夜の翼

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ブルガリアン・ポリフォニーをハイレゾで聴きたい(その2)

2022-08-11 07:02:40 | オーディオ

○ Audirvana本(「ホン」じゃないのよ「モト」なのよ)

Audirvanaのサイトへ行き、「無料トライアル」のアイコンをクリックすると、「Audirvana本(「ほん」ではなく「もと」と読む。Originの訳らしい。Originの訳なら「元」か「基」だろうというツッコミはなしで)」とサブスクの「スタジオ」のどちらかを選択させられる。

自分の場合はストリーミングサービスを利用するつもりはないので、買い切りの「Audirvana本」を選択。

すると、アカウントの登録を求められる。

名前とメールアドレスがあれば大丈夫のようだ。

これらを入力すると、登録したメールアドレスにプログラムファイルのダウンロードURLがメールで届くという仕組みだ。

しかし、まただよ。海外からの英語のメールはなかなか届かない。

プロバイダーの迷惑メールフィルターに引っかかっているわけではないようだが、とにかく届かない。

 

仕方がないので再度慎重に入力内容を確認して再登録すると、15分以上たってようやくメールが届いた。

このメールに記載のあるURLから実行形式のプログラムファイルをダウンロードして、これを実行させればインストールは終了。

設定作業になるが、まずはライブラリーフォルダーを指定するだけでいいようだ。

iTunesとの同期メニューもあるが、iTunesとは切り離したいので、PC上のwavファイルをまとめたフォルダーを指定した。

 

インターフェースになれていないせいかどうも操作がしっくりこないが、音の設定はメイン画面右下にあるスピーカーのアイコンから行う。

そうすると音質関係の設定画面が開く。

左側にコンピューター、右側に出力先と分かれているので、直感的に分かりやすい。

コンピューター側はWindows10PCなので、

 WASAPI

 ASIO

 カーネルストリーミング

と3つに分かれており、このうちから選択する。

出力先は、DAC名かドライバー名が表示されるようだ。

 

WASAPIの出力先を開くと「ADI-2(Analog1+2)」のみが表示される。

これはJPLAYでカーネルストリーミングを選択したときと同じ表示だな。

 

ASIOの方はというと、対応する出力先は3つ。

「MADIface ASIO」

「JPLAY DRIVER」

「Realtek ASIO」

一番上はADI-2のASIOドライバーだが、2番目の意味がちょっと分からない。

もしかすると、JPLAYがFemtoになったときにOpenHome対応からDLNA対応になったので、AudirvanaからJPLAYへプッシュ再生ができるのか?

と思ったが、試してみたところそんなことはなく、再生できなかった。

3番目はPCのオンボードに出力されるようだ。オンボード用のASIOドライバーがあったのか。

確かに、JPLAYでもこのASIOドライバーは表示されていたが、気づかなかった。

 

問題は「カーネルストリーミング」。これに対応する出力先がない。

JPLAYでカーネルストリーミングを使いハイレゾを再生しようとしても再生できないのは、どうもカーネルストリーミング対応のADI-2用ドライバーがないと判断されていることが原因のようだ。

ただ、44.1kHz/16bitまでなら再生できるのは謎。

カーネルストリーミング自体が古い規格なので、古いWindowsでも対応していたCD規格の音源ならADI-2 DACのドライバーが不完全でも再生できるということなのか。

 

JPLAY以外のプレーヤーソフト(foobar2000など)では、ADI-2 DACを使ってもDSDが再生できているので、ドライバーを提供しているRME側の問題なのだろう。

RMEは、ADI-2DACについてWDM(とASIO)完全準拠を謳っているから、Windows専用のプロ用機器のメーカーであるRMEが提供しているドライバーに問題があるとは言い切れない部分がある。

JPLAYの仕組みがちょっと特殊なので、そのあたりが原因かもしれないがはっきりは分からない

とにかく現時点でJPLAY+ADI-2 DACの組み合わせでハイレゾが再生できないというのは、設定の問題ではなく「仕様」の問題であり、ユーザーレベルで対処する方法がない。

掲示板ではADI-2 DACのドライバーに問題があるのでADI-2のドライバーを使わない方法として、ADI-2 DACの前にDDCを組み込み、DDCのドライバーを使うという力業が示されていたが(実際にこの方法だとJPLAYでハイレゾが再生できるらしい)、正直そこまでしてというのが感想である。

 

さて、Audirvanaの設定に戻り、接続方法をどうするか。

WASAPIでもASIOでもどちらでもいいのだが、とりあえずASIOを選択。

接続方法の他に、いくつか音質の設定項目がある。

音楽信号の経路順に設定項目が並んでいて分かりやすい。

自分はアップサンプリングとかレベル補正とか、こうしたソフト側の介入を好まないので全てOFFに設定。

 

ハイレゾ音源は以前購読していたNet Audio(現在休刊中)の付録の音源があるので、これでテスト。

まずはwavから。これは384kHz/36bitまで問題なく再生。

続いてDSD系。配信で提供されているdiff形式のものはなくdsf形式のもののみ。

こちらもDSD256、11.2MHzはもちろん、その上の22.4MHzまで再生することができた。

 

肝腎の音の方は、一言でいうとハイレゾらしく伸びやかでリッチ。

WavとDSDの違いも分かりやすく、やはり空気感みたいな表現はDSDの方が得意のようだ。

ただ、JPLAYに比べると若干美音系というか綺麗すぎるきらいはある。

アコースティック系で音数が少なく、音の余韻を聞かせるソースはバッチリはまるだろう。

グルーブ、押し出しを必要とする音楽はJPLAY(DAC Link低めで)で聴いた方が楽しいだろう。

 

画面上に音楽ソースの規格と実際のアウトプットが両方表示されるのはよい。

これがないと実際音は出ているが、どの周波数で再生されているか分からないからだ。

BubbleUPnP用にとCDをリッピングしたwavファイルのフォルダーにジャケット写真のjpegファイルを入れているので、しっかりとジャケット写真が表示され、いわゆるフォルダビューになる。

自動で「CD」「Hi-Res」「DSD」という具合に仕分けをしてくれるのもいい。

ただ、インターネット上のデータベースとリンクしている訳ではないので、ジャンル分けとかそういう便利機能はほとんどない。

(だからiTunesとの同期機能でこのあたりを補っているのか)

自分のライブラリーにあるファイルを再生することに特化しているソフトのようだ。

 

問題があるとすれば、メモリーに先読みでデータをロードするタイプのソフトのようで、あまりにも巨大で重いハイレゾソースの場合、Corei5+16GBの我がPCでもデータのロードが間に合わず、曲が途切れることがあるので、十分データがメモリーにロードされたのを確認してから再生したほうがいい場合もあるようだ。

 

そうだ、芸能山城組つながりで例のあれを聞いてみよう。

CDリッピングの「輪廻交響楽」、第2楽章「散華」。

おお、これはJPLAYで再生するより明らかに空間表現がいい。

頭の周りに声が張り付かず、頭からかなり遠い位置で声が聞こえる。

これは期待できる。



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