キュートギャングと炬燵の背中

「小学校に入ったら、放課後は友達と遊びに行って、母との時間は減るんだろうな…」と寂しく思っていた入学前のあの日。



その心配は、「このこ、友達いるのかしら…？」という全く逆のものに変わった入学後。
いつまでも放課後は家の中。



3年生になってようやくチラチラと友達と遊んだ話をしてくれるようになり、最近では親がいない間に勝手に家に上がりこまれるほどに(困


今日はとうとう、朝からバンバンバンバン！と玄関を叩く音に何事かとおののきながら開けると、そこには勝手に上がりこむ同級生。



「今日、遊ぶ約束してたんだ♪」とじょんじーくんは嬉しそうに出ていきました。
や、約束してたなら前もって教えといてよ…
「うん、言うの忘れとった～☆」



「こうして親離れしていくのねえ…」と、炬燵でぱりぽりと煎餅を食べる母の丸い背中だけが、部屋に残された土曜日でした。



ギャングエイジの始まりの予感。