お天気が良く、気温も湿度も高くないので
父ちゃんと、剪定をした
うちじゃなくて・・・・
左隣さん
奥となりさん
困るねぇ
一か月くらい前の日曜日
息子「音楽プレイヤーのワイヤレスイヤホンが欲しい。電気やに見に行ってくる」
と、出掛け、すぐに戻ってきた
国産有名ブランド物しかなく、高くて買えなかったらしい
「一番安いので12000円 ケンウッドだ」
父ちゃん、ノートパソコンを開いて、二人で探索を始めた
「ワイヤレスは失くすぞ。ポケットに入れると洗濯しちゃうぞ」
と、言いながらも、ちょうどいいのが見つかったらしい
3000円
私は、キッチンにいた
干渉する気はなかった
「かぁちゃん」
父ちゃんが、目をキラキラさせて、話しかけてきた
息子の目もキラキラしている
「かあちゃん VRが2000円だ」
ん? VR?
それで何をするの?
「ゲームとか・・・」
2000円はいいけど、受験生が買うものかねぇ・・・
※この段階で、私は、二人が何を欲しがっているのかよくわかっていない
父ちゃん、助け船をだす
「2000円だし。ものは試しで・・・・」
父ちゃんの方が、欲しがっているようだった
よくわからないけど、息子がバイトで稼いだお金の使い道に、とやかく言うのもなんだし
男児2名のキラキラな目に負けて・・・・
私のアドレスで注文し、息子から5000円受け取った
翌、月曜日の夜
塾に行っている息子からラインがきた
「荷物届いた?」
「届いてるよ。開けてないよ。」
息子は速攻帰宅して、開封した
私は、どういうものを購入したのかさえ知らなかった
箱の中から、水中ゴーグルとヘルメットが合体したようなものが出てきた
プラスチックで ちゃちぃ
VRは360度でムービーがみられる
そのくらいの知識はあった
「初期設定とかややこしいんだろうな」と、思っていた
が、しかし
息子は、ゴーグル部分を、パかッと開き(開くのね)
そこにスマホを差し込んで、閉めた
えっ
それだけ!
3Ⅾ映画の眼鏡を大げさにしたものが、VRゴーグルだった
あらかじめ探しておいた、無料のムービーをみているようだった
上を見て、下を見て 右見て、左見て
ぐるグル回って
なんか、滑稽というか、不気味だった
昔、嫌というほどテレビで見せられた、ヘッドギアをつけている人たちを思い出した
お借りしました
貸してもらった
お魚が泳ぐ水中のムービーでどこを見ても、きれいなお魚が群れている
でも、ピンともあってないし、なんの魚かもわからない
無料だからか?
父ちゃんも、アイフォンでムービーを探していた
夜9時半
息子は夕飯を食べておらず、お腹が空いていたらしく
ゴーグルを父ちゃんに渡し、取説を見ながら夕飯を食べ始めた
父ちゃんは、自分のアイフォンを差し込んで、何かを見ていた
右手が動き、左手が動く
上体を、右に、左に反らしながら、
「うお~ 危っぶねぇ~おお~ きた~ いぃぃぃ」ずっとなんか言ってる
一人だけ異世界にとんで、動き回っている
やっぱ、違和感しかない
その様子を息子も見ていた
貸してもらった
ジェットコースターのムービーだった
線路と景色が見える
先頭に乗っている私
頂上に近づく
お~ち~る~
ぎゃ~~、落ちながら、右にねじれる線路が見えた
反射的に左に体重をかけるように、上体をねじった
うぇ~~~~~~
おぇ~~~~~~
10秒で車酔いをしてしまった
気持ち悪い 吐きそう
慌てて、ゴーグルを外す
私の老化した三半規管では、耐えられるものではなかった
これ、ご飯前に見たら、絶対痩せる
でも、無理
息子もコースタームービーを見て、気持ち悪くなってしまった
「無料は、やっぱダメねぇ。有料だともう少しまともなムービーあるんじゃない」と、私
「取説にQRコードがついてる。入力すると、VR専用のゲームや動画が見られるみたいだ」と、息子
どうりで安いはずだ
コンテンツが有料なのだ
そして、我が家のVRフィーバーは、30分で終了した
もう、埃かぶってます