ある山に、木こりの夫婦が住んでいました。
二人は毎日幸せにのんびりと、たまに踊りを楽しみながら暮らしていました。
その夫婦の住む山から、清らかな川が流れる「水の国」が見えました。
その国は、なんの支配もなく穏やかで、身分もない平和な国。
その国の季節はずっと春で、咲き誇る桜の下で、国中の人達は、寝そべりながらおだやかに会話を楽しんでいました。
木こりの夫婦はその国の人達の様子を眺めるのがとても好きでした。
ところがある日突然、「青の国」の若者がフラリとやって来て、爆弾を落として行きました。
「水の国」の人達は、大騒ぎです。
なんとかその爆弾を取り除こうと一生懸命。
一生懸命になるあまり、自分を見失ってしまいました。
「青の国」の若者の攻撃は続きます。
最初は意味不明な所に落としていた小さな爆弾から、ついに大きな爆弾へと変わりました。
そして、落とした所はその国の最も弱い所。
若者は叫びながらその爆弾を落として行きました。
「水の国」はもう大変な騒ぎです。
頭に血が上って、余計な喧嘩まで出る始末。
ただ、その国を作ったリーダーを始めとして何人かは、若者の叫んだ事が実は正しい事だと分かっていました。
そのやり方があまりにもひどかったために、おだやかに話せば分かる「水の国」の人達を怒らせ、混乱を招いてしまったのです。
その様子をずっと見ていた木こりの夫婦は仕事も手に着かず、とても心を痛めていました。
「水の国」の人達に、少し落ち着こうと話に行ったけれど、人々の騒ぎはおさまりません。
ある時、夫婦の奥さんは、「青の国」の若者をもっと知るために、彼の家をそっと覗きに行きました。
毒にまみれた悲しい場所を。
するとそこでは、フィン族の勇者が、「青の国」の若者と懸命に闘っていました。
木こりの奥さんは、自分の山に急いで帰り、夫にその事を話しました。
それを聞いた夫はとても怒り、取るものもとりあえず、「青の国」の若者の家に飛んで行きました。
そこで夫は派手な喧嘩を。。。!するほどバカではありません。
一旦自分の家に帰り、どうすれば「青の国」の若者を打ち負かせるか、じっくり考えました。
煮えくり返る腹の中を必死に抑えながら。。。
そして、夫は「青の国」の若者に手紙を送りました。
荒れる心のうちを一生懸命に抑えて、おだやかな文面を、とてもとても長い時間をかけて書き上げたのです。
「青の国」の若者は、その手紙に理解を示し、停戦のために交換条件を出して来ました。
夫はそれを、「水の国」のリーダーのそばにいる人に送りました。
早く以前のようなおだやかな国に戻れるように祈りながら。。。
ちょうどその頃、「水の国」のリーダーを慕う高速の騎士は、人知れず水面下で動いていました。
彼もまた、自身の仕事をほっぽって、「水の国」を心配していた一人でした。
もしかしたら、誰よりも心を痛めていたやもしれません。
けれど、「水の国」のリーダーはあまりに疲れきっていました。
とてもとても深い傷を負っていました。
それらを癒すために、しばらく国を閉ざしてお休みする事になりました。
夫婦は呆然とその様子を眺めていました。
けれど、「水の国」のリーダーは必ず帰ってくる。
以前のように優しく、そして今度はしっかりとした法律を持った国として、万人に開かれる。
そう願って、木こりの夫婦はいつか咲くであろう桜の樹を守っています。
二人は毎日幸せにのんびりと、たまに踊りを楽しみながら暮らしていました。
その夫婦の住む山から、清らかな川が流れる「水の国」が見えました。
その国は、なんの支配もなく穏やかで、身分もない平和な国。
その国の季節はずっと春で、咲き誇る桜の下で、国中の人達は、寝そべりながらおだやかに会話を楽しんでいました。
木こりの夫婦はその国の人達の様子を眺めるのがとても好きでした。
ところがある日突然、「青の国」の若者がフラリとやって来て、爆弾を落として行きました。
「水の国」の人達は、大騒ぎです。
なんとかその爆弾を取り除こうと一生懸命。
一生懸命になるあまり、自分を見失ってしまいました。
「青の国」の若者の攻撃は続きます。
最初は意味不明な所に落としていた小さな爆弾から、ついに大きな爆弾へと変わりました。
そして、落とした所はその国の最も弱い所。
若者は叫びながらその爆弾を落として行きました。
「水の国」はもう大変な騒ぎです。
頭に血が上って、余計な喧嘩まで出る始末。
ただ、その国を作ったリーダーを始めとして何人かは、若者の叫んだ事が実は正しい事だと分かっていました。
そのやり方があまりにもひどかったために、おだやかに話せば分かる「水の国」の人達を怒らせ、混乱を招いてしまったのです。
その様子をずっと見ていた木こりの夫婦は仕事も手に着かず、とても心を痛めていました。
「水の国」の人達に、少し落ち着こうと話に行ったけれど、人々の騒ぎはおさまりません。
ある時、夫婦の奥さんは、「青の国」の若者をもっと知るために、彼の家をそっと覗きに行きました。
毒にまみれた悲しい場所を。
するとそこでは、フィン族の勇者が、「青の国」の若者と懸命に闘っていました。
木こりの奥さんは、自分の山に急いで帰り、夫にその事を話しました。
それを聞いた夫はとても怒り、取るものもとりあえず、「青の国」の若者の家に飛んで行きました。
そこで夫は派手な喧嘩を。。。!するほどバカではありません。
一旦自分の家に帰り、どうすれば「青の国」の若者を打ち負かせるか、じっくり考えました。
煮えくり返る腹の中を必死に抑えながら。。。
そして、夫は「青の国」の若者に手紙を送りました。
荒れる心のうちを一生懸命に抑えて、おだやかな文面を、とてもとても長い時間をかけて書き上げたのです。
「青の国」の若者は、その手紙に理解を示し、停戦のために交換条件を出して来ました。
夫はそれを、「水の国」のリーダーのそばにいる人に送りました。
早く以前のようなおだやかな国に戻れるように祈りながら。。。
ちょうどその頃、「水の国」のリーダーを慕う高速の騎士は、人知れず水面下で動いていました。
彼もまた、自身の仕事をほっぽって、「水の国」を心配していた一人でした。
もしかしたら、誰よりも心を痛めていたやもしれません。
けれど、「水の国」のリーダーはあまりに疲れきっていました。
とてもとても深い傷を負っていました。
それらを癒すために、しばらく国を閉ざしてお休みする事になりました。
夫婦は呆然とその様子を眺めていました。
けれど、「水の国」のリーダーは必ず帰ってくる。
以前のように優しく、そして今度はしっかりとした法律を持った国として、万人に開かれる。
そう願って、木こりの夫婦はいつか咲くであろう桜の樹を守っています。