乗鞍岳への自転車道

40歳で突如、自転車乗りになろうと発心して早15年。CAAD9少佐と畳平へ駆け上がる日はくるのでしょうか。。。(汗)

はじめての自転車はGTのMTB

2006年08月25日 | 自転車

40歳から自転車に目覚めたわたくしですが、

実のところ、36歳くらいから少しずつ興味を持っておりました。

と申しますのも、36歳の時に、GTのかなりよい感じのMTBを、

自転車好きな知人に安く譲っていただいたからなのです。

このMTB、かなり使い込まれた代物でしたが、

コンポーネントはシマノXTが付いていました。

これまで、ママチャリにしか乗ったことがなかったわたくしにとって、

フロント3段、リア8段の変速つきMTBは、

驚愕に値する乗り心地だったのです。

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ところで当時、わたくしは東京都杉並区に在住しておりました。

それも、丸の内線新高円寺駅から徒歩1分という立地でございました。

新高円寺は、青梅街道と五日市街道がぶつかるところ、東へ500メートルで環七です。

クルマの交通量は多い上、当時は路上駐車の雨アラレ。

とても、自転車で快適に走れそうには思えません。

比較的近くにある善福寺川に沿ったサイクリング道に出かけたりもしたのですが、

この道は、地元の保育園児ちゃんたちや、

ご年配の方々の貴重なお散歩道となっていまして、

MTBでブイブイ走っては申し訳なく思われるのでした。

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そんなわけで、せっかくのGTも駐輪場に置き去りのことが

多かった杉並時代でしたが、、、

2005年春、娘の中学校進学をきっかけに、わたくしは八王子のさらに西端、

高尾山の麓へと転居してきたのでございます。

この高尾というところは、西面の高尾山稜はもちろん、

北西には五日市、奥多摩の山々、南には丹沢山塊を望む

山に囲まれたいこいの里です。

クルマの交通量は、杉並とは比較にならないほど少ないですし、

なんといっても、空気がきれいです。

まあ、四方八方、坂道ばかりなのさえがまんすれば、

自転車生活にはぴったりのところでございました。

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高尾暮らしの始まりとともに、自転車に乗る時間は

どんどん増えていきました。

はじめのうちは、用事をたす手段として乗っていた自転車でしたが、

いつのまにか、自転車に乗ること自体が目的に。。。

地図を眺めては、よさそうな道にめぼしをつけて、

ふらふらと出掛けるようになりました。

このようにして、わたくしの自転車志向は、しだいに濃度を

高めていくことになったのです。


バンビちゃんに出会った日

2006年08月24日 | 自転車

みなさまは自転車を買うとき、ショップの選択に迷ったことはありませんか?

前回、フレームの色で迷いに迷ったわたくしは、どうも決断力が鈍いタイプのようで、

つい先日までは、ショップのセレクトにさえ悩んでいました。

ふつうの街の自転車屋さんならいざ知らず、スポーツ系のプロショップともなりますと、

本屋さんや八百屋さんほどに数があるわけではありません。

とくに、わたくしが住んでいる東京都最西端のエリアには、

プロショップといえるお店は、ほんの数店舗しかないのです。

それでも、わたくしは例のごとく、ショップ選びに迷いました。

そして、なんとかショップAとショップB、二店舗まで絞り込んだのです。

店構えは小さくても、店員様と親しくお話しさせていただけそうな、

フレンドリーなショップA。

いっぽう、チェーン展開でいくつも店舗を構えていて、

ちょっと値引きも期待できそうな、大規模店のショップB。。。

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貧乏なわたくしは、まず値引き率をチェックしました。

ショップAは、家から近くて、店員さんも親切そうだけれど、

1円もオマケしてくれそうもない。。。

その点、ショップBは、店舗面積も大きいし、セールなんかもあるし、

新車を購入すると、お代の10%分の商品券がもらえて、

それでウェアやパーツを買うことができる。。。

わたくしの気持ちは、ショップBに傾きました。

そうなんです。最初はショップBで買おうと思っていたのです。

そのわたくしの決断を、いとも簡単にひっくりかえしてしまったのが

ショップAの店員様、バンビちゃんでした。

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ロードバイクの購入はショップBと決めたわたくしでしたが、

実は、ショップBは自宅から18kmも離れたところにありました。

そこで、ふだんから愛用しているMTBの消耗品などは、

もっぱらショップAで買っていました。

なぜなら、ショップAは、自宅から7kmしかはなれていない、

とても便利な立地のお店だったからです。

このショップAには、いかにも自転車乗りらしい若いボクちゃんが二人いて、

いつもその二人でお店番をしています。

一人は、ちょっと勝気そうなボクちゃんで、

もう一人は、まるで仔鹿のように潤んだ瞳のボクちゃんでした。

ある日、わたくしはちょっとした小物を買いにショップAを訪れました。

その日は勝気そうなボクちゃんはご不在で、いつもの潤んだ瞳のボクちゃんと、

その兄貴分的存在のアスリート系のお兄さんがお店番をしていました。

このアスリート系のお兄さんこそが、バンビちゃんでした。

仔鹿のボクちゃんより10歳は年上と思われるのに、

仔鹿のボクちゃん以上に穢れのない、潤んだ瞳のバンビちゃんだったのです。

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初めてバンビちゃんにお目にかかったとき、

そのあまりにも無垢で、純粋な輝きを放つ潤んだ瞳に、

わたくしはすっかり気おくれしてしまいました。

女も40歳にもなりますと、世の中の醜いもの穢れたものを

たくさん見てきているのでございます。

最近では、美しいものまで、汚れて見えてしまうほどに、

わたくしの心は荒みきっておりました。

そんな心のねじ曲がったわたくしには、バンビちゃんの瞳は

あまりに美しすぎたのです。

まるでバイキンが消毒されるごとく、汚れたわたくしの存在が

かき消されてしまうようで、わたくしは恐怖さえ感じたのでした。

しかしそんなわたくしの様子にはおかまいなしに、

バンビちゃんは、ロードバイクの知識を惜しみなく語ってくださいます。

キャノンデールCAAD8のフレームがどれほどすばらしいか、

ただでさえ潤んだ瞳をいっそう潤ませて、熱く語ってくださいます。

もちろんショップの店員様ですから、商売上のテクニック、、、いわゆる

セールストークだったのかもしれません。

しかし、わたくしには、そんな営利的な雰囲気はまったく感じ取れませんでした。

ただもう、バンビちゃんのお姿が神々しく、人の力では知り得ないことを、

神様が教え示してくださっているとしか思えませんでした。

すなわち、「汝、迷うことなく、この店でCAAD8を買うべし」です。

わたくしの心は決まりました。たぶん、洗脳されました。

その後、フレームカラーの問題で、結局CAAD9に変更になったものの、

わたくしが購入申し込みをしたのは、バンビちゃんのいるショップAでした。

バンビ光線は、いとも簡単にわたくしの迷いを打ち払ったのでした。

この日から、わたくしにとってバンビちゃんは、単に瞳の潤んだ青年ではなく、

迷えるわたくしに明るい道しるべを見せてくださる神々しい存在となったのでした。


紆余曲折の日々

2006年08月24日 | 自転車

R800_3

このたび、CAAD9の予約申し込みをしたわたくしでしたが、、、

ここに至るまでには、それはもう、紆余曲折ございました。

上記の写真をご覧ください。

これなんです。 当初は、このモデルがほしかったのです。

CAAD8 R800(今年のモデル)です。

カタログで見て、「コレだ、、、」と思ったわけです。

お値段は、完成車価格で、19万8000円。

そりゃ、まぁ、、、ちょっとでも自転車に興味のある人でしたら、

「19万8000円? まあまあじゃないの。そのくらい出しておけば、まあ、そこそこ乗れるんじゃないの」などと、強気なことをおっしゃるかもしれません。

ですが、このわたくしが買うのですよ。

服はユニクロ。食品はスーパーアルプス。PCはドスパラで購入するわたくしです。

このわたくしが、19万8000円もするロードバイクを買うということは、

たぶん、インテルチップが搭載されているMacintoshを買うに匹敵するくらい

ありえないことなのです。

生まれて初めてのロードバイクに、ポンッと19万8000円なのです。

迷いに迷い、苦悩に苦悩を重ねたあげく、8月上旬、私はこの自転車の購入を決意し、

ATMでおろしたばかりの20万円を握りしめ、いつものショップに足を運びました。

ところがそこで、衝撃の事実が。。。

キャノンデールは、本国仕様と、日本仕様が異なっていて、

日本仕様では、R800に、このシルバーのフレームカラーは、存在しない

というではありませんか。

。。。目の前が真っ暗になりました。

鼻水が目からこぼれます。

考えに考えた末、ようやく買おうと心に決めたのに、

20万円にぎりしめてやってきたのに、、、

もう、責任者出て来い~ の状態です。

仕方がないので、いったん退却です。

それからはもう、頭の中はフレームの色を何色にするか、そればかり。

現行モデルで選ぶならば、青なのか。いや、黒なのか。

ありえないとは思うけど、もしかして、赤なのか。

考えました。考え抜きました。

そして、わたくしの選んだ色は、やっぱり青でした。

青のR800に乗るんだ。わたくしは青の女。

そう自分に言いきかせて、もう何回目かもわかりませんが、

またもいつものショップを訪れたわたくし。

すると、店員様が満面の笑みをたたえて近づいてきます。

「今度いらっしゃったら言おうと思っていたのですが、、、」

ああ、はずかしい。。。この客は、必ずまた来るだろうと予測されていました。

ええ、その通りです。わたくし、また来ちゃいました。

などと、頬を赤らめておりますと、その店員様がおっしゃることには、

「キャノンデールの来年のフレームカラーに、シルバーがありそうなんですよ」

私の頭の中いっぱいに、サクラの花が咲きました。

こうして、わたくしのキャノンデールは、CAAD9のOptimo3に

決定したのでした。

いろいろと、いろいろと、ございました。

しかし、今はこの選択に、少しの迷いもありません。


CAAD9 Optimo3 を申し込んだ日

2006年08月23日 | 自転車

いきなり、ちょっと前の話になりますが、、、

さる8月10日(木)13時30分ごろ、わたくしは遂に、近所の自転車専門店にて、キャノンデールの2007年モデル、CAAD9 Optimo3 の予約をしました。

毎日毎日、穴があくほどカタログを眺め、何度となくショップに足を運び、羨望のまなざしをおくり、ため息し、唾を飲み、手に汗にぎり、時には涙を浮かべるほどに憧れていた、キャノンデールのロードバイク。その来年のモデルを、わたくしは遂に申し込みしたのです。

この時から、私の遅すぎる自転車人生は、スタートしました。

わたくし、今年40歳になりました。立派な中年女性です。

ですが、あえて、ロードバイクにチャレンジです。誰がなんと言おうと、どれほどわたくしのお尻が大きかろうと、腹筋が全部脂肪になっていようと、女は黙ってロードバイクなのです。

納期までの2ヶ月間、わたくしは少しでも、CAAD9にふさわしい自転車人になるべく、日々精進しようと心に決めたのでした。これから、自転車を中心にまわるであろうわたくしの日常を、このブログにつづってまいりたいと思います。