたいな密度で詰め込まれた(某氏がカラオケでよく唄ってた曲ほどじゃないが)詞が異様な迫力を持ってる。今んとこ「量」のインパクトが強いけど、これから精度高くなってくんだよなあ…(「最大公約数」とかは知ってる)。
んで…その言葉がたった一人に向けられたもので、それがあからさまだってのが何より信頼が置けると思う。とてもまっすぐな言葉。

《あなたの素晴らしさを 表すことのできる言葉が/この世にまだ 残っているのなら 拾い集めにゆくよ すぐに》(「心臓」)

感動的なバラード③、フォーキーな美メロ曲⑤あたりがお気に入り。

RADWIMPSRADWIMPS
Radwimps

曲名リスト
1. 人生 出会い
2. 自暴自棄自己中心的(思春期)自己依存症の少年
3. 心臓
4. もしも「みんな一緒に」バージョン
5. さみしい僕
6. コンドーム
7. 青い春
8. 「ぼく」と「僕」
9. あいまい
10. 嫌ん
11. 「ずっと大好きだよ」「ほんと?…」
12. 愛へ
13. あいラブユー

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