夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

「メタリ子生活帳」

2017-07-30 11:16:27 | 音楽


なんとなく買ってしまいました。
ブログ自体は読んでいたのですが、上さんが本を買うついでで送料無料のあてに。

主に内容はメタラーあるあるで、マイナーな音楽ジャンル愛好者の悲哀があります。
メタルが流行っていた当時10代だったのですが、その当時からメタラー(当時はそんな言葉なかったですが)はマイノリティー。
高校の時も大学の時もクラスに1人ぐらいメタル好きがいたもんです。
自分の周りのメタル好きに共通していたのは、「メタリ子生活帳」の作者のめがメタルさんと同様見た目全くメタラーっぽくないところ。
いつもニコニコ、とっても穏やかな性格でいい人。
そんな人の抑圧された感情を解放するのがメタルだったんでしょうな―。(今さら感)

高校の時の友人でメタル好きだったS君は、ことあるごとにメタルを勧めてきましたが、
当時全くメタルに興味のなかった自分は丁重にお断りしていたものの、
「メタルって言ってもアコースティックナンバーもあるから聴いてみてよ」といって渡されたのが、
なぜかフェリクロム(=ポジションⅢ)のカセットテープにダビングされたWhite Snakeのアルバムでした(どのアルバムかは全く覚えていません!)。
一応聴いてみたものの、当時の自分には全くヒットせず1回聴いてすぐにお返ししました。(そもそもWhite Snakeはメタルなのかという疑念は残ったまま…)
大学時代のメタラーT君は、メタラーあるあるでメタルを勧めても相手にされないのが分かっているので無理に勧めてきませんでしたが、
よく覚えているのがスラッシュメタル全盛の当時「筋少(筋肉少女帯)はAnthraxに近い」ということを言っていて、「筋少ってスラッシュ要素もあんのか」と思いました。
今になって振り返ると、あんまり近くないと思うのですが、まあそれはそれ。
あれからウン十年、BABYMETALにはまり、そのAnthraxのスコット・イアンがプレゼンターとなったイギリスのメタル誌主催の授賞式の映像をしこたま繰り返し見るようになる人生…
不思議なもんですね。

本の内容は、日常系のほんわか4コママンガ。ある程度メタルの知識がないと理解できないと思いますが、なんせ世代が世代なのでニヤニヤしながら読めました。
しかし、いかにメタル好きとはいえ、メタル留学したうえに(元)メタラーのアメリカ人と結婚してアメリカ在住という、
いい意味での身のこなしの軽さは素晴らしいなと思います。なかなかこうはいかないもんですよ。
BABYMETAL関係で1章設けられていますが、本には収められていないBABYMETALのニューヨーク公演のリポートが面白いです。
BABYMETALライブレポ2
芸能人は小顔だといいますが、SU-METALの顔は特別小さいですからね。誰かに力説したくなるのも十分分かります。
一番受けたのは「ゆいちゃんは…あれっステージに天使が…。え、人間…?あっゆいちゃん!ってなりました。」という文章の後のイラスト。
YUIMETALがかわいらし過ぎて、気が遠くなり「ありがとうございました」の吹き出し。
ものすごくよく分かります。
初めての小箱体験がまもなくですが、自分もきっとそうなると思います。
スピカの夜19回で飯田來麗さんが語っていた「初めて二人きり遊んだ水野由結さんがメッチャかわいい件」において、
隣でその話を聞いていた元可憐ガールズ島ゆいかさんを萌え殺す破壊力。
ずっと以前から知っている先輩が話だけでこれですから、小箱初見の素人なんてひとたまりもありませんよ。

ま、それはいいとして、この本で一番印象的だったのは、エピローグ。
メタルがなぜ存在意義を失わないのかというのは、このエピローグで語られていることに尽きるのではないかと思うんです。
以前にも書きましたが、負の感情の捌け口としてのメタルがそこにあったわけです。まさにカタルシス。
ストレス度の高い子供にメタルを聴かせるとストレス度が下がるという研究もあるようですが、そんな研究を待たなくとも、これがあるからメタルはメタラーを生み続けるのでしょう。
一聴でその人の人生を変えてしまう衝撃。自分にとってはソニスのIDZ、SU-METALのロングトーン、その声でBABYMETAL中心の生活に変ってしまいました。
それにしても、めがメタルさんがCDショップで聴いたのは果たしてどのバンドの何という曲なのか気になるところです。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿