urt's nest

ミステリとかロックとかお笑いとかサッカーのこと。

official bootleg vol.7 & smooth like butter tour

2005年11月30日 | live
2005.11.29@名古屋クラブクアトロ the band apart,bloodthirsty butchers,+/-,mock orange "official bootleg vol.7 & smooth like butter tour" クアトロでのイベントです。とりあえず目当てはバンアパ。 一番手のブッチャーズから+/-、mock orangeという海外の二バンドを経てトリがバ . . . 本文を読む

スネオヘアー 「悲しみロックフェスティバル」

2005年11月28日 | listening
表題曲。 《名前を聞けば君は「悲しみ…」って答える/「冗談にも程があるね」っておどけてみせて》 かっこいい!スネオの作詞の作法が結構変わってきている気がするのですよね。それは『フォーク』(の特に表題曲)あたりからだと思うのですが。こんなハードボイルドを戯画化したみたいな味わいのある詞なかったよ。 ロックが悲しみを引き摺る姿。メロディはポップだけどどことなくもの哀しいし、リズミカルなトラックも電 . . . 本文を読む

BUMP OF CHICKEN 「supernova/カルマ」

2005年11月26日 | listening
スーパーノヴァっていうからどんだけハジけた曲なのかと思ってた。 バンプは最近アコースティックな響きを大切にしているのですね。前作はいまいちピンときていなかった僕ですが、この作品は素晴らしいと思いました。 《人と話したりすると 気付くんだ 伝えたい言葉が無いってこと/適当に合わせたりすると 解るんだ 伝えたい気持ちだらけってこと》 対比的な詞として綴られていく表題曲の言葉は、どれもがキラーフレー . . . 本文を読む

黒田研二『嘘つきパズル』白泉社My文庫

2005年11月25日 | reading
ネタバレ一応注意。 「白泉社My文庫」です。北山猛邦のも悪くなかったし、この作品も楽しかったのですが、ものすごく短命の叢書でしたね…。巻末の原稿募集、「広義のミステリーでキャラクターのしっかりした作品をお寄せください」っていかにも志低いからな。あ、Myは一応mysteryの頭文字なのだろうね。やおいとかあるみたいだけど。 で、最早幻となりつつある作品かと思われますが、楽しかったです。てかバカで . . . 本文を読む

くるり 『NIKKI』

2005年11月24日 | listening
いいねー。いい。くるりのアルバムって好き嫌いがはっきりしてくるんだけど(好きなのは『さよならストレンジャー』と『THE WORLD IS MINE』)、これは間違いなく好きだよ。『アンテナ』がいまいちこなかっただけに良かった。 なんだろ、好きな三作は、通底するものの手応えがあるんだよな。他の作品は、それぞれ素晴らしい楽曲が収録されてはいても、アルバムトータルとしては強い印象を俺に残してない。で、そ . . . 本文を読む

THA BLUE HERB 『STILLING , STILL DREAMING』

2005年11月21日 | listening
なんか最近アクセス数が高値安定してるんだけど原因はなんだろか。マメな更新か? mixiで旧交を暖めてるからばかりでもあるまいて。 さて、そんな旧友たちからの食い付きも良好なブルーハーブ(「君がブルーハーブ聴いてるとは思わなかった」ってああ、モーヲタだったからね)。タワレコでヌジャベスと両手に一枚ずつ持ってしばし苦悩(降神はまたしてもナシ)。結局俺は「知恵の輪」を取ったが違う曲ぢゃん(泣)。つかヌ . . . 本文を読む

中西智明『消失!』講談社文庫

2005年11月19日 | reading
ネタバレ注意。 うわ、リンク先見てみたらなんかプレミア付いてんじゃないのこの本。ブクオフで見つけて良かったわ。 新本格黎明期の作品。「怪作」という噂はよく耳にしていました。京大ミス研出身のこの作家は著書をこの一冊しか出していませんね。『法月綸太郎の本格ミステリ・ライブラリー』で短編を読んだのを機会と本棚に眠っていたのを掘り起こしました。 で、さんざん噂を耳にしていたので大分身構えていたのです。 . . . 本文を読む

井上雄彦『リアル⑤』集英社ヤングジャンプコミックス

2005年11月19日 | comic
やっぱり筆力は圧倒的だあね。 コミカルとシリアスの配分が絶妙。コミカルがシリアスを、シリアスがコミカルを引き立てるッ。「ハーモニー」っつぅんですかぁー「味の調和」(以下略)。 野宮のキュートさには声上げて笑えるし、ヤマの絶叫には背筋が凍りつくよ。ナガノミツルは実にいいキャラだなあ。 で、高橋がどうなるかなのですが、また一年楽しみに待つことにいたしましょう。 リアル 5 (5)井上 雄彦 集英社 . . . 本文を読む

音速ライン 『風景描写』

2005年11月19日 | listening
前々から、俺絶対このバンド好きだと思ってたんですよ。雑誌とかフリーペーパーなんかでの紹介を目にする度。あるいはカラオケで友達が唄ってるのを聴いて。なんつーかもう、絶対好きだから焦って買わなくてもいいな、みたいなワケ分からん理由で聴いてなかったんですが、メジャー1stのタイミングでやっと買いました。いつも行ってる新星堂に無いもんだからタワレコ久々に行ったわ。で… 好き。 完全に予想通りでした。 . . . 本文を読む

法月綸太郎『誰彼』講談社文庫

2005年11月18日 | reading
ネタバレ一応注意。 「たそがれ」と読みます。十一月読書会課題本。 僕のミステリ遍歴は綾辻、島田、我孫子から法月に至るのですが、この作品を読んだのはだから中一ぐらいでしょうか。それ以来の再読です。 よくこんなん読んでたな、というのが第一印象。多分新宗教や全共闘、コミューンといった僕のツボポイントが多数あるので、幼心に琴線に触れるものがあったのでしょうね。 しかし眼目はそこではなく、三人の兄弟の現 . . . 本文を読む

"「GO FOR THE SUN」 TOUR"

2005年11月17日 | live
2005.11.16@名古屋クラブクアトロ アナログフィッシュ/スパルタローカルズ/フジファブリック "「GO FOR THE SUN」 TOUR" クアトロぎっしり。六時半ぐらいに入場したのですが、既にロッカーに空きがなくなってました。まあいいメンツだからね…。つか今気づいたんだけどイベントタイトル各バンドの人数とかかってんのね。 フジファブリックの志村が出てきて前説。この人勝手に挙動不審 . . . 本文を読む

谺健二『赫い月照』光文社文庫

2005年11月16日 | reading
ネタバレ注意。 九百ページ。久しぶりに手が痛くなる小説でした。んで九百ページ読みきったと思ったら…後味ワリーなおい。まあこのシリーズに思い入れが全く無かったので、それは「後味の悪さ」に止まるものでしかなかったのですが。 取りあえず、力作であるとは思います。現在進行の事件にサイコな作中作が絡み、さらには過去の女子中学生連続殺人、イギリスでのストーンサークル連続殺人、さらには現実の「酒鬼薔薇」事件 . . . 本文を読む

佐藤雅彦+竹中平蔵『経済ってそういうことだったのか会議』日経ビジネス人文庫

2005年11月15日 | reading
ネタバレ注意。 なんとなく僕たちは大人になるんだ。 峯田の文体模写でもやってみようかと思ったけど無理だった。 さて、もうすぐサラリーマンの俺がついに重い腰を上げましたよ(小説以外の本を読むという行為において)。配布されたビジネス検定のテキストは現在手付かず! 期待していたような啓蒙はなかった気がするけど、知性同士の対話はソフトな知的興奮を与えてくれます。ノーブル。俺みたいな素人でもまったく難し . . . 本文を読む

LOST IN TIME 『時計』

2005年11月15日 | listening
先行シングル「蛍」に書いたような理由で、ロストインタイムのこの新しいアルバム、正直期待値はあまり高くありませんでした… が。 結構いいぞ。「蛍」もシングルで聴いた時はそんなことなかったのに、なんか泣きそうになってしまった。シングルでは伏字になってたラストの「言えなかった言葉」がしっかり書いてあったり、細かい演出がニクイね。 基本的に路線は一緒だと思うのですが、なんだろ、偉そうな物言いになってし . . . 本文を読む

サンボマスター 「全ての夜と全ての朝にタンバリンを鳴らすのだ」

2005年11月14日 | listening
前のシングルのような切迫感はあまりなくて、どちらかというと人懐っこいソウル・ポップという印象がありました。 正直ちょっとパンチに欠けるかんじがするけど、ホーンセクションを取り入れてオーソドックスに、ソウル歌謡のスタンダードナンバに真っ向勝負を挑んだ「あの鐘を鳴らすのはあなた」のカバーを含め、ソウルラヴァー、ソウルミュージシャンとしての心意気が見られるシングルのように思います。巷に溢れる凡百の「カバ . . . 本文を読む