夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

「BABYMETAL 5大キツネ祭りin JAPAN -銀キツネ祭り名古屋-」参戦記 その1

2017-08-12 20:36:57 | ライブ
●8月8日(火)

いよいよこの日がやってまいりました。
BABYMETAL初の小箱in NAGOYA。
上司の冷たい視線も何その、早めのお盆休みという名目で休暇を取っての参戦DEATH!
東京ドーム2daysに続き、今回も上さんとふたりで参戦となりました。

で、またですよ。何がって台風ですよ。まだ8月ですよ。誰が台風呼びこむんでしょうかね?
新幹線が止まったらどうしようと思っていたら、なんとか台風が名古屋をかすめていった後だったので、事なきを得ました。
午前中には名古屋に到着。雨降ってなーい。
ドームの時は雨に降られてビショビショだったので、今回も雨かと覚悟していましたが、
雨も上がり、台風一過のわりには暑くなく、風は強いものの傘がいらないのは本当に助かります。

上さんのためにライブ用のイヤープラグを調達に家電量販店へ。在庫があるのはネットで確認済み。
自分と同じモデルは在庫がなかったので、さらに高性能で音のバランスを変えずに音量だけマイナス19dbという触れ込みのイヤープラグを調達しましたが、
最初に商品の売り場を聞いた総合案内は全く役に立たず。
お目当ての商品のページを別な売り場のスタッフにスマホで見せてようやくヘッドフォン売り場の片隅を案内してもらいました。
東京ドームの時も持って行ったもののドームでは全く必要なし。
その昔、とある歌手のホールコンサートに行ったら、席が右の巨大フロアスピーカ―(この時代にはまだラインアレイスピーカーはありません!)の真ん前で、
コンサート後しばらく右耳が難聴状態になった経験があり(ジャンルは全然ロックじゃなかったのに)、
今回は比較的小さなライブハウス、しかもメタル!ということで念のためのお守りです。

そのあと腹ごしらえにひつまぶしを食べようと思ったら目的のお店が大行列だったため、となりのうどん屋で味噌煮込みうどんを食べたら、こ
れが結構ハズレで味噌煮込みうどんが食べたいと言ってた上さん落ち込む。

気を取り直して、ドームの時に引き続き「聖地巡礼」へ。
そういえば、後で知り合ったメイトさんに言われて思い出しましたが、聖地巡礼でナゴヤ飯ならみそかつ定食だろ!
妻がみそかつパスだったので行きませんでしたが。

その「聖地」とは山田酒造。まあ、ここの場合本人たちが来ているというわけでもなく、ただ「最愛saiai」という日本酒を造ってるってだけなんで、
聖地というには微妙なところがあるのですが、せっかくMOAMETALのホーム名古屋に来たからには、「最愛」を手に入れなくてはという変な使命感でここまでやってまいりました。
山田酒造は名古屋市のお隣蟹江町にあります。名古屋駅から関西本線に乗って3駅しか離れていないのですが、
蟹江駅に到着してみると、田舎者には馴染みのあるなんともローカルな雰囲気。徒歩10分ほどの蟹江川沿いにその酒蔵はありました。

こじんまりとした小さな酒蔵です。
偶然合流したエクストリームブルータルロゴキャップにベビTというイデタチのどう考えてもメイトとしか考えられない男性メイトさんと一緒に突入!
入り口正面にある玄関を開けると例の部屋がありました。

写真のまんまというか、またグッズが増えているような気が…
法被が掛けてあるハンガーの上にさりげなくちょこんと乗っている星条旗柄のニット帽がツボ。もいもい。

メガネをかけた女性の方がお出迎え。いろいろとお話をしてくれました。
○創業1871年(明治4年)の歴史のある酒蔵で、戦前は「最愛」の方を作っていたが、戦争のため酒造りを止めなくてはならなくなった。
 戦後しばらくして再開するときに現在の看板銘柄「酔泉suisen」を造り始めた。
○「最愛saiai」の方は、愛知県で昭和60年につくられた酒造好適米「若水(わかみず)」を使って、戦前造られていた「最愛」を復活させた。
 現在の山田酒造は「酔泉」と「最愛」の2枚看板。
○「最愛」の方は数年前から、通販やっていないのに電話で注文が入るようになった。
 この部屋も以前は酒樽と法被くらいしかなかったが、メイトさんがグッズを置いていくようになり、こんな有様(※聞き手意訳)に。
 酒蔵としてはBABYMETALに対してはあくまでニュートラルな立場。来るもの拒まず。
○「最愛」の法被(※赤文字の方)は戦前に作ったもので唯一残ったものを展示している。
 白文字の法被は最近作った。売ってくれというメイトさんからの要望はあるものの販売はしていない。
 (※ドームで見た最愛法被を着た集団は何だったのか?お得意さんへの頒布ですかね?)。
○最近販売用に作ったのは人気の500ml瓶がちょうど入る「最愛」の銘が入ったデニムの袋。
○メイトが直接買いに来るようになって、そのたびに倉庫に酒を取りに行くのが面倒になったので、この部屋に販売用の酒を若干置くようにした。

といった話が聞けました。
「最愛」に使われている酒造好適米「若水」ですが、調べてみたところ五百万石と愛知県で開発した品種との交配種のようです。
「酔泉」の酒造米はと尋ねたところ山田錦その他とのこと。なるほど「最愛」というお酒は、名前から使っている米から地元愛知にこだわったお酒なんですね。

「最愛」という名前の銘柄の酒が戦前から作られていたとは少々驚きでした。いかに愛知県とはいえなかなかのセンスです。
翻ってMOAMETALこと菊地最愛さん。以前から思っていたんですが、一見きらきらネームっぽいようで全然違う。
一人娘に「さいあい」の文字を授けるんですよ。ご両親の名前に込めた思いの強さが感じられますよね。
その「最愛」の二文字を授けられた娘は、その名のとおり世界中の多くの人に愛され、愛される以上に多くの人を幸せにしています。
MOAMETALのご両親が銀キツネ祭りに来ていたとか。ご両親の目にその姿はどのように映っていたのでしょうか。

お酒の方は、酔泉の純米大吟醸四合瓶と最愛の四合瓶を買わせていただきました。
グッズ(?)の方は、最愛の一合徳利と猪口だけにしました。酒袋の方はなかなかいいお値段がしました。

メイトさんから酒蔵主が聞きとってカレンダーの裏に書いたという価格表(?)が微笑ましい。
拡大してみると、名古屋銀白の日程やらすうゆいもあの誕生日やらがメモしてあって面白いDEATH!

山田酒造からの帰り、蟹江駅で電車を待つ間、札幌出身の男性メイトさんとお話。
このメイトさんは9日の白に参加とのこと。白塗りは3回目ということでしたが、やはり白塗りはクセになるとのこと。そうなのか。次は白か。
名古屋駅で「See You!」とキツネサインを残して去って行ったメイトさんと別れ、ホテルへ向かいました。
名古屋銀のチケットが確保できたと分かって速攻で確保したZEPPから歩いて5分くらいのホテルです。この日は遠征組のメイトさんが結構泊ってました。

物販のマスクはすっかり諦めていたので、正装ベビTに着替えた後、物販が落ち着いた頃に会場に向かいました。
まず目に入ってきたのは物販の最後尾のプラカード。だが、並んでいる人は皆無。
チケットにクラッシュロゴのスタンプを押してもらって、すぐにTシャツとタオルを買うことができました。
まだ会場周辺にはメイトさんの姿はそれほど見かけません。まだ、1時間以上あるのでホテルに戻って一休み。

17時を過ぎたあたりでようやく会場であるZEPPへ向かうともうすでに整理番号順の大行列が!
ずっと後ろの歩道がパイロンで仕切られた700番台の区画はほぼ満員。
ざっと見ると思ったほどは年齢層は高くない感じでした。女性の割合は2割ってとこですかね。
黒いTシャツを着たオッサンの行列に対する一般人の視線がちょっと痛いが、メイトの集団なので問題なし。
雨は降っていないものの風が強く、首に掛けたタオルが風で飛ばされそうです。
会場スタッフが回ってきて、ポケットの中身を入れるビニール袋の配付を始めました。
一応金属探知機チェックがあるので、空港と同じようなチェックですね。上さんは女性専用エリアに入る予定なのでショルダーバッグを持ったまま並んでいますが、自分の方は最初は後方待機で隙あらば前に突っ込むつもりでいたので、チケットと身分証、ドリンク代、そしてライブ用イヤープラグという必要最小限のもの以外はすでに場外のコインロッカーに入れてしまいました。

18時に開場。列の進みは意外なほどスムーズです。最初に同伴者とセットでチケットチェックを受けた後、ドリンク代を支払い、その後金属探知機チェックです。
ポケットの中身をビニール袋に入れて預け、手持ちタイプの金属探知機で体の前後をさっとチェックされて金属チェックはあっという間に終了。

中に入って気付いたのはあら中にもコインロッカーがあるのね。ZEPPの公式サイトには書いてなかったなー。
ZEPPの入り口を入って左側の一番後ろの出入口に女性専用エリアの文字が。上さんに場所を教えて自分は女性専用エリアのすぐ前のエリアへ。
700番台だというのに、ピットはぱっと見で7割方埋まっているような印象です。
これから700人も入るんかなと思いながら、ステージには白幕が下りていて正確な位置が分かりませんでしたが、
下手側お立ち台正面だろうと思われる位置を確保。柵の1列目はとれませんでしたが、その後ろの2列目に陣取りました。
最前列付近はすでにキツキツ。すでに人がみっしり入っているものの、意外とステージは見やすそう。

会場には客入れSEがかかっていましたが、その音量はなかなかのライブハウス音量です。低音が腹にドスドスきます。
客入れSEでこの音量なら、本番はこれ以上の爆音必至と判断し、これ以上人が密集しないうちにイヤープラグの装着にかかる。これがなかなか耳穴に入れづらい。
ぴったり入れないと音量減効果が得られないときたもんだ。ようやくはめ込むとこれがいい感じ。音のバランスは変わらず、音量だけがかなり絞られ状態になり耳に優しい。
客入れSEの曲は、メタルには詳しくない自分にはほとんど分からず。唯一分かったのはBring Me The Horizonの「Blasphemy」だけでしたね。
スマホを持ち込んでいればShazamに曲を聞かせて時間を潰せたのに。

BABYMETALに出会ってからここ20年ぐらいのメタルを含めたラウド系の音楽に触れる機会が多くなったのですが、
興味をひかれるものは多かったものの、CD買ってみようと思わせるものは殆どなかったというのが正直なところです。
その中で唯一買ったのがBring Me The Horizonの「THAT'S THE SPRIT」。

何曲かはYouTubeでチェックして気に入ったので買いましたが、これが自分でも驚くほど気に入りまして、通勤の車中でかなり聴き込みました。
気に入らないアルバムって結局聴かなくなるものですが、何度も聴きたくなるのは気に入った証拠ですね。
このアルバムのライナーノーツを読んでいて気付いたのは、自分がラウド系で気に入るのは、ラウドかつキャッチ―なものなんだなということ。
オリバー・サイクスが自分が目指す方向性で語っていたのが「Loud and Catchy」。BABYMETALがまさにこれ。
ラウドだけではただのラウドミュージック。キャッチーなだけではただのポップ。この2つ要素をうまく両立させて、他と被らない個性が出せるか。
この点でBABYMETALは突出していると思うんです。オリバーがBABYMETALを気に入ったのは当然というか必然だったのでしょう。
メタルとは全く違う、むしろメタルの敵、グランジの雄Nirvanaの「Never Mind」が好きだったのも同じ理由だったんだな。
Nirvanaらしいのは「In Utero」と言われていますが、自分としては聴いていてあまり楽しくない。繰り返し聴いていたのは「Never Mind」の方。
邪道だと言われようが好きなものは仕方がない。

それ以来ラウド系に触れることもなく来たので、ようやく今頃自分の音楽の嗜好というものが見えてきたような気がして正直うれしいです。
今までほとんどハマらなかったイギリスの、それもこんな若いバンドを好んで聴くようになるとは。
全てゆいち、じゃなかったBABYMETALとの出会いがあったからこそ。
そんなことをぼーっと考えながらSEに耳を傾けていると、開演時間の30分前になり開演前のアナウンスがありました。
周りを見回すとピットはすっかり埋まった状態になっていましたが、後方のためか入り口側から中央へ押し込まれるようなこともなく、隣の人に触れない状態が保たれとても快適。
目前の柵の1列目、自分の左前にはブラックデニムのベストを着て、両腕にタトゥーが入ったTheメタラーみたいな男性が立ってました。
ベストの背中にはベビTのプリント部分が縫い付けれてあり、こんな人まで虜にしてしまうゆいち、じゃなかったBABYMETALってすごいなと改めて思った次第。
こんな人があわだまフィーバー踊っちゃうのかな?

2階のシートにはまだ客が入っていない。15分前になったところでもう一度同じアナウンス。それでも2階に客が入ってこない。
こりぁ開演遅れるかなと思っていたら、2階にもようやく客が入ってきました。そうこうしているうちに開演時間定刻、アナウンスがもう一度ありました。
いよいよDEATH!
(つづく)

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