urt's nest

ミステリとかロックとかお笑いとかサッカーのこと。

吉田戦車『酢屋の銀次』白泉社文庫

2005年09月30日 | comic
ストーリー性、連作性のある作品が多いですね。これは初出誌を見ると最初期作品集なんでしょうか。まだ「ナンセンス」というよりはシチュエーション的な笑いの造りがされてるような気がしました。正直『伝染るんです。』あたりのが面白い…てのは当たり前かもしれませんがね。 表題作はやはり完成度が高いと思う。あと「かものはし戦記」のおかゆ王子が最大爆笑。『武士沢レシーブ』の「おかゆくらぶ」もそうだけど、この単語面白 . . . 本文を読む

アニメ『ハチミツとクローバー②』

2005年09月29日 | movie
二巻。いやー、アートワーク最高。髪結った森田萌え。 初回付録の「はぐノート」にも期待していたのですが、これは普通のノートでしたね。ミュールの切り抜きとか貼ってあるかと思ってた。 で、そんな内容以外のことばっかり書いてきたわけですが、内容については特に言うべきこともないんですよね。忠実だし。よくできてるし。竹本の帰省とか、温泉旅行とか、「恋、してんだな」とか、好きなエピソード満載ですがどれもよくで . . . 本文を読む

小谷美紗子 『adore』

2005年09月27日 | listening
chemさんに貸していただきました。ありがとうございます。 小谷美紗子に関しては、ta-taのカバーアルバムを持ってるのと、イースタンとの絡み(「矯正視力〇.六」のアルバムヴァージョンのピアノアレンジとコーラス)で、ずっとオリジナルアルバムを聴きたいと思っていたのですが、なんだかんだでこの中途半端なタイミングになってしまったのでした。 100sの山口と玉田を引き連れたトリオ編成に、ゲストミュージ . . . 本文を読む

スムルース 『ドリーミーワームホール辞典』

2005年09月27日 | listening
⑤「冬色ガール」は有線で気になって買う、という僕としては非常に珍しい買い方をしたシングル曲です。有線といえばアンダーグラフとかいうバンドの「ツバサ」なんかも、ちょっと迷わされたのですが、メロの展開は好きながらよく聴いたら詞がアレだし、その後の「君の声」が最大地雷だったので買わなくて良かったっす。…しかしこの曲はすごくアタリでした。 で、それらシングル三曲を含むアルバム。フルアルバムを聴くのは初で . . . 本文を読む

京極夏彦『覘き小平次』中央公論新社

2005年09月27日 | reading
ネタバレ一応注意。 なんて言うんでしょうね。「時代ホラー」かな。『嗤う伊右衛門』の「続編」ではないですが、シリーズではあるでしょう。古典怪談に人間ドラマを絡めた京極流解釈です。 で、伊右衛門の方は原点に対する知識、イメージがあったので、そういうものが覆される快感・感動があったのですが(eternal loveはどうかと思うが)、この作品の原典をまったく知らないので、なんというか大きな感興もないま . . . 本文を読む

矢沢あい『天使なんかじゃない 完全版①②』集英社

2005年09月27日 | comic
先週、実家で妹が持ってたのを読みました。 なんか映画の流れで『NANA』をけなしまくってて自分でも感じが悪いと思うので、ポジティヴなレヴューを書いてみたいと思いました。 女性キャラが魅力的です。翠は単純に好感が持てるし、「天使の羽を落としてしまった」というフレーズに象徴されるような葛藤もよく描けていると思います。 全体として、ものごとが始まる「きっかけ」のような大きいエピソードはあまり上手ではない . . . 本文を読む

映画『タッチ』

2005年09月26日 | movie
はい、長澤まさみ目当てですよーだ。 つかね、最近こんな映画ばっかり観てるから俺の映画の趣味が誤解されてるかもしれないですけど、好きな監督は岩井俊二です。…あまりフォローになってないですね、はいはい。 で、映画の感想。もはやタッチではないです。普通の青春ドラマです。あだち充的な台詞の妙とか、漫画表現としての切れ味とか、そういったものは一切無視したつくりになっています(キスシーンに象徴的)。ドラマ . . . 本文を読む

村枝賢一『俺たちのフィールド②』小学館文庫

2005年09月25日 | comic
不満点が多いです。 試合に迫力がなさすぎ。かけひきの面においても、絵の演出においても。まず対高清水戦に関しては、末次がエキセントリック過ぎて、取る戦術もトンデモ過ぎる。とてもサッカーの試合とは思えない。ただ、この試合のラストの演出(帰宅してピースね)は良かった。次にあまりにもありがたみなく国立に行ってしまってからの試合(高校サッカーに力点置いてないなきっと)。家族関係の因縁とかもうウンザリ。んで駆 . . . 本文を読む

ハナレグミ 『hana-uta』

2005年09月24日 | listening
ハナレグミのベストアルバムでございます。 ほとんどが既に聴いている楽曲なのですが、いやー、何回聴いても染みますねえ。日本音楽史に残る珠玉の名曲「家族の風景」をはじめ、「ハンキーパンキー」「さらら」といった名バラード、ミディアムナンバでは「明日天気になれ」など、シンプルながら豊かな音楽性、叙情性、さらにはユーモアも兼ね備えた楽曲の良さ、また永積タカシの反則的なまでの「声」の魅力などはもはや言うまでも . . . 本文を読む

くるり 「赤い電車」

2005年09月23日 | listening
非常に愛らしい楽曲。ミニマルで心地よいメロディと、エレクトロニカのキュートな輝き。なにより自身「テツ」である岸田が、ありったけの愛情をこめてこのポップスを練ったのであろうと思われます。祝福された曲。 どこぞのレヴューでこの曲を「商業的」だとか批判してた方がいましたが、まったく対極にある曲ではないでしょうか。CFで流れたらその曲は問答無用でコマーシャルだというのは短絡に過ぎるでしょう(それにきっと、 . . . 本文を読む

何を見つめてきて 何と別れたんだろう

2005年09月22日 | other
へー中内功って死んだんだーと思ってたら、妹が泣きながら電話かけてきました。三連休の最終日ってこともあってかのぞみはアホ混みで、東京までは立ちっぱなしでした。スパルタローカルズ@クアトロと100s@zeppNAGOYAというものすごく楽しみにしてたライヴが連日予定されていたのですが、そんなことも言ってられず。 昨日祖父の葬儀が終わって、今日名古屋に戻ってきました。いろいろ行事的にはあるみたいだけど . . . 本文を読む

二ノ宮知子『のだめカンタービレ⑬』講談社コミックスKiss

2005年09月18日 | comic
今回は山場に乏しい展開ですね。予想通り、千秋のツンデレっぷり(振り回されすぎ…「男が命ごいしたようだ」にはワロタ)と、のだめがフツーにピアノ弾けてたりする(かつてはままならなかったよね)そこはかとない成長っぷりが柱。ギャグは相変わらずキレてて、楽しく読めるのがやはりなんと言っても大きな価値です。 前回も多少ユンロンについて述べましたが、今回のルイともども、中国人キャラがとてもいいですね。自己主張 . . . 本文を読む

山形県民に100の質問

2005年09月17日 | other
出典:http://asu.web.infoseek.co.jp/Chibitabi/kaleidoscope/100Y/ 興味ある人がいるのでしょうか。 1. お名前(HN)、年齢、差し支えない範囲で出身またはお住まいの市町村・地域を教えて下さい。 ・urtです。22歳、山形市の出身です。 2. 転勤・引っ越し・進学等でこれまで住んだ山形県内市町村をすべて教えて下さい。 ・生まれてから . . . 本文を読む

本読ミニ捧ゲル100ノ質問

2005年09月15日 | other
出典:http://szur.gozaru.jp/ 30問ぐらい答えたところで誤って消してしまいました…負けないもんっ。 001.まずはお名前をどうぞ。 ・HN:urtと申します。   002.差し支えのない範囲で、年齢、性別、出身地を教えてください。 ・22歳、男、山形県です。 003.この質問に答えた(完成させた)年月日は? ・草稿の日時で表示されてると思いますが今現在は20 . . . 本文を読む

貴志祐介『硝子のハンマー』角川書店

2005年09月14日 | reading
ネタバレ注意。 うーん。物理トリックですねえ。犯人がトリックを成立せしめるために、ハンズとかホームセンターでいろいろと買い物してるくだりなんか滑稽で失笑してしまいました。本格ミステリとはかくも滑稽なものだったでしょうか。とりあえず四年半もかけて書いた渾身の本格にしては、カタルシスはまるでなかったです(そもそもこのテのトリックで感心したのなんて『斜め屋敷』ぐらいのものだった気もしますが)。タイトル . . . 本文を読む