urt's nest

ミステリとかロックとかお笑いとかサッカーのこと。

TVドラマ『カクレカラクリ』

2006年09月19日 | movie
つーことでね、観てしまいましたよ。 別に取り立ててなんだかんだと言うほどの出来とは思えなかったので、ここは一緒に鑑賞した23才女子、理系大学院生、ちょっとミステリ好き、なCさんの鑑賞中の発言を引用させていただきます。 まあ俺も似たようなこと思ったし。 では以下時系列でどうぞ。 「太一はなんであんなキャラになっちゃったの?」 「栗本は実写化したらあんな感じだよ」 「ファンキーなババアじゃなくなっ . . . 本文を読む

映画『嫌われ松子の一生』

2006年09月03日 | movie
ネタバレ注意。 なんか星が丘三越でやってた。安いし邦画観るにはいいね、あの映画館。 ポップでサイケデリックな色彩と、音楽の洪水。ものすごく悲惨な転落物語であり、胸が悪くなるような凄惨なシーンもありアホほど濃密な映画だが、最後には胸に残る「清清しさ」が印象的な一大エンタテインメント巨編。 『下妻物語』は好きな映画だったので、期待していました。CM上がりの映画監督ってのは割と好きなんですよね。色彩 . . . 本文を読む

アニメ『ハチミツとクローバー⑧⑨』

2006年08月18日 | movie
映画公開に合わせて連チャンしたった。 というわけで私、ハチクロのDVDをすべて初回限定版で揃えた訳ですね。散財散財。実はⅡの方も予約が④まで完了していたりする訳ですが。 各回ひとことずつぐらいで感想をば。 chapter.19 ・野宮の声がちょっと厭。 ・この回のあゆは正直ウザい。言っちゃったー。 ・「黄金の月」はベタだったね。 chapter.20 ・でもこの回のあゆと森田は神。号泣。つか森 . . . 本文を読む

映画『ハチミツとクローバー』

2006年08月06日 | movie
で、観て今帰ってきました。 隣のクアトロには何回も行ってるのに、こっちは初めてだったセンチュリーシネマ。なかなかいい映画館でした。ハチクロ便乗商品である、ヨーグルトドリンクにフルーツ缶詰ぶち込んだ飲み物を食しつつ。 映画の方ですが、事前に危惧していたよりは観れたかな、という印象。しかし原作がいかに絶妙なバランスの上に成り立った奇跡的な作品であるか認識させられる場面が多かったですね。結構大胆に脚色 . . . 本文を読む

映画『GOAL!』

2006年06月13日 | movie
土曜日にならないとネットが繋がらないので会社の近所のマンボウより。ちなみに昨日の試合には触れませんよ。 で、観てきたんですよ。しかしまったく驚きのない映画でした。メキシコからアメリカに不法入国した少年が、サッカー選手として成り上がっていくストーリーなのです。そのサクセスストーリーとして、完全にオーソドックスなストーリーライン。いくつもの挫折と、その克服。家族との絆。恋。エピソードはその端緒が見える . . . 本文を読む

アニメ『ハチミツとクローバー⑦』

2006年05月01日 | movie
7巻です。 chapter17-18、さらに藤原デザインスペシャル収録。 箇条書きで行きます。 chapter17. ・《俺にないのは、目的地なんだ》名台詞キタ。その後の狂騒との落差も素晴らしい(《乾ききることすらできぬ無垢な魂!》)。 ・しかしなんか全体的にテンポ悪い。作画もいまいちでクオリティ的にはハズレの回。 ・でも回想の演出は良かった。 ・カズさんかっけー。 ・「はぐちゃん俺…」って伏 . . . 本文を読む

映画『ラストデイズ』

2006年03月30日 | movie
渋谷で観てきました。 「カート・コバーンの最後の数日間に着想を得たフィクションである」ということでした。ドキュメンタリィ的なものを期待していた僕は、その情報に気を取り直して楽しもうとしたのですが…。 眠かった。 ストーリーの所在、キャラクタの位置付けが判然とせず。時系列もいじってあって、抽象的かつ断片的。マイケル・ピット(『ヘドウィグ』が最高だったので期待してました)演じる「ブレイク」さんは . . . 本文を読む

アニメ『ハチミツとクローバー⑤⑥』

2006年02月07日 | movie
キモいです。注意。 二巻ぶっ続けで鑑賞。 まず5巻。このジャケット…最高傑作やな。これと同じ図案のポスタ貰っちゃったんだけど、どこに飾れと…? この巻はレギュラ放送の二話分と、ローマイヤ先輩の伝説の回が収められています。さすがにテレビ放送はキツかったか…。で、レギュラの回もいきなりシノブのズンドコ節から始まったり、ギャグ過多の巻だな、と思ってたら… 「浴衣、似合うな」 キタ。 てかかつて送 . . . 本文を読む

TVドラマ『古畑任三郎FINAL 第三夜 ラスト・ダンス』

2006年01月11日 | movie
いやー。やっと卒論出して肩の荷が降りましたよ、と。 同じ苦しみを味わった人に…お疲れ様でした。まだ解放されていない人に…頑張ってください。 で、帰宅して見た年始の古畑三部作、ラスト。 非常にオーソドックスな双子ネタ。化粧とかの伏線が露骨だったし、妹の方に動機がないなど素直に入れ替わりと見るには完成度が低く、ミステリマニアとしてはさらに捻ったプロットを期待していたのですがそのまんまでした。ミエミエ . . . 本文を読む

映画『嗤う伊右衛門』

2006年01月07日 | movie
最初に言っておきますが、僕はこの原作大好きです。誰一人知らない者のいない有名怪談を、哀切極まる悲恋譚に仕上げた手腕は、京極夏彦の非ミステリ作品では間違いなく随一の完成度かと。 で…この映画…グダグダ。 脚色がうまくいってなくて冗長極まる。画面構成にも監督の自慰的な前衛性が見えて邪魔くさい(てかなんだあのラスト)。これはある程度仕方ないけど、京極流の台詞回しが実際に役者に喋らせてみるとどうにも浮つ . . . 本文を読む

TVドラマ『古畑任三郎FINAL 第二夜 フェアな殺人者』

2006年01月07日 | movie
第一夜も見たのですが、物理トリックのあまりのショボさに幻滅して途中からいーかげんに見てたので単発記事は書けません。横溝とクイーンを足して三で割ったみたいな話でしたね。 ということで第二夜。犯人はまさかのキャスティング、イチロー。 マッチのロジックはまあまあ。しかしアリバイトリックがトリックとしての体を成していない、「フェアプレイ」の外延が不明確(マッチは残すのにボールは投げんの?)で、投毒がその . . . 本文を読む

映画『OUT』

2006年01月06日 | movie
年末年始の深夜帯の、「とりあえず映画流しとけ」な雰囲気は嫌いではありません。『害虫』もやってたけど既にDVD持ってるっつの。 で、この映画。桐野夏生の原作は未読です。原作ファンの方にはあまり評判がよろしくありませんが、僕は結構楽しめました。 原田美枝子がやっぱりいいなあ。「うまい!」って感じじゃないけど、存在感と凛とした雰囲気が圧巻。ダメ主婦の役なのに。香川照之とのやり取りなんかすごい色気を感じ . . . 本文を読む

映画『ハサミ男』

2005年12月28日 | movie
ネタバレ注意。 犬上さんに焼いて…いや、貸していただきました。ありがとうございます。 さて…原作のメインを成すトリックが捨象されてしまっているのは仕方がない。でもその代わりに取り入れたのがこの家族ネタとトラウマネタってなに…? 考えうる限り最もダサい脚色がされていると思うのですが。殊能センセは多分大してこだわりなくOKを出されたのではないかと想像しますが。医師の役割が変わってて、その意味でサイ . . . 本文を読む

映画『木曜組曲』

2005年12月19日 | movie
深夜にテレビ放送。ありがとう中京テレビ。 恩田陸の原作は既読ながらほとんど忘れていたのですが、いや、面白い話ですね(謎解きは恣意的ですが)。見終わった後ちょっと原作さらってみましたが、結末がさらにツイストされてます。俺は映画版の方が好きだなあ。原作に手入れて良くなった例を初めて見たかもしれません。 で、それにはこの豪華女優陣の演技が不可欠なわけで。浅岡ルリ子はエグい感じがするので好きではなかったの . . . 本文を読む

アニメ『ハチミツとクローバー④』

2005年12月09日 | movie
なんかこのカテゴリはほとんどハチクロのDVDのためのものになってきましたな。まあいいけど。 しかし夜に中華食うシーンは上手すぎるね。あゆと森田の関係性が凄く好き。間違ってもくっつかないだろうがな。 あとはクリスマスの回か。竹本がいい表情するんだコレ。あと全編通してのことでもありますが、はぐは正直原作より魅力的だと思う。動きと声がキャラの立体化に貢献している好例だと思います。 あと…森田「ゴム人間! . . . 本文を読む