不本意な特殊能力を持つ男

2012年09月12日 | 日記
うちのつれ合いは 生き物より 物を 愛する傾向が強い
本人曰く
「動物は自分の制御下におけないから、好きになれない」
そうである
だから、感情豊かで、意思を持つ動物と暮らすのが苦痛らしい



つれ合いの 幼少期、青年期 動物とのかかわりを聞いたことがる

1・捕まえたザリガニをお母さんが世話した
2・捕まえたカブトムシをお母さんが世話した
3・捕まえた蛙を持ち帰ったが、お母さんに怒られて逃がした
4・弟が縁日で買ってきた ひよこをお母さんが育て
  立派な雄鶏になった
5・迷い込んだインコを捕まえ、お母さんが世話した
  1羽だけではかわいそうなので、もう1羽購入してつがいにしたら
  あっという間に増えてしまった


義母は生き物の世話が上手な人で、つれ合いは 昭和らしい男の子だった




私と知り合うまで、4本足の毛ものとは ほとんど縁がなかった


しかし、連れ合いには 不思議能力を持っていた


      「動物に好かれる」 ムツゴロウさんのような能力



事例1 砧公園のゴールデン君
    結婚前、世田谷の砧公園にいった
    ここは、セレブな方々とお犬様が集まる公園である
    芝生広場は高価な犬、珍しい犬の展示会場のようだった

    そこにフリスビーで遊ぶゴールデンリトリバーがいた
    20年前、ゴールデン君は非常に珍しい犬だった

    飼い主の男性は、犬のしつけに自信があったらしく
    リードを外して遊んでいた

    一生懸命フリスビーを追うゴールデン君がチラリとこちらを見た

    その瞬間、全速力で私たちの方へ走り出した 
    飼い主さんの「止まれ! 止まれ!」は聞こえないようだった

    「ゴールデン君に触れる!」私はすかさず、腰を落とし、両手を広げ
     抱きとめるポーズをとった

    「さあ 私の胸に飛び込んでいらっしゃい」 というように


    ワッホワッホ 満面の笑顔のゴールデン君
    両腕を広げる私
    その隣で、恐怖で硬直する おとこ


    私は気付いた ゴールデン君は私を見てない

    ゴールデン君はつれ合いに抱きつき、顔舐め、ビュンビュン尻尾を
    振った 

    連れ合いは、硬直したまま、なすがままになっていた

    その後飼い主さんが追いつき、犬を捕まえ、説教をし 
    何度も頭を下げ、去っていった

    私の人生初のゴールデン体験は、空振りでおわり
    つれ合いは、恐怖でおわった



事例2 ウインドショッピングで
    
    「いつ どこで」は忘れてしまったが 二人でショウウィンドウを
    眺めていた時である

     突然つれ合いが 「うおっ!」と叫びよろめいた

    足元を見ると、巨大なキジ猫がつれ合いの足元に絡み付いて
    スリスリしていた
    大きい猫なので、体当たりのような迫力だった
    20秒くらい絡んだあと、何事もなかったかのように
    猫は去って行った
    私は触れなかった・・・・

    「何で俺なんだ」つれ合いは 憤慨していた



事例3 塀の上から
    引っ越したばかりの頃 私たちはよく散歩をした
    (死産したあと、私は一人で外に出られない時期があった)
    
    ごく普通の住宅街を歩いていたら
    突然上から、猫が降ってきた(塀の上にいた)
    
    「みゃあみゃあ」と鳴きながら、つれ合いの足の間を
     八の字を描くように歩いていた

     私が手を伸ばして触ろうとすると、巧みにすり抜けた

     猫が納得するとまた、塀に登り去って行った
    
     つれ合いは言った  「何で俺なんだ・・・」




事例4 スーパーの駐車場で
    買い物を済ませた私たちは荷物を積もうと、トランクを
    空けた瞬間、車の下から シャムネコ が飛び出してきた

    シャムネコは「みゃあ みゃあ 」鳴きながら 夫の足に絡みついた

    シャムネコに触ったことがない私は、慌てて手を伸ばした
    その手がイヤだったらしく、シャムネコは去って行った

    「何で俺なんだ・・・」




事例4 ふれあい動物園で
    小さい息子を連れて動物園にいった
    つれ合いは動物園が嫌いだった

    理由は「臭いから。らくだがいるから。」だった
    
    つれ合いは らくだを 嫌っている

    ウサギの触れ合いコーナーに行った
    つれ合いは、入るのを嫌がったが、息子が小さいため
    しぶしぶ入った

    なんとか 息子にウサギを抱かせてやりたいと思った私は
    必死でウサギを追った
  

    ウサギは抱っこされるのに、うんざりしているので
    なかなか捕まらなかった

    助けを求めるように、つれ合いを見た



    つれ合いは うさぎに 囲まれ 立ちすくんでいた

    「何で俺なんだ・・・・」





つれ合いは 犬を怖がっている
今も怖い
「大きさに関わらず、犬には殺傷能力のあるキバを持っている」
  という主張である


よく似た話を読んだことがる

太宰治の短編 「畜犬談」 つれ合いは 太宰治 ぽい ところがある



つれ合いにとって 誠に不本意なことらしいが

どうしても、 動物が寄ってきてしまう 能力がある


黒美様 ろーる うららん ぷぅ




この4匹も 私より つれ合いの方に より懐いている





※ 嘘 偽りなく 事例は 全部 真実です
  本日、有休休暇で 暇だったので 長文になりました
  ごめんなさい












  
    
コメント (8)
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