宿命

公園で遊んでいると、柴犬が散歩していた。


「あ！ちばけん！」


違うから


それじゃ県名だから


相変わらずの聞き間違い覚え間違い言い間違い


触りたくてそぉ～っと寄ってくじょんじーくん。


どうかなあ…




わんわんわん！



ブンブンと尻尾を降りながら、やっぱり吠えられた。
じょんじーくんはなぜだか小さな頃から犬に吠えられる。
からかわれてるのかな。


「あら～、ごめんね～。このコ、小さな子が苦手で、いつも吠えるのよ～」と飼い主さん。

母も側に行って、二人で犬の前に座ってみた。


犬は、相変わらず尻尾を降りながら、じょんじーくんに近寄ったり、ちょっと距離を取ったり。

仲良くなれるかな？…と思ったら、思いっきり吠えられた。


ダメらしい



諦めて犬にさよならを言って、2～3歩進んだら、突然「うわ～ん」と泣き出したじょんじーくん。


「どうして僕はいつもいつも吠えられるんだ～！仲良くしたいだけなのにー！！！」




切ない。。。






けど、ごめん。
笑っちゃう母です。





きっとあれだよ。
犬も仲良く遊ぼうとしてるんだよ。
からかって。
犬の方が上なんだな。

距離感

じょんじーくんは、大好きな人には寄っていく。

最近仲良くなった近所のお友達にも、着いて行ったらしい。
そしたら「ストーカーって言われたぁ」と泣きべそをかいて帰ってきた。


一人っ子は人との距離感がいまいちわからないのかしら。。。

そういう時はね、自分から「一緒に帰ろう」とか言って声をかけたらいいんだよ。
じょんじーくんだって、黙ってついて来られたら何だろうって思わない？

「だってぇ、断られたら怖いもん。。。」


ガラスのハートにもほどがある。。。

幼稚園と違って、小学校のお友達付き合いはなかなか厳しいらしく、断られ慣れてないじょんじーくんには、ヘビーな事が多かったらしい。

でも、ストーカーってひどいねえ。


寄り添いつつ、諭しつつ。
突き放さず、背中を押しつつ。

母と子の距離感も、なかなか難しい。